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思考は現実化する

著者:ナポレオン・ヒル

要約

#世界中が読んだ自己啓発本の代表作!成功を導く17のステップ

この本では、著者ナポレオン・ヒルが500人以上の成功者を20年間研究し導き出した、成功を導くセオリーが述べられています。
世界中で読まれている自己啓発本で、数々の成功者を生んでいるんです。
成功とは自ら価値があると認めた目標を一つひとつ実現していく過程であると定義づけ、17のステップと題した成功を掴む計画の立て方や感情のコントロール法などを紹介しています。
読んだ人の潜在能力を活かし、成功へのプロセスを示す成功哲学本です。

#揺るぎない信念で、燃えるような願望を持て

第1章では、燃えるような目標や願望が成功に必要だと述べられています。強い信念に従って正しく努力することで、理想を実現することができるからです。
大抵の人は、目標達成のあと一歩というところで諦めてしまいますが、一文無しや子どもでも、強い願望を持っていれば不可能と思われたことを成し遂げられるように、自分を信じ行動することは極めて重要です。

第2章では、燃えるような目標や願望を、どのように設定するのか6つの手順として紹介されています。
①願望をはっきりさせる。
②願望を実現する代わりに何を代償にするのか決める。
③実現させる最終期限を決める。
④詳細な計画を立てる。
⑤以上の4つを紙に書く。
⑥紙に書いたことを起床後と就寝前に口に出して読み、願望が叶うことを自分に信じ込ませる。
以上の手順を実行することで、迷うことなく努力できるようになるのです。

第3章では、信念が願望を現実化すると述べられています。
心に強く思ったことは行動に影響を与えるため、肯定的なことも否定的なことも、その通りになるからです。
自分の願望が実現したイメージをくっきりと思い描き、潜在意識まで届かせることで信念を強くします。
またリンカーンやガンジーのように、強い信念は人々を引き付け、団結させることができるのです。

第4章では、願望を叶える深層自己説得の活用方法が紹介されています。
まず取り組むべきは、2章で紹介された6つのステップを感情を込めて毎日読み上げることです。
目標は手にしたい金額でもよいが、具体的な額を設定し、実際に手にした自分を想像することが大切です。
深層自己説得により潜在意識が刺激され効果を生み出します。

#具体的な行動計画を作れ

第5章では、ただ広い知識を持つのではなく、必要な知識を手に入れ活用することが大切だと述べられています。
知識が得られる場所として、①自分の体験②協力者の体験③大学の公開講座④図書館⑤特別講座の5つが紹介されています。
また、その道に進む決心がなければ実現はできないと指摘しました。

第6章では、想像力が、抽象的で形のない願望を、アイディアや行動計画などの具体的な形に転換させることができると述べられています。
想像力には、改良的想像力と独創的想像力の2つがあり、前者は過去の経験や観察から得たものを組み合わせて新しいものを作り出す力で、願望を実現する計画を立てる際にもこの力を使います。
後者はヒラメキを生み出します。

第7章では、目標や願望を実現する計画の立て方が紹介されています。
計画作りに必要なことは以下4点です。
①必要な人材を集める。
②報酬を決める。
③週に2回以上会う。
④一人ひとりと心を通わせる。
願望の実現には他者の協力が必要不可欠なのです。

#成功に必要な己の力

第8章では、決断力の重要性について述べられています。他人に惑わされ他人の意志で決めると失敗を引き起こします。
大切なのは自分の意志で決定し、自分の力を信じる強さを持つことです。
また、数多くの成功者は素早く決断をしています。

第9章では、忍耐力が目標達成への道のりを前進させると述べられています。
忍耐力は望みの強さに比例するため、目標実行意欲や自信が必要になります。
また他者の否定的な意見は拒絶し、賛同してくれる人を周囲に置くべきです。
人は失敗した時に忍耐力を失いがちですが、失敗から学びがあると捉えることで克服できます。

