もしもIT音痴がWebライターになったら
「パソコン1台あれば誰でもできる」と詠われるWebライター。
でも本当に誰でもできるのでしょうか?
できる・できないについては適性など議論もされていますが、今回はITリテラシーの面だけから話をします。正直何がどこまでできていればWebライターになれるのか?!
1年前まで自宅PCのOSも解らないほどIT音痴だった私が、Webライターとして実際に活動しながら体感した、始めるにあたって最低限「これだけはできたほうがいい」と思われるITスキルを挙げていきます。
パソコンの基本操作とIT用語
ここで言う「基本」とは本当に基本です。
ただ仕事で日常使う人でなければ、それすら知らない可能性はあるでしょう。介護士だった私がそうでした。
具体的にはパソコンに標準装備されているアプリのことや、Windowsで複数ウィンドウを同時に開いて並べて作業できること。
また「ファイル・フォルダの保存先」をどこにするか。そもそも「ファイル・フォルダ」って何なのか、といったことなど。
…ちなみに私は1年前パソコン教室で「ハードとソフト」「OSってなあに?」「アプリケーションソフトとは」から始めました(;^_^A
少なくとも仕事でPCを使うのならば、「ファイル」の「保存先」は理解してないとちょっと具合悪いかと思います。
書きかけの原稿を保存できなかったら始まりません。
こういうパソコンの基本のキって、案外独学する方法がないんですよね。もし克服したいのであればパソコン教室に通うのが手っ取り早いような気がします。
インターネットの知識
パソコンが苦手な人って、何かトラブルが起きたときにPC本体とネットのどちらが原因なのかも判らなかったりしませんか?
また検索エンジンが複数あるということも知らなかったり。
私の場合、PCではGoogleでなくEdgeで検索する習慣がついていたため、いつもPCとAndroidスマホとで検索結果が違うことが不思議でした(笑)
さらにデジタルネイティブ以前の世代だと「アカウント」が理解できてない、たとえばPCとスマホで違うアカウントを使っていることに気付かない場合もあるかもしれません。
あと404エラーが出たときに「何か誤操作しちゃった?」と自分のミスを疑ってしまうとか。
おそらく当てはまるレベルの人は、PCやネットの疑問を「検索」しようとしても検索結果が判読不能なのでは…インターネット用語も解らないわけですから。そもそも検索ワードがわからないかもしれません。
そんな方はライターを始める前にパソコン教室で用語を教わることをお勧めします。それと当たり前のように使っている「インターネットの仕組み」とですね。
もし私が「ブラウザ」「クラウド」「URL」を理解しないままライター業を始めていたら…と考えるとちょっとドキドキします(;'∀')
文書作成ツール
やはり文章を書くので、Wordなど文書作成ツールは使える方がいいでしょう。
Wordと、できればExcelも少し解るとなおいいです。
というのも、仕事をしていくとWordPressやGoogleドキュメント・スプレッドシートを使うようになりますが、操作画面がExcelなどOfficeのそれとよく似ていて使い方の想像がつくからです。
仮にわからず調べるにしても、Excelを少しかじっていれば「セル」などといった検索ワードの見当も付きやすい、というのが私の体感です。
私の場合はパソコン教室で基礎に続いてWord・Excelを学んでいますが、そうでなかったらWordPress、Googleドキュメントにもっと手を焼いたかもしれません。
ただExcelはマストではないです。最悪、検索に困らない程度のPCとネットの用語さえ知っていれば、あとは調べて何とかなるとは思っています。
※追記:Excelはマストでないと書きましたが、私自身がいま現在Googleスレッドシートでの執筆管理にちょっと苦戦しています。
できればExcel操作で簡単な表編集がわかっていたほうが、案件のレギュレーション(記事管理の決まり事など)にビビらずに済むでしょう(^^;
Webライターはサクサク?モクモク?
ライタースクールの広告で「スキマ時間にサクサク稼ぐ」などの謳い文句をよく見かけますね。
たしかにサクサク作業できる人もいるでしょうが、それはある程度パソコンを理解し使いこなせている前提のようです。
100%ブラインドでなくてもOKですが、タイピングの各キーの位置は把握しておいた方がいいですね。
「スマホひとつでラクラク副業」系より怪しくないけどWebライターは同じくらいラク、ではないことは断っておきます。
あとWebライターはモクモク作業になります。
ただこれもよく言われることですが、クライアントさんとのコミュニケーションは誠実・まめに行わないといけません。
私も始めてみて実感したのですが、ChatWorkというコミュニケーションツールで見ず知らずの相手とメッセージだけやりとりしていると、お互い本当に理解しているのか解りにくいと感じます。
だからこそレスポンスが遅れて相手を不安にさせないようにすると同時に、伝わりやすくブリーフリーな表現を心掛けます。
正直、慣れるまでは結構これがストレスで、接客業の方がまだ気が楽だと感じたものです(笑)
ChatWorkの登録自体はLINEみたいなもの、と思っていればそんなに気構えなくても大丈夫。使い方情報はネットでも挙がっています。
ちなみに私は最近までずっと「TO」で送信するとは知らずに使っていました(^^;
結論:IT音痴でもWebライターにはなれる
Webライターを目指す人が必ずしも皆オフィスワーク出身ではないでしょう。
私のようにガテン系だと、パソコン自体に馴染みがない人もいると思います。また長年主婦の方もあまり得意ではないかもしれません。
それでも基礎的なパソコン・ネットの知識さえ身につければ、ライターとしてのスタートは切れると思っています。
むしろパソコンに苦手意識がある人こそ、Webライターという仕事に興味を持ったことがキッカケで「脱・IT音痴化」を図ったら、今後いろいろ楽しみが増えるのではないでしょうか。
それもまた違った意味で人生豊かになるから好しですね!