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JTC会社員が3年でFIREした話
初めまして”ちゃら”です!
まだまだ5期目の小さな会社ですが、これまで3つの事業を展開し、副業開始から3年で独立することが出来ました。
今回は、会社員から起業したいけど何から始めていいのか分からないと悩む層に向けて初めてnoteを書いてみました。かなりラフな内容ですが、起業に足踏みしている皆さんの後押しになれば嬉しいと思っています。
身バレリスクも承知で無料にしていますので、読んで頂けた方はXでフォロー、いいね、リツイートしてくださると嬉しいです!!(笑)
そもそも何故書こうと思ったか?
理由はシンプルで、多くの人が産業革命時代に作られた教育に洗脳されていると感じるからです。ごく一部の資本家がTOPに、労働者がそれを支える構図が社会にとって都合が良いのでしょう。
多くの方は、ビシッとスーツを着てビル街を颯爽と歩く人の方が金銭的成功を収めていると思っていますし、大企業の雇われ社長、飛行機のパイロットや医者、芸能人が富の頂点だと思っているかもしれませんが、現実はそうでもありません。
中小企業の創業オーナーがダントツにリッチで、平日にTシャツ短パンで歩いている人の方が経済的に豊かだったりします。彼らは他人の労働資本や金融資本を活用しているので可処分時間も圧倒的に持っていますし、カフェでお茶をしながら携帯で仕事をすることも可能です。
でも何故か、超優秀な同僚はそのことに一切気付いていませんでしたし、プライドが高い分少し”そっち側”を蔑んでいた様にも感じます。そんな私も全く気付いていませんでした。(厳密には気にしていなかったという表現が正しいかもしれません)
とはいえ、最近少しずつ変化を感じます。ITによる情報の民主化です。Youtube、X、Instagram等の拡散力によって、アンテナを張っていれば目的地に辿り着くまでの手段を見つけることができます。私もきっかけは不動産投資系Youtubeで、そこが起業の原点でした。
但し、覚えていて欲しいのは99%の人間は起業をしたくてもしません。行動力も無いですし、多くの人が有益な情報を疑い、やらない理由を探し始めます。私も事業を開始するタイミングでは、全ての人から否定されていましたし、人間は否定することが習慣付いているんだと思います。否定していれば何もしなくていいので楽なんでしょう。
だから、例えば人から美味しいレストランがあると勧められたら行ってみることが大切です。面白い映画やYoutubeがあると聞いたら観てみましょう。そういう小さな行動が日々の習慣を生み出していきます。
人生のゴールは幸せになること”です。大きな守られた組織の中で働く方が好き(もしくは楽)な人も多いですし、FIREはそれほど重要ではありません。とはいえ、”FI=経済的自立”は尊く、それを得るとライフスタイルの選択肢が増えていきます。富が加速し、労働時間が減り、自由な時間、豊かな経験が増えていきます。そして、自由になれるだけの資本と時間を獲得した時に、本当にやりたいことが見えてきます。(”RE=早期リタイア”はしたい人がすれば良い)
少なくともFIの部分は、”正しい方向性”で行動し続ければ必ず手に入ると私は信じています。
経歴
簡単にだけ書いておきます。四方を山に囲まれた田舎育ちで、真面目なメガネ男子でした。中学受験で国立大学の附属中学に入学しましたが、好きな子が地元の学校に通っていたという理由だけで2ヶ月で転校しました。そんな感情に行動を左右される性格です。高校からは都内の私大にも通っていましたが、大して優秀でもありませんでしたし、朝が苦手でよく寝坊していました。遊びすぎてうっかり留年もしました。
ただ、留年も悪いことばかりではなく、同級生の就活の様子を見て要領を得ていたので、運とトークだけで第一志望に入ることが出来ました。内心これで俺も”そこそこ成功手に入れた”と調子乗って、入社後は貯金なんて考えずガンガン浪費して遊んでいました。金融リテラシーなんて皆無なので、貯金は嫌い、浪費は好きという、貧乏マインドです。
父は新卒から一社で勤め上げた質実剛健な昭和のサラリーマンでした。私が小さい頃は土日も仕事で忙しそうでしたし、慣れない英語も勉強し50代で初の海外駐在も経験していました。その後は役員やグループ会社社長を歴任し、尊敬もしていますが、皆さんが思い描くほどのリッチ感もなく、どちらかというと普通っぽいです。そんな父親を見ていて、解像度が低いながらも”会社員には限界=天井がある”と感じていました。が、気がつけば私も会社員という道を選んでいました。
自宅マンション売却から生まれた種銭
新卒から入ってきた給与をほぼ使い切るといった生活をずっと繰り返していた頃に転機が訪れます。27歳(2012年頃)で大して預金も無いのに、BMW6シリーズのカブリオレを父と共同購入しようと話をしていました。
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結局、私も海外にいることが多い為、あまり乗らないのでは?という結論に至り、父の勧めで自宅用に区分マンションを都内で探すことになりました。
