寝台列車 ペトロザヴォーツクからベロモルスクまで
寝台列車だが、昼間の11時から夜9時21分まで、ペトロザヴォーツクからベロモルスクまで乗った。2016年8月の話である。
これは、ペトロザヴォーツクの駅。
駅舎の天井。
駅舎の中はこんな感じだった。
これから、乗る電車がゆっくりホームに入ってくる。
本当にゆっくりだから、もう1枚撮った。
モスクワから北極圏のムールマンスクまで行く寝台列車だ。
途中長めに止まった駅の駅舎。
時刻表も車内にある。
ペトロザヴォーツクを11時48分に出発し、ベロモルスクには21時19分に着く。9時間半くらい乗る。
日本の鈍行列車くらいのスピードだから、距離はものすごく遠いわけではない。しかし、カレリア共和国のこの辺りは、車での移動よりも、列車での移動の方が断然いい。
その訳① トイレが各車両についているため、トイレの心配がない。日本にいるとイメージできないと思うが、ロシアの場合、サービスエリアみたいなものはないし、トイレがあったとしても、そのトイレがきれいとは限らない。そういう状態なので、各車両にトイレがある寝台列車は、安心。
その訳② カレリア共和国は湖と森と言われるくらい、湿地帯にある。そのため、道路の舗装が難しい道も多く、ガタガタ道を車で移動すると車に酔いやすい人は大変。寝台列車であれば、ほとんど揺れないため快適である。
そして、こんな景色も見ることができる。
北方地域でよくつかわれる乗り物。
車両が長い。
長めに停車した駅。
9時間半も乗っているし、食堂車に挑戦することにした。
このツアーに参加していた3人組は、英語を話せる人、大学でフィンランド語を専攻した人、キリル文字を読める人だった。カレリア共和国の言語は、カレリア語だが、歴史的にフィンランドとロシアの間で領土を行ったり来たりしているから、フィンランド語もロシア語も通じる。
メニューの写真も撮った。朝食、サラダ、オープンサンド、冷たい前菜のメニュー。
暖かい前菜、スープ、メイン料理、デザート。
アイスクリーム、ピロシキ、果物、パン、チョコレート、スナック。
飲み物。
この旅行中には気づかなかったが、住むようになった現在なら、メニューにスタンプが押してあることに気づいた。
私たちは、ピロシキを頼んだ。それなら、時間がかかり過ぎないだろうというのもある。
それでも、ゆっくりなので、景色の写真を撮りながら待った。食堂車へ行く場合は、時間に余裕がある時の方がいい。
ピロシキが出てきた。形が違うのは、それぞれ中身が違うピロシキを頼んだから。今となっては、どれがどの味だったか覚えていない。
再び、下車。ホームは舗装されていない。
セゲジャの駅でも長めに止まった。
夏は日が長いから昼間の寝台列車は景色を楽しめた。