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🤱【あなたの為を思って】シャーリー•テンプルちゃん
前話⤵️
全話収録マガジン⤵️
しつこいけれど、格別な事件は起こらないし、悲惨なめに遭ったこともない。
何だかおかしいなぁ、何だか損してるなぁ、お母さんはどうして私が邪魔なんだろう?そんな違和感が私の中にあったというだけ。
可愛らしくてご自慢の弟に母がカメラを向けるとき、「横に並びなさい」と私にも指令が出される。
私は、ご一緒にポテトいかがですか?のポテト。
「笑いなさい」と言われても、面白くもおかしくもない。
別に撮られたくもない。
母が段々と焦れてくるのが判る。
あるとき眩しそうに目を細めてみたら、直ぐにシャッターを切られた。
目を細めると、笑顔だと勘違いされることに気づいた。
この頃の私の写真は、漏れなく目を細めている。
私の4才11ヶ月、弟の3才3ヶ月下に妹が生まれた。
学年ではそれぞれ、5年•3年違い。
病院で一番大きく、くるくると軟らかく茶色い巻き毛の赤ちゃん。
大人達は「シャーリー•テンプルちゃんみたい」とチヤホヤしたけど、そんな人知らんがな……
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1930年代に子役で活躍。アカデミー賞受賞。外交官。2014年没
妹はシャーリーには全く似てない
ただ軟らかく茶色い巻き毛っていうだけ
僻みではありませんよ
母が妹を出産してから暫く、弟は父方、私は母方の実家に預けられた。
母方の祖父母にとって私は初孫。
何の役にも立たないようなどうでもいいことを覚える子どもだった私を、祖父母は「賢い子」だと可愛がり、どこに行くにも連れて行っては自慢していた。
今でも詰まらないことは、よく覚えている。
だからこそこんなことも書けるってわけ。
祖父母は生前、「寂しがって泣くことも、家に帰りたいと無理を言うこともない良い子」だと私のことを評した。
当たり前だ。
祖父母宅の方が可愛がってくれるんだもの。
「女の子のくせに」とも「お姉ちゃんなのに」とも「子どもらしくない」とも言われないんだもの。
たまに仕事帰りの父が様子を観に来てくれた。
泊まってくれたんだったかな?
よく覚えてない。
家に戻ると5人家族になっていた。
母が子ども連れで出かけると、話題は必ず妹の軟らかくて茶色い巻き毛。
もちろん、私が赤ちゃんだったときには私が話題の真ん中だったんだろうけど。
今でこそ一緒に旅行にも行ける仲だけど、妹のことは長らく好きじゃなかった。
母には3人目の子どもということで、気持ちに余裕があったんだろう。
それを差し引いても、贔屓が酷い。
「○○ちゃん(妹)の方が小さいんだから我慢しなさい」。
これを言われたらお終い。
年齢差は何年経っても縮まることはないんだよ、どうして解らないんだろう?
「○○ちゃん(妹)は未だ小さいんだからね」
「○○ちゃんは我儘だから仕方がないでしょ」
「○○ちゃんは甘えただからかまってあげないとダメなの」
お母さん、私だって小さいときがあったんだよ。
私だって我儘言いたいよ。
私だって甘えたいよ。
お母さんだって「妹(私の叔母)のことが羨ましかった」って言ってたじゃない、忘れちゃったのかな?
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くまのプーペンダントの保管場所
いつの間にか尻尾が
欠けちゃったけど、捨てられない
バックは読みかけの新聞(≧∀≦)
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