4件ぐらい内見したところで、良い物件を見つけました。今では考えられないですが、渋谷区築15年、専有面積60m2、6000万円、間取りもワイドスパンで採光良し、完璧でした。グレードは上の中〜下ぐらいです。表参道へも徒歩5分ぐらいです。アポ取りして翌日すぐに物件を見に行くと半年も売れてなかったということで更に5200万円まで下がっていました。ローンへの恐怖心もなく、初めての一人暮らしにワクワクが止まらず直ぐに買い付けを出したのを覚えています。
住宅ローンの手続き中に銀行の事務員の女性から”担保評価よりが安いケースは初めて見ました”と言われ、当時は何のことか分かりませんでしたが、とりあえず、”相場より安く買えたみたいで良かった”程度の感覚でした。
そこから、6年住み最終的に海外駐在で手放すことになりましたが、都内の不動産屋に話を持っていくと、7300万で査定されて驚きました。完全にアベノミクスのお陰で、残債も減っており、売却に成功すれば、3000万ぐらい手元に入ってくることが分かりました。その頃には預金も多少増えていたので、結果的にキャッシュポジションが5000万までアップすることになります。
最終的に2ヶ月ほどで、そのまま再販業者が購入していきました。(蛇足ですが、今では恐らく物件1.4億程?の価値がありますし、当時でも9000万はいけました。儲けてるようでめっちゃ損してます。無知は不幸を招きます。)
とにかく、そんな思いがけない形で私はキャッシュポジションがグッと上がりました。
眠るキャッシュ
駐在から1年経ってもキャッシュは銀行預金したままです。何かに投資しなければいけないことは分かっていたものの個別株は常に値動きが気になってしまうので、自分には向いていないことを理解していました。現地証券会社との英語での契約も煩わしく、投資信託も手数料が高いということでやる気が起きません。(結局、当時の自分もやらない理由を探していました)ふざけてフェラーリを一瞬買おうかと思いましたが、さすがにそれは悪手だと分かっていたので、何とか踏み留まりました(笑)
コロナがやってきた
そうこうしているうちにコロナがやってきて、勤務先がフルリモートになり、自分時間が増えてきます。朝イチでメールを捌いて、朝ごはんを食べて、昼からシャワーを浴びて、コンドミニアムのプールで泳いで、午後から読書やビジネス系Youtubeを見て、最後にメールチェックといったふざけた駐在生活です。そんな中で特に好きだったのが不動産関連の”楽街”と”健美家コラム”です。
特に好きだった動画はハイレバ不動産投資家の対談です。みなさん魅力的で、スリリングな話ばかり。何度も見るうちに自分でもやってみたいと思う様になっていました。
健美家コラムでは、自分に近い境遇の人を探して、どうやって規模拡大をしていったか、テクニックやストーリーを学ぶのに大変役立ちました。
2020年当時でも収益不動産はかなり高いと言われおり、スルガ銀行やかぼちゃの馬車の問題で融資も引き締まってトレンドに乗り遅れていた感はありましたが、不動産投資をやるからには、大きくやりたいという決意の下、2020年夏に不動産賃貸業の法人を設立しました。
キャッシュフロークワドラント ESBI
コロナは私にとって大きなチャンスを与えてくれました。この間にダラダラ遊んでいれば今も会社からの給与しかありませんでしたし、何よりも社会のESBIの社会構造に疑問を持つことも無かったかもしれません。(ESBIについては、「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでみてください。)
私が尊敬するSGeeさんも言ってましたが、「収入のためには労働が必要」というのが間違いで、教育による洗脳に近いです。労働しないことで生じる背徳感も不要で、本来人間はもっと自由にあるべきだと思っています。
「(何らかの事情で)働けないから、収入が無い」と言う人に、「働く事は数多ある収入を得る手段のたった一つに過ぎない」という話をしても噛み合う事はほぼない。
— SGee (@SGee30418056) August 26, 2023
世の「収入のためには労働が必要」という強固な思い込みは、もはや宗教的でさえある。
物件購入の基準
そんなこんなで法人設立の手続きを進めながら不動産を探していたのですが、良い物件が見つかりません。大家の会にも所属していませんでした。
(今思えば、どこかに所属して融資戦略をしっかり組み立てるべきでした)
物件選定には、
①収支が合う(絶対に破産したくない)
②融資が付く(積算重視)
③相場より割安な(最終的にキャピタル取りたい)
④自分が住んでも良いと思える
というのを軸とし、拡大に必要な積算評価や返済比率の意識はありましたが、とにかく融資付け出来て買える物件を購入していきました。
購入物件
① 2020年 千葉県ボロアパート 2750万円 利回り17%
最初に見つけた物件は関東のサーフポイントにある築古木造アパート(10戸)でした。初手には丁度いいお手頃感で、ど田舎ですが、開放的な立地で可愛い外観、アパートも少ないエリアで、これなら誰か住んでくれるかな?と。売出が3100万円でしたが、指値で2,750万円、表面利回り約17%程で購入しました。日本政策金融公庫の創業融資で1,000万円(返済期間10年)が引けて、残金はキャッシュ。
とにかく拡大には向いていない物件でしたが、十分なキャッシュフローを生んでくれる安心な物件でしたし、とても勉強になりました。
このアパートからの初入金は震えるほど感動したのを覚えています!
