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〇京都鉄道博物館への旅(GWプチ旅④)

今年のGW、いろんなところを巡りました。南武支線・鶴見線に始まり、近江鉄道、大阪市内を回るなど、バリエーションに富んだプチ旅を楽しみました。最終日は、京都の実家近くで本降りの雨が降る予報。と言うところで、行ったところは・・、

雨でも楽しめる場所としての、京都鉄道博物館の開館前のインパ行列(笑)。

ということで、大人の鉄博めぐり(と言う名のただのオタ活)の模様をお伝えしようと思います(笑)。

■まずは、定番の車両めぐり

クハ86の1号車。だから列車番号も「086」なのでしょうか(笑)。
昭和25年製造。主に東海道・山陽本線で活躍しました。
ここはある意味定番の撮影スポット。500系新幹線と、
581系寝台電車、489系ボンネット型特急です。
大型電気機関車 EF52-2。
改めて連結器というパーツを間近で見るのも楽しいです。
こちらも、懐かしの新幹線100系です。
こちらは、営業線とつながる展示場。
かつてのトワイライトエクスプレスの電源車です。
ブルートレインもけん引した、EF66を床下から見上げたところ。
こういうアングルは、博物館でしか見られないと思います。
電気機関車の床下。車輪を回すモーターや、
信号の車上子などもありました。
何だかこういう方向幕、懐かしすぎるのです・・。
今も現役車両が残る、大型ディーゼル機関車、DD51。
こちらは、永遠のアイドル、0系新幹線です。
運転台の並び列が空いていたので、
ちびっ子に混じって潜入(笑)。意外とシンプルなコクピット。
0系新幹線の車内。昭和のグリーン車です。
こちらは、ビュッフェを車外から。ここで軽食が食べたかったな。。
こちらは、233号機関車。
なんと、重要文化財指定されています。隣は、日本機械学会の機械遺産の認定書。
明治36年に完成した、現存最古の国産量産型蒸気機関車だとか。

■様々な鉄道に関連する技術たち

鉄道博物館は、車両を見るだけでなく、面白いものが沢山あるのです。さらっとご紹介します。

こちらは、旧新橋停車場のホーム石材だとか。
さりげなくものすごい展示物がありますね。
これは、明治時代の客車の一部を切り出したもの。
昔の車両は、廊下が無く、両側から出るタイプだったのですね。
いわゆる、TDLのウェスタンリバー鉄道方式、ですね(笑)。
これは、様々な古レール。輸入品がとても多いです。真ん中は、「UNION1905」の刻印が。
こういうレールが、今も各所の駅のホーム支柱などに使われています。
保線作業を展示しているコーナー。
結構地味かもしれませんが、実物は意外と見たくても見られないもの。
ここは、転轍機のコーナー。古い機械が展示されているのが、また楽しい。
こちらは、様々な信号設備です。
こちらは、昔駅にあった通信設備だとか。モールス信号も使っていたようです。
こちらは、タブレット(通票)閉塞方式。
単線の線路を走らせる通行手形のようなものです。
こちらは、架線柱の先端部分。
こんな展示を近くで見られるのも、博物館ならでは。
パンタグラフも、実に様々な構造のものがあります。
思った印象は、結構デカいな、ということでした(笑)。
踏切や、障害物検知装置などの実演は、
子どもたちにはとても人気スポットです。
こちらは珍しい、「カーリターダー」の展示です。
昔は、貨車を無人で切り離して自走させ、仕分けしていました。
レールを走る貨車に金属を押し付けて停めるのが、この設備です。
台車を挟み込むイメージなのですね。
これは、鉄道の台車を展示するコーナー。
これは、列車の制御機器。精密電気機器に見えます。

■うわ、土木の展示もすすごい!

土木の魅力を語りたい人には面白すぎる、土木の展示も充実していました。(結構地味な展示なので、ちびっ子もまばらでしたが(笑))こういう場所をもう少しうまくPRできるといいのかもしれません。

でた、土木コーナー!!
トンネルをつくる、というテーマです。
子供向けに、円形と矩形のトンネルの仕組みを紹介しています。
今の現場では見られない、木製支保工の在来工法のトンネルができるまで。
こちらは、北陸トンネルの大型模型。
これは、大阪環状線の安治川橋の架設方法を示したもの。
これは、山陰本線の昔の橋の部材の一部です。
餘部鉄橋の昔と今の写真などもあります。

■まだまだあります

この博物館、子連れでなく大人だけで来ても、1日かけても回り切れないほど興味深い展示物が多いです。

日本初の国産隧道、逢坂山隧道の扁額だとか。
明治時代の鉄道路線図。
こちらは、各地の鉄道会社の瓦です。それぞれの駅に使用されていました。
これは、東海道新幹線竣工記念ボルト、だとか。
新幹線開通前に最後に締結されたボルトだそうです。
国鉄→JRに引き継がれた記念の銘板です。
これは、奈良線の輸送指令。単線時代のものです。
これは、山陽新幹線の輸送指令にあったものです。
ここは、鉄道と文学を結びつける展示がある場所。
ここは、鉄道と音楽にちなんだ展示がされています。
こちらは、コンテナ車の内部がどうなっているかを見せる展示。
こういうのが大事ですね。
貨物駅を特集した過去の記事です。
これは、昔の食堂車のメニュー表。
これは、大阪の中央郵便局にあった引き込み線の見取り図。

■蒸気機関車館へ

ここまではすべて屋内展示。一度屋外の展示(昔の梅小路蒸気機関車館部分)を訪ねました。

SLの整備を行っている模様を見学できます。
見事に扇形の機関車庫が残っています。
C62が運行されていました。今回は見学のみです。
転車台と車庫。とても素晴らしい。絵になります。
土木学会選奨土木遺産のプレート。
この機関車庫は、重要文化財にも指定されています。
煙よけがついているのですね。
小さい機関車は、入替用などで使われていました。
動く博物館、という感じなのですね。

■旧二条駅舎へ

この博物館に移築された名建築といえば、旧・二条駅舎です。高架化工事前の駅舎は、旧・梅小路蒸気機関車館時代に移築されました。

本当に素敵な駅舎なのです。
昔の京都鉄道の紋章が入った瓦があります。
蒸気機関車の模型が多数ありました。
動輪が4つのD●●は貨物用、動輪3つのC●●は旅客用が多いのですね。
動力が多く必要な貨物用と、速く走りたい旅客用で分けていたのでしょうか。

■終わりに

京都鉄道博物館のプチ旅、じっくり楽しむにはまだ時間が全く足りない気がしました。どちらかというと子連れの人が多い場所ですが、大人の社会見学を楽しむ要素が本当に沢山散りばめられています。土木の魅力を伝える観点でも、この博物館はとても楽しいです。ただの鉄道好きだけなのかもしれませんが、鉄道の技術は、土木だけでなく、建築、電気、機械、通信など、多方面のものの結晶だということも再認識しました。

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