📖【創作大賞感想】チョコミント〜もう一度読めるようにと願っていた 795
ヘッダー画像は、「ソーダアイス」とか「Bianchiのチェレステ」とか「ミントブルー」とか「ミントグリーン」と呼んでいる私物のカットソーアンサンブル。
写真では色が上手く出ていないけれど、実物はチョコミントアイスの色が一番近い。
因みにソーダアイスにはグリーン寄りのと、ガリガリ君のようなブルー寄りのとがあるけれど、これはグリーン寄りのソーダアイス色に近い。
もうひとつオマケをするならば、JIS慣用色にはミントグリーンという色はあってもミントブルーという色はないそうだ。
ミントブルーという植物はあるらしいけれど。
サチノは東京で一人暮らしをしている女子高生。
彼氏のいないサチノは学校では負け組。
金銭を介して男性と関係を持っていることは親や学校には内緒、日記としてブログに投稿している。
サチノが楽しみにしているのはブログの中でのミニメールのやり取り。
相手はサチノの日記の内容には決して触れることのない京都在住22才の男性。
この男性は詩を投稿していて、真実と向き合う彼の詩にサチノは惹かれている。
今時ならあちらこちらで実際に起こっているかもしれない。
でも私の身近では見聞きしたことはなくて知らないだけなのかもしれない。
そんな出来事にサチノが巻き込まれたことで、ミニメールの男性との間にリアルな関わりが生まれる。
サチノにも真造にも、何かが少しだけ足りていない悲しみを感じる。
欠落感というほどではないけれど、隙間が埋まりきっていないような、水や空気なら通ってしまうような隙間。
だからかな、サチノも真造も寂しさを湛えた目をしている。
その寂しさがお互いを引き寄せ、繋がりたいと思わせるんだろうな。
フィクション……なのかな?
その想い、そのセリフ、その行動を読むうちに境目が判らなくなってしまう。
ゼリ沢梨様のnoteを愛読している人なら、似たような印象を持つのではないかな。
サチノや真造の隙間や悲しみや寂しさ、そして優しさや思いやりや愛する気持ち、どれもがゼリ沢梨様のどの作品にも通じている。
その優しさを自分にも向けてね、自分を大切にしてね、あなたは愛されていい存在なんだよと、登場人物にも作者にも言いたくなってしまう。
初見から何度か読み直していたけれど、いつしか読めない状態になっていた本作。
絶対にもう一度読めるようにと願っていた。
この度、願いが叶ってとても嬉しい。
前回公開時に読み逃した方にもお読みいただきたいと思う。
これからも心揺さぶられる素敵な作品に数多く出会いたいし、何よりご自身が優しさと思いやりと愛に包まれていてほしいと思う。
ゼリ沢梨様には余計なお節介かもしれません。
ごめんなさい。
きっと又ラストの余韻に触れたくて、読んじゃうんだろうなぁ……
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