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辻陽『日本の地方議会─都市のジレンマ、消滅危機の町村』
※2019年9月23日にCharlieInTheFogで公開した記事「見た・聴いた・読んだ 2019.9.16-22」(元リンク)から、本書に関する部分を抜粋して転載したものです。
曽我謙悟『日本の地方政府』に続いて刊行された地方政治関連の中公新書。
二元代表制の下、首長に強い権限のあるため国政に比して議会の存在価値が小さく、議会、議員をサポートする体制も弱い。ゆえに専門職なのか名誉職なのかはっきりしないのが日本の地方議員制度の特徴です。
こうした課題に対して十把一絡げに議会改革を論じる向きを著者は牽制します。自治体の規模の大小や議員のなり手の多少に関して格差が大きいからです。地域代表なのか政策の代表なのか、議会の再定義をして各地域の特性を考慮した議会改革が求められるとしています。