翌年、退去が半年で4部屋発生して焦りましたが、ECHOES(オーナー自身で客付けできるサービス:https://s-echoes.jp)を使ったり、自治体の福祉課に電話して入居を決めたり、あらゆる手を打ちました。次第に賃収も年間450万円ぐらいまでアップしていきます。
創業融資からコロナ貸付へと切り替え、金利も0.55%となり、月々の返済は12万円、CFは25万円程あったかと思います。
② 2020年 札幌 小型一棟RCマンション 7850万円 利回り8.6%
次に購入した物件は、札幌市内の好立地物件です。当時、北海道で7.5%が平均の中、8100万円から指値も決まって7850万円表面利回り8.6%で割安感もありました。
融資付けで何人も脱落して売れ残っていたということでしたが、韓国系の信用組合が上手く嵌り、無事購入することができました。
③ 2021年 埼玉大型一棟RCレジ 1.95億、利回り9.9%
これが大きな利益を生み出してくれた大型物件で埼玉2.2億の一棟RCレジ(20戸)です。当時は24時間張り付いて物件探しをしていたので、健美家に掲載されたその瞬間に買い付けを出し掲載を取り下げて貰いました。(融資特約有りでしたが、その1ヶ月前に同スペックの物件の融資審査をしており、融資付けはできる事が事前に分かっていました)
この物件は不動産会社が保有していましたが、財務状況が悪く売却を急いでいる様子で、指値交渉も纏り最終的に1.95億で購入出来ました。表面利回りは9.9% 。
融資もメガバンクから1.7億18年金利0.95%という内容で、返済比率約60%と少し高めでしたが、元本返済が毎月90万円ぐらい進むので、CF含めて年間で1200~1300万円ぐらいは利益を生んでくれたように思います。
購入当時は見た目がそれほど美しくなかったのですが、購入後に外構工事(200万円)、草刈り、外壁も高圧洗浄して見違えるように美しくなりました。
事業転換
そんなこんなで収益不動産3棟を持って経営していましたが、家賃収入は年間3000万でもキャッシュフローはせいぜい年間600万円ぐらいです。既にキャッシュも枯渇していましたので4棟目の購入はかなり先になってしまいます。不動産投資はこういうものだと分かっていたものの、成り上がるには相当な時間が必要だと痛感しました!
思い出すけど本当に不動産投資のCFは薄いんだよなぁ… コンクリ貯金でワクワクしながら10年待つみたいな事が自分は出来なくて事業へ全振り始めた。 https://t.co/g1rFuoEmoe
— ちゃらCHARA|ロックを求める経営者 (@charainvestor) September 1, 2024
であれば、事業を成功させてから不動産に戻ろうと発想の転換を図り、とある店舗事業に注目しました。開発費用が6000万-7000万と大きいのですが、何とか準備できそうだったので、駐在から帰任したタイミングで一・二棟目を売却(保有期間2年、キャピタルもしっかり)しました。
一棟目は創業融資からのコロナ融資で運転資金だったので、売却後も手元に残ることが分かっていていました。二棟目の売却に手こずって資金ショートしかけて死ぬかと思いましたが、難を逃れました。結局最後は気合いの勝負です。
そんな綱渡をしながら事業を開始すれば大当たりで、開業から半年でかなりのキャッシュを生み出すビジネスに成長させることが出来ました。完全なラッキーです。
民泊事業スタート ROI 200%
事業が軌道に乗り会社員を辞めたいと思っていたタイミングで民泊と巡り合います。当時は店舗事業でバタバタしていたので、メンブレで傷病している友人に民泊を紹介、すぐに渋谷の好立地で立ち上げ、とんでもない利益が出ることが分かり、私も参入を決意しました。
半年で6部屋立ち上げ、最終的に1年で8部屋立ち上げました。
新宿区 4部屋、渋谷区 3部屋、大田区 1部屋
といった感じです。
投資総額は1200万円程度で、半年で回収、半年で1200万利益を上げ、ざっくり利回りは200%、当初の目論見通り、会社員給与の代替としては完璧な選択と結果でした。
※民泊の収益性は本当に凄いので、会社員から駆け上がるには最高の選択肢です!
