〇ドボクスキーの旅 in 広島〇 ③宮島を訪れる
土木学会全国大会で、広島に滞在していました。広島と言っても、初日は平和記念公園に隣接した広島国際会議場、2日目は、東広島市にある、広島大学、そしてこの3日目(9月15日)は、広島市の西にある、広島工業大学に行きました。分散開催となった今回の大会。移動は大変ですが、その分ドボクスキーな人には、いろんな場所を見られるメリットがあるものです。前回は安佐南区の土石流災害の伝承館と、広島大学近くの西条を訪れました。(前回の記事はこちら)
今回は、広島工業大学に行く前に訪れた、宮島への訪問記録を紹介します。
■広島駅近くを少し散策
宮島に向かう前に、広島駅前を散策しました。
■広島駅前の工事
ただいま、広島駅は、大改造工事の真っ最中です。現在広島駅付近をぐるっと回っている広電の線路を移設し、駅の2階コンコースに直結する工事が進められています。
■宮島に向かう
■厳島神社を行く
■もみじ谷公園の砂防施設
この地は、昭和20年の枕崎台風で壊滅的な被害を受けました。それから復旧させるのですが、砂防工事で島を守る=コンクリートでガチガチに固めた川になってしまう、というイメージがありますが、景勝地を守るため、景観に配慮された砂防施設が整備されました。それが評価され、戦後に作られた土木構造物で初めて重要文化財に指定されたものです。
■ロープウェイに乗る
ロープウェイに乗ってやって来た展望台から、弥山に登ることが、本来の宮島を信仰する人たちの道だったということなのですね。
■宮島を歩く
さて、もう少し宮島を散策しました。
宮島は、観光客としてにぎわっていますが、島の人は車の便が悪いので、さぞかし不便でしょう。しかも平地があまり無いのだから、と思って、ちょっと車道を探して歩いてみようと思ったら・・、
厳島神社の参道だけでは、島民が生活できないため、車を通すトンネルが掘られたのではないでしょうか。
何でこんなところに隧道が?海側に平地があるのに、さては・・・。と思って、今昔マップで戦後の地図と見比べてみましょう。やはり、集落の北側は、埋め立てられて平地が増えていますね。
この地図を見てもわかりますが、もみじ谷や白糸の滝など、土石流を頻発しそうな渓流がいくつもあり、神社周辺の浅瀬は、恐らく土石流堆積物で海が埋まった場所。(地図上の点線部分に土砂が流れつくとイメージするとわかりやすい)ということで、景勝地でもあるのですが、土砂災害から集落や景勝地を守るということが、どれだけ重要か再認識することができました。
■終わりに
宮島は、学生時代に厳島神社を訪れて以来の訪問でした。宮島観光というと、厳島神社に行って、参道で鹿を見て帰る、というのが定番ですが、実はもみじ谷園地や、ロープウェイの上まで足を伸ばすと、違った見方ができたり、島の人の生活をイメージすると、その発展の歴史を知ることができます。そんな興味深い街歩きを楽しみました。
次回は、広島工業大学のある、広島市佐伯区などを訪れましたので、そのあたりをレポートします。