第10章では、マスターマインドの力について紹介されています。
マスターマインドとは、2人以上の同じ目標を持ち尚且つ心を通わせた人間の集まりのことです。
こういった集団が協力して何かに取り組むと、1+1=2ではなく、1+1=3になるほど高い成果を出すことができます。

#報酬以上の仕事をせよ

第11章では、好きで報酬以上の仕事をすると、幸福と高い地位と高い報酬を得ることができると述べられています。
いつも報酬以上の仕事をする人だと評判になれば、いずれ引く手あまたになり地位は上がり、またその習慣によって力を付けることとなるからです。

第12章では、成功を引き起こす、潜在意識の活性化方法が紹介されています。
潜在意識は、ポジティブな感情もネガティブな感情も受け入れてしまうため、いかにポジティブな感情で満たせるかどうかがカギとなります。
願望、信念、愛情、セックス、情熱、ロマンス、希望の7つの感情を使う習慣を付けることが重要です。

第13章では、人間の思考力の偉大さを述べています。
潜在意識と創造的想像力と深層自己説得を活用することで思考力を引きだすことができます。
またその3つを活用するには強い願望を根幹に持つことが必要です。

#第六感と性欲を使え

第14章では、本書すべてのノウハウをマスターすると、第六感をも成功を導く道具として使えるようになると述べられています。
思考が高まると創造力が豊かになり、勘やインスピレーションを生み出すことができます。

第15章では、性欲をエネルギーに転換すると、富と幸福を掴むための力になると述べられています。
性欲は最も人間を刺激するため、独創的創造力を高めヒラメキを生みます。また、悩みや苦痛から開放することもできるのです。

#成功の大敵、不安に打ち勝て

第16章では、失敗には恩恵が伴うため、恐れるのではなく活かすことが大切だと述べられています。
失敗によって新しい機会や役立つ知識を得ることができるからです。
そのためには目的を明確に持ち、創造力を働かせ失敗を分析することが必要です。
また、何度失敗しても諦めず、学びを得ることに貪欲な人が成功を収めています。

第17章では、悲しみには恩恵が伴うため、恨むのではなく受け入れるべきだと述べられています。
悲しい経験によって絆が結ばれたり、傲慢な態度が謙虚な態度に変わったり、人生の転機が訪れたりするからです。
悲しみを悩みとして捉えるか、恩恵として受け取るかは自分次第で選択することができます。

第18章では、成功の大敵である、不安に打ち勝つことの大切さが述べられています。
そもそも不安とは、優柔不断と疑惑によって自ら生み出してしまうものです。
批判を受けることに対する不安や自由を失うことに対する不安など、様々な不安がありますが、これらは思考をコントロールすることで克服できます。

学び

自分の願望を実現するためには、心の底から実現したいと思い、具体的な行動計画を持つことが最も重要だと思いました。
これが伴っていないと、他の成功術をいくら真似しても実を結びづらいからです。
本の中で、経営者に共通する信念として「自分がやって欲しいと思ったことをまず第一に他人にやってあげる」ということが述べられていたのですが、経営者がサービスを生み出した体験として同じようなことを語っているのをよく見るなと思いました。
私もこの信念を取り入れ、仕事に取り組みたいです。

感想

この本を読み終えた時、タイトルである「思考は現実化する」という言葉に納得しました。
ただ考えたことが現実に起るのではなく、潜在意識から第六感まで、あらゆる要素を使い倒してできた究極の思考状態だから現実化するのだなと分かりました。
私の尊敬する上司で、20代の頃に将来世界一周するという目標を立て、いつまでにどの位稼がなければいけないか、そのためにはどんな仕事をしているのが良いか、ロードマップを引き今も実現している方がいるのですが、まさに思考は現実化するだなと感じました。
また、この本を読んで気付いたことがあります。
私は人の話を聞くのが好きなのでよく覚えており、普段の会話でも「藤田ニコルがああ言ってた」「成田悠輔がこう言ってた」と誰かの発言を引用することが多いのですが、本を読むことで、過去に聞いた人の話をより深く理解することができ、人の発言を引用する際に説得力が増すと思いました。

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