精神(こころ)の声

11年前の今頃、渋谷のユーロスペースでソクーロフ映画が、朝から夜まで上映された。

当時の私は、ソクーロフ監督のことはよく分からないけれども、児島宏子さんのトークショーがあるということで、出かけた。

そして、それから、2週間くらい、渋谷ユーロスペースに通って、ソクーロフ映画を見まくった。

2011年7月だから、私は、まだ露西亜の大地を踏んでいない。2011年8月に露西亜旅行を計画していた。

露西亜へ行く前に、「セカンド・サークル」という衝撃的な映画を見て、露西亜へ行くのが嫌になったくらいだ。

それでも、ソクーロフ映画に魅力を感じて、2012年の公開の時と、2015年の公開の時も渋谷ユーロスペースへ見に行った。2013年には、ソクーロフ監督と一緒に、サンクト・ペテルブルクで舞台を作り上げ、お話もできた。

そんなソクーロフ映画が好きになった私は、ほとんど作品を見たのだが、まだ見ていない作品があった。

それが、「精神(こころ)の声」だ。

これは、みやこうせいさんにすすめられたのだが、すべての上映は、5時間23分とものすごく長い。そのため、私がソクーロフ映画を見に行った2011年と2012年に上映されることはなかった。

その後、2021年に上映されるという情報があったが、私は日本にいなかったため、見ることができなかった。

それで、YouTubeで探してみた。

だいぶ前に探しだしたのだが、5時間23分もあるため、なかなか見ないで後回しにしていた。

いい加減見ないと、YouTubeから消されているかもしれないと思ったのが、昨日。そして、今日一気に見てしまった。

始めは、1部ごと見られるところまで見て、翌日に続きでもいいなと思って見始めたのだが、飽きることなく一気に見てしまった。

みやこうせいさんにすすめられたけれども、たしかに、これは、かなりの作品だと思った。



一気に5時間半も見ていられない人のために、1部ずつ分かれている動画も見つけたので、それも貼る。

第1部


第2部


第3部


第4部


第5部


ネタバレ

ネタバレが嫌な方は、これ以降は読まないようにしてください。










精神(こころ)の声と検索すると、あらすじなどが出てくるので、それをあらかじめ読んでから見た。
この映画に登場した兵士は、誰一人として生還していないのだ。そう思って見ると、途中、涙なしでは見られなかった。
あとで、再現して映像を作ったのではなく、戦地でのドキュメンタリー。貴重な記録映画である。

音楽は、武満徹さん。

国際情勢がこんなだからこそ、改めて見てみてもいいと思う。

1992年のタジキスタンでの内戦での映像で、95年に公開された。


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チェブラーシカ
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