会社員卒業
民泊で毎月200万円程度の利益が出そうだと分かったところで、会社員を辞めることを決意しました。副業を拡大したことで、自分自身の時間やお金に対する価値観が大きく変化していましたし、3つの事業が会社員の稼ぎを大きく超えていたので復帰する理由が見当たりませんでした。(FIを達成したことで、やりたいこと、そうでないことがハッキリ見える様になってきたとも言えます)
【20年勤めた会社をついに辞める時が来た】
— ちゃらCHARA|ロックを求める経営者 (@charainvestor) July 31, 2023
人事と話す時が来た。やはり少し後ろ髪を引かれる感じがする。
第一志望の会社だったので内定の連絡が来た時は本当に嬉しかったのを覚えている。10年経った頃には同期もそれなりに去っていったが、残ったメンバーで彼らの分も頑張ってきた。…
2023年夏の退職日、会社を出てそのまま家族と仲間のファミリーを呼んでホテルでのランチを楽しみました!家族や見守ってくれるこの仲間達がいたから独立に向けて頑張れました。
晴れ晴れした気持ちで、普段より空が青かった気がします(笑)
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選択と集中(不動産売却&民泊売却)
退職後は暫く不動産、民泊、店舗事業の3本柱で経営していましたが、店舗事業が好調だった為、資金効率を最大化させる目的で、キャピタルが取れそうな不動産の売却を進めます。売却には1年近くかかりましたが、最終的に約2.6億で買い手が見つかり、残債も減っていたので9000万円近くキャッシュインすることになりました。
インカムも良いけどキャピタルの力は凄いよね
— ちゃらCHARA|ロックを求める経営者 (@charainvestor) April 14, 2024
売却益
2018年 自宅マンション3500万
2022年 アパート500万
RCマンション1000万
2023年 RCマンション1億
2024年(予定)
事業譲渡7000-8000万
自宅マンション3500万
さらに、民泊運営が自分のリソースを奪っていることを感じ始め、ゲストが満足するような自信のある客室・サービスも提供することも出来ていなかった為、7ヶ月で売却を決意します。
M&A仲介に依頼し、数ヶ月後に売却が決定。この売却益も増店費用に充当し、完全に店舗事業にフルベットです。
【民泊事業売却しました‼️】
— ちゃらCHARA|ロックを求める経営者 (@charainvestor) August 1, 2024
昨年の春頃、師匠である@paca_chan_ に知り合ったことで民泊事業の収益性の高さを知り、仲間内で民泊事業の拡大をワイワイ楽しんでいましたが、私は年初から売却について動き始め、最終的に民泊M&A専門のTatobe濱口さん@hama_0221TatoBe…
現在
そんな4年間を過ごし、現在は都内で複数店舗経営する会社となっています。(予想では今期年商3.5億、EBITDA1.5億で着地)このまま一気に駆け上がりたいと思っていますが、私一人で豊かになっても意味がない=孤独なので、今は周りにいる仲間たちを豊かにすることも意識し、自分の経験や意見を伝えながら一緒に高みを目指しています。
不思議なことに新たな事業を始めると、また別のやりたい事業が出てきます。関わる事業やその周辺への造詣も深くなりますし、見える世界が拡張されていく感じです。夢は大きく、今は百億円企業を作るべく、新たなビジネスを模索しています。今後はもっと日本にインパクトを与えていきたいと思っています。
最後に
駐在中に巡り会った好きな言葉があります。
”心想事成”
強く想い正しい行動を続ければ必ず夢は叶うと信じています。(逆に言えば、間違った努力は努力ではないということでもあります)
また、新しいことを始めるリスクばかりに注目してしまいますが、変化の早いこの時代、やらない≒変化しないリスクも相当にあると思います。
会社員の皆さん、(勿論そうでない方も)頑張ってください!!!
ここまで読んで下さりありがとうございました!
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