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歴史SS

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主に幕末を背景とした歴史SS置場
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#私の作品紹介

会津魂 ✎

✐幕末を強く生きた山本八重のお話です

私の愛する会津は戦火の中にあった。

西郷頼母様の奥方様を始め、戦の足手まといになるまいと考えた女達は自ら命を断った。

中野竹子様率いる娘子隊も戦火に散ったと聞いた。

私、山本八重…いえ、川崎八重は夫である尚之助様と一緒に鶴ケ城の射撃台へと向かった。

前線にいる指揮官は私の姿を見て、苛立ちを隠せない様子で『誰だ』と問うた。

「川崎尚之助の妻、八重でご

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花散るらん ✎

俺、土方歳三は色の無い世界に居た。

音も無い、静かな場所だ。

微かに甘い花の香りが鼻をくすぐり、背中には柔らかな何かを感じていた。

そうか…俺は死んだのか。

辞世の句を読む暇もなかったな。

皮肉な笑みを浮かべるものの、その顔を見る者も居ないようだ。

遠くから俺の名を呼ぶ声が聞こえた。

近藤さんだな。

目を開けようとしたが、瞼はまるで縫い付けられたように動かない。

体を起こそうとし
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天上の花 -曼珠沙華- ✎

毒というものは相手を倒すために盛るよりも、何気なく盛られた方が効くもんだ。

あの日アンタに盛られた毒は、今も俺を苦しめている。

いや…苦しいのは近藤さん…アンタだった。

だから無意識の内に俺に毒を盛った。

『トシ…俺はこれで終わりにしようと思う。最後になって同じ夢を見る事が出来なくなってしまったな…すまない』

謝るべきは俺だろ?

罪を犯したのは俺だ。

アンタを救う事が出来なかった俺だ
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天上の花 -彼岸花- ✎

「副長、血飛沫は彼岸花に似ていると思いませんか?」

俺、相馬主計がそう問いかけると、彼の人は苦笑いをしながら静かに頷いた。

「そうだな。相馬、次にあの赤い花を咲かせてあの世へ行くのは、俺かもしれないぜ」

「副長、縁起でも無い事を言わないでください」

「副長か…そう呼ぶ連中も、すっかり少なくなっちまったな」

「俺の中では貴方は新選組副長、土方歳三以外の何者でもありません!」

今にも消えて
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