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世に棲む患者をやる、具体的技術論

中井久夫氏『世に棲む患者』という本がある。

中井久夫さんは、ネットで調べるなり、本に当たってみると、その精神科医としての業績のみならず、お人柄、文筆の才能、患者に向き合う姿勢、日本および世界に果たした役割が偉大すぎる人物である。

気になる方は、ぜひ調べるなり、本を読んでみてほしい。ちくま学芸文庫に、中井久夫コレクションシリーズとして収録されているので。

今回のレポートは、繊細な人が、今の日本社会で、与えられた今日1日を無事に過ごすための、技術についてである。

繊細な人は、生きにくい。それでも今日を生きていく。住む家がある。食べるものがある。ありがたい。家族がいればなおのこと。

この1日に感謝。

そして、一歩ずつ進んでいくあなた(私も含めて)のために、特に都市部で、住人を演じていく=世に棲む患者をやりとおすための、具体的な技術をひとつ紹介したい。

1.どこに出かけるか
繊細な人は、近所のコンビニしか行かないという人も多いと思う。

そこを何とか、調子の良いとき及び天気の良いときで良いので、商店街などに出掛けてみるのが良いと思う。

地図をみてから(自宅に地域の地図を置いておく)、安全に過ごせそうな所を把握しよう。

デパート、量販店などはトイレも清潔で過ごしやすい。こういうところは、トイレの清掃が行き届いている。トイレの個室で少し休んだってとがめられることもないですし。近くに椅子があったり、自販機があったりする。繊細な人は、こういうところでゆっくり休もう。目薬をしたり、スマホでニュースをみたり出きる。

スマホの他に腕時計もしておこう。安価なもので構わない。失くしたときのダメージも少ないからだ。百均で550円でストップウォッチつきの品質の良いものがある。誰にとっても時間は大切なもの。安全に過ごすために欠かせない。

2.静かな場所を把握しておく
前項の段階をクリアしたら、図書館や書店に行こう。ここでは、お金を書けなくても教養が身につく。ありがたいことです。小説も良いし、単行本から雑誌までいろいろ読もう。

本を読んで自信がついたら、カフェに行こう。

財布と相談しながら、カフェで過ごす時間を楽しみにしてみよう。カフェでは、一定の社交性が求められる。言ってみれば、街にあるリハビリ施設なのだ。

これらの静かな場所には、文房具を持参しよう。紙とペン、ノートくらいで良い。色々と思索する良い機会である。

3.服装
都市で住むには、服も大事な要素。できるなら、GUとかユニクロとか比較的安価でなるべくおしゃれなものを選ぼう。

これらを参考にするのは、本でたくさんある。

繊細な人は、表情が疲れていることも多い。服でおしゃれして、街に溶け込もう。

以上、色々と世に棲む患者を演じるということについて書いてみました。

少しでも参考にしてもらえたら、うれしいです。

今後も書くことがあれば、またの機会に書いてみたいです。


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