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大人の博物館めぐり・・・電車とバスの博物館を訪ねて

今年の夏は、異常なくらいに長く猛暑が続きました。あまりに暑かったので、街歩きが大好きで、猛暑の中でも歩くのはへっちゃら・・と言っている街歩き好きにとっても、さすがにちょっと今は歩くのはしんどいな・・と思うことが多かった日々でした。そんななかで、夏にも楽しめる場所をいくつか開拓しようと思い、「大人の博物館めぐり」に訪れたのでした。

やってきたのは、「電車とバスの博物館」という、東急電鉄が運営する博物館です。

実は子供が小さかったころに一緒に来たことはあるのですが、ちょっと子供向けな展示が大半だったので、大人だけで行くのはちょっとな・・、と思い、これまであまり再訪してこなかった場所です。今回は猛暑だったので、意を決して再訪することにしました。

■電車とバスの博物館に向かう

電車とバスの博物館は、東急田園都市線の、宮崎台駅前にあります。

田園都市線で、宮崎台駅に到着。
各駅停車しか停まりませんが、結構乗降客が多い駅でした。
それにしても、通過電車が多いです。
ホームにある、案内板。のるるんが回っています(笑)。
改札を出たら、すぐに目に入る、博物館の入口と、
ちびっこを連れた家族の姿。

■博物館に入ります

線路沿いに続く、博物館に向かう通路。
築堤部分の線路沿いを歩き、奥の高架区間の高架下に建物があります。
入口にある、踏切。この踏切は、上を走る渋谷方面行きの電車が接近したら、
連動して作動する仕組みになっています。
そして、入口です。大人200円、子ども100円という安さ。
鉄道系博物館での子どものお目当ての一つ、模型展示。
プチ・横浜が展示されているのも、東急ならでは。
模型ショーが始まりそうでしたが、ちびっ子が大勢いたので、
観覧せずにスルーしました(笑)。
東急コレクション、というコーナーでは、昔の高津駅を再現。
このコーナー、古い車両の中で、鉄道雑誌のバックナンバーが読めます。
あー、近くにあったら通い詰めているかも(笑)。
無作為に取り出した一冊は、300系新幹線登場、というニュース。
いやー、何だかとても懐かしい気分(笑)。
閲覧できる場所に、のるるんがいます。
色んなお宝も展示されています。
新路線開業時のレール締結式等で使われたものです。
こちらは、地上駅時代の東横線渋谷駅の駅名標。
この展示は、子供向けの模型運転コーナーなのですが・・、
何だかとてもレトロな京阪バスと小湊鉄道バス。
うわ、こちらは京都市交通局と都バスが共演している(笑)。
そして、レトロな全日空と、
東急の系列会社だった、日本エアシステムの飛行機が。

子供向けのアトラクションなのですが、展示されているものがかなり古く、ちょっとマニアな大人が見たら、とてもツボにはまりそうな展示が多いです。

停まっている電車も、結構年代モノがいたりします(笑)。

■バスの展示が充実!

この博物館、「電車とバスの博物館」というだけあって、結構バスの展示は充実しています。

昔の東急バスの車体です。

とはいえ、バスは子供向けシミュレータなどを搭載しているので、あまりゆっくり車内を見て回ることができなかったです・・。ちょっとだけ車内を観察したのが、こちら。

バス車内も、床下がスケルトンになっているなど、
バスの動く仕組みを解説する展示になっています。

そして、「東急コーチ」というバスの展示が、なかなか面白いです。

「東急コーチ」は、住宅街の真ん中を走った、オンデマンドバスです。

ちょっと小さな車体のバスですが・・、

車内もちょっとコンパクトな作り。
こちらもシミュレータの順番待ちをする家族連れ。
5路線走っていた、画期的なシステムのバスです。
このバス、「オンデマンド区間」なるものがあり、ボタンを押すと
バスを呼ぶ機能がついています。
オンデマンド区間は、ボタンを押さないと立ち寄らないシステム。

当時としては、いや、今でもとても画期的なバスシステム。今では、通常のバス路線になっているようです。

意外と面白いのは、この展示です。

東急バスの車体の電光表示。
手元のボタンで、運転手がやっている車内放送等が実演できます。

■懐かしの電車たち

こちら、玉川線(田園都市線の前身の路面電車)で走っていた、
通称「いも虫電車」、デハ200型。

こちらは、玉川線の路面電車で活躍した、連接車両。

丸い車両は、当時とても斬新なデザインだったとか。
こちら、8090系の電車シミュレータ。
東急マーク。
こんな感じで、車両のカットモデルや、台車の展示はいろいろとあります。

■ほかにもいろいろ展示が

自動改札機の展示と、渋谷駅の地上駅からの切換工事のパネル。
さまざまな記念ヘッドマークたち。
渋谷駅の歴史の一コマ。西口の東急プラザです。
今は、渋谷フクラスに再び、東急プラザが入居しています。
東横線渋谷駅。お正月のようです。
こちらは東急文化会館。今は渋谷ヒカリエが建っています。

本館は、ちょっと狭めの敷地に、いろんなシミュレータなどを詰め込んだ形になっています。別館(キッズワールド)があるのですが、いまはテレワークスペースとなり、見学はできないのですが・・、

こちら、道路を挟んだところにある、別館の入口。
かつては、キッズワールドという施設でした。
実は、建物に入らないところに・・、
こちらの510型車両が見えますので、ちょっと立ち寄ってみてください。

■おまけ 宮崎台駅付近を歩く

宮崎台駅前は、こんな感じ。人通りの多い、ちょっと賑やかな場所。
起伏の激しい地区です。西側は再び下り坂に。
駅の東側は、谷底に降りていく坂道。
博物館は、高架下のこのスペースにあります。
博物館を、こんな場所から眺められます。
玉電の車両を横目に見ながら、駅に向かうこともできるのです(笑)。

■終わりに

電車とバスの博物館。正直なところ、そんなに大きな博物館ではありませんが、なかなか貴重な展示なども充実しています。子供向けのシミュレータなどが多く、大人がゆっくり見て回るには、ちょっと遠慮が入ったりする感じもします。でも、意外と大人のお客さん(マニアも多いですが・・)はいるので、特に暑い季節や寒い季節の散策にはなかなか良い場所だと思います。

ぜひ、一度「大人のためのナイトミュージアム」みたいな企画をやってくれたら、是非ゆっくり観覧できるので、良いかと思います。東急さん、是非・・(笑)。

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