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読み切り恋愛短編集【れれこい】キツネ企画 918

全20話+1話&スピンオフ


キツネ企画


岩崎「『クローバー通信』の11月号は配布開始から大好評ですよ。
れれ子特集のお陰です。」

れれ子「インタビューに答えただけなのに?」

岩崎「作品からは伺い知れないことって興味があるんですよ、読者って」

れれ子「沢山の人に興味を持たれるより、岩崎さんに知ってもらう方が嬉しいんだけど……」

岩崎「有難いですけどね、これもプロモーションだと割り切ってくださいね。
それでですね、新年号では20の質問に答えてもらおうと思ってるんです」

れれ子「あ、それって2匹のウナギって言うんですよねっ‼︎」

岩崎「いやいや、それを言うなら2匹目のドジョウでしょ?」

れれ子「馬鹿にしました?」

岩崎「してません。
泣かなくていいですからね。
虐めてませんからね。
れれ子さんは青の麗人ってご存知ですか?」

れれ子「知ってます‼︎
すっごくエッチな小説も書いちゃうぶんぶくチャガマ先生でしょう?
あ、わかった‼︎
キツネ企画でしょう⁇」

岩崎「孤人企画です」

れれ子「馬鹿にしました?」

岩崎「してません、先に進めます。
20の質問はこれですからね」


れれ子
「独りで考えるの……?」

岩崎「プロモーションですから一緒に考えましょう」

れれ子「共同作業ですね。
ケーキ入刀、ファーストバイトとおんなじ、一心同体……うふふ」

岩崎「違います、二人三脚ですったら。構わずいきますよ」

れれ子「岩崎さんたらぁ……」

岩崎「こういうのは、あんまり考え込まない方が面白いですからね。
サクッといきましょう」

Q1、あなたは、目的なく大きな書店へ立ち寄った時、まずはどのコーナーへ行きますか?

ファッション雑誌の付録を見に行く。
バッグとかコスメとか目移りしちゃう。

岩崎「で、買うんですか?」

れれ子「ん?」

Q2、好きな本の装丁を見せてください。もしくはその本のタイトルを教えてください。


Q3、内容を知らない小説(文庫本)を手に取ったら、まずどこをチェックしますか。

帯があれば帯。
表紙の折り返しか裏表紙。
プロフかキャッチコピーっぽいのが書いてあるところ。

Q4、もう死んでしまいたいと思う夜に書いた物語。誰に読んでもらいますか。

未だ思ったことないけど、岩崎さん読んでくれる?

Q5、パートナー、もしくは親友が書いた官能小説を読んでみたいですか。

読む読む、だって自分では書けないんだもん。

Q6、自由に使える20万円、作家として何に使いますか。

岩崎さん、一緒に旅行しましょうよ。
頑張って旅行記を書きますから。

Q7、小説の執筆に没頭している時、体のどの部分を使っていると感じますか。

背中?腰?姿勢が崩れていっちゃう。

Q8、小説を書く上で、自分のこういう特性(性格)がプラスに働いているなと感じることがあれば教えてください。もしくはその逆。マイナスに働いていると感じること。

性格?っていうより物知らずなところ?
いっつも岩崎さんに馬鹿にされるけど。

岩崎「してません」

Q9、一週間だけ改名して新しいアカウントで好き勝手書きます。筆名と書く小説のジャンルを教えてください。

緑の麗人緑豆はるさめ。
ハートウォーミングラブストーリー。

岩崎「青の麗人をパクってます?」

Q10、小説とエッセイを交互に投稿しているあなた。圧倒的にエッセイの方が読まれています。そんなあなたは他人から小説家と認識されたいですか?それともエッセイスト?

岩崎さぁん、私の肩書きって何ぃ?

Q11、体の一部を美容整形してその経験をもとに小説を書くなら、どこを整形しますか。

どこだろう、鼻?
書くときに鼻が視界に入って、気になったりするのかなぁって。

Q12、作品を発表したとき、この人が読んでくれたら嬉しい、と頭に浮かぶ読者はいますか。それは誰ですか。

いつも、書き上げたら岩崎さんに会えると思ってます。

岩崎「会えるって……」

Q13、素敵な喫茶店でコーヒーを頼んだら折りたたんだメモが添えられていました。メモにはなんと書いてありますか。

スプーンのお持ち帰りは
ご遠慮ねがいます

岩崎「れれ子さん、ふざけてます?」

Q14、小説のアイデアが浮かぶ瞬間の状況を教えてください。

新聞やラジオの話題、誰かの会話の断片からこんなお話どうかなぁ?って。
あんまり決まった状況ってない。

Q15、最高に辛い出来事と最高に幸福な出来事のどちらかを数日後に経験するとしたら、作家としてのあなたはどちらを選びますか?

今でも最高に幸せ、ね、岩崎さんっ⁇

岩崎「そ、そ、そうなんですか……」

Q16、書くことに集中して疲れた時に5分休憩するとしたらなにをしますか。

取り敢えず立って歩く。
お水を飲んで、首を回して、伸びをして、肩甲骨を回すかなぁ?

Q17、一ヶ月の監禁生活の中で長編小説を書き上げなければなりません。最低限の生活必需品の他に三つ、好きなものを持ち込むことができます。なにを選びますか。

三つも要らない、岩崎さんがいてくれれば。

岩崎「…………」

Q18、執筆のために取材できるなら誰に、もしくはどんな場所で話を聞きますか。

皇居。
お仕事されている方のプライベートってどんなのかしらね?

Q19、新たな物語を生むために一日だけ透明人間になるなら何をしますか。

岩崎さんに密着。

岩崎「お願いですから読者の皆様に響く答えにしてください‼︎」

Q20、あなたは小説で賞を受賞し、本格的に作家デビューが決まりました。今まで執筆してきたことを伝えていない友人や家族にどのように伝えますか。

きっと言わない、恥ずかしい。


岩崎「れれ子さん、折角ですけど新年号は別の企画でいきましょう」

れれ子「ええーっ、岩崎さんのために一所懸命に答えたのにぃ?」

岩崎「僕はいいですから、読者の皆様に響くことを考えてください」

れれ子「岩崎さんは読者じゃないの?」

岩崎「読者ですよ、しかもきっと一番最初の読者です」

れれ子「でしょ、でしょ‼︎
🎶男は最初になりたがり、女は最後になりたがるって言いますよね?
岩崎さんは間違いなく私の最初の男性でしょ?」


岩崎「最初の男性って……
れれ子さん、よそでは絶対に言わないでくださいね。
誤解を招きますからね。
絶対ですよっ‼︎」

れれ子「うふふふふふふ……」
            (10/29)
※Q13のアンサーを、「600円 お支払いは現金でお願いします」から修正しました

#ベストレビュアー賞受賞 #青豆ノノさん#孤人企画 です
皆様もどうぞ答えてみてくださいね




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ちゃりれれ【時々ジャイアン】
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