有明の防災体験学習施設「そなエリア東京」に行ってきました!
先日、友人たちを誘って、東京都江東区有明にある「そなエリア東京」に行ってきました!東京臨海広域防災公園内で、大人から子どもまで一緒に無料で防災体験学習ができる施設です。
東京臨海広域防災公園には「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」と「そなエリア東京」があって、前者は首都直下型地震など激甚な災害が発生した場合に緊急災害対策本部が設置され、ここから首都圏の広域防災の陣頭指揮が行われるそうです。
「そなエリア東京」のメインは、地震災害後の支援が少ない時間を生き抜く知恵を学ぶ防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」です。
1時間に1回程度実施されているので、施設に着いたら受付でツアーの予約をします。(そなエリア東京自体は事前予約不要です!)
受付で渡されたタブレットを持ちながら、ガイドさんの案内のもとツアーを進んでいきます。
地震災害後の支援が少ない時間をイメージしているので、エレベーターを抜けると真っ暗です。「被災地コーナー」では避難誘導等と非常放送に従いながら、首都直下地震直後をイメージした被害の大きな町並みを歩いていきます。
地震災害後のようすをじっくり見て回ったあとは、「再現避難場所・再現避難所コーナー」へ移動します。
2011年3月11日の東日本大震災、福島県いわき市内の避難所事例を再現しています。先日、南房総の「道の駅 富楽里とみやま」で見かけた赤ちゃんのためのスペースが確保できる段ボール製簡易コット(コット:赤ちゃんを寝かせるための小さなベッド)「ベビーにこっと」も置いてありました。
次に「津波避難体験コーナー」があります。映像と壁面グラフィックで津波についての知識を身に付けられます。
東日本大震災が来るまで、津波の高さが数十cmでもとても怖いものだとは知らなかった気がします。こうしてグラフィックで2mや3mという数値を見ると子どもも分かりやすそうです。以前、銀座ソニービルで掲出されていたヤフー社の広告を思い出しました。
次に「防災学習ゾーン」では、誰でも必要になる「きほんそなえ」と人それぞれの特性や暮らしに合わせた「一人ひとりのそなえ」が展示されています。
「事例に学ぶ自助の知恵コーナー」では、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災の現場体験から自助の知恵を学べます。最後にはアニメ『東京マグニチュード8.0〜東京直下72h〜』を見ました。
最後に1階へ降りると、非常食などの防災グッズや軽食を売っている「そなえカフェ」があります。
能登地震でも自動販売機が話題になっていましたが、自動販売機は「災害救援用ベンダー自動販売機」が置いてありました。
「災害救援型」の自動販売機は、停電時にも動くように、バッテリー式・ハンドル充電式・ワイヤー式で開けて、飲み物を無料で取り出せる仕組みになっているそうです。
はじめての「そなエリア東京」は、もっと子ども向けの施設かと思っていたのですが、真っ暗で崩壊した町並みを見て小さなお子さんは「こわい!こわい!」と怯えていて、大人の私でも見たことのない光景に苦しいきもちになりました。
しかし、こんなふうに落ち着いた状態で地震災害後のようすをじっくり見れる機会はないので、本当に貴重な体験をすることができました。また、防災学習ゾーンでは、防災士の勉強をしていてもまだまだ知らないアイデアやグッズを見ることができて、とても参考になりました!
全体をぐるっとするのに1時間くらいです。近くには有明ガーデンがあるので、グルメやショッピングスポットも充実していました。(フードコートやキッズ向けフロアもあります)
雨の日でも大人から小さな子どもまで、予約不要・無料で体験できるので、ぜひ興味のある方、親子で防災を学びたい方は行ってみてください!