読書道No.0001「ソウル・オブ・マネー」⑤第5章 お金は水のようなもの
著者がハーレムにある古い教会で出会ったガートルートから発せられた「お金は水のようなもの」という言葉に強い衝撃を受けたと共に、尊い50ドルを受け取るという経験をしたそうです。
本章には、その一般的には貧しいと言われるであろう彼女が教えてくれたこと、そして出会いから再開まで裕福であった資産家が味わった「真の豊かさ」について書かれています。
(1)「お金は水のようなもの」とは(P.144~152)
P.148に出てくるお金を水に例えた表現
ある人にとっては「荒れ狂う川のようになだれ込んでくる」もの
ある人にとっては「水のしずくのようにぽたりと落ちてくるだけ」のもの
私はこの表現を読むまで
そのままならば、どんなものにも化ける・どんなものにも成り得る「可能性」をもつ
そこに人の罪や思惑というエキスが混ざったとき「毒」にもなり得る
そのようなイメージが湧いてきました。
毒と化した水を受け取り、体内に入れたいのか?自分はどういう水を選んで飲むのか、それが「お金に込められた魂」を受け取る時のイメージそのもものように思いました。
そして、多ければ多いほど良いのか?の問いかけに、それは山から流れてくる川のようなイメージではないかと考えました。
・支流が集まったところならば水は多いが「汚水が混ざる」こともある。
折角引いた清水に混ざる汚水…それは「欠乏」が呼び寄せる「損失」ではないのか?
・ダムのように「せき止める」ことで一時多くを集めるも、他者の損失の上になりたつ。時としてせき止めきれずに大きな「損失」を自他に与えるものにも成るのではないだろうか?
(2)1個のケーキ(P.152~156)
ハイチの表現(P.154)からみる分け合うことで、豊かさが増す「人生の仕組み」を考えました。(ハイチの表現は自分で読んでみてね)
分け合う=まだ見ぬ豊かさという価値を手にするきっかけ
分け合う=豊かさを循環させること
分け合う=「幸せ」「価値」など様々な利益を増やすこと
こんなものなのではないかな~なんてふんわり思ったのです。
その一方で「ニューイングラント家の呪い」として書かれたお金に支配される人生がいかに豊かさの反対側にあるのかということを、良く考えて次世代に繋げるものを選んでいきたいなと思いました。
(3)お金の流れをの行先を知る(P.157~166)
自身のお金の流れを観察し「お金の流れ=セルフイメージ」となっているかをチェックすること、もしアンマッチであれば一致するように整えることについて触れられていました。
児童労働や有害染料の使用可否など「企業理念」を考えたお金の使い方、贈り物や自分自身の選択に責任を持つこと、そういう「お金の行先」がマインドと一致していなければ、いつかどこかで「ダメージ」がわが身に…
悪くすると次世代…次々世代の子供たちに…そのバトンを渡すことになるのかもしれないなぁと感じました。
その辺りは下記書籍を読むとわかりやすいです。お子さんがいる方は、ぜひ読み聞かせの一冊に加えて欲しいですね。(内容を差し引いても関西弁で話すEARTHおじさんが、ひたすらに可愛い)
【連想したこと】
●パプロとブルーノの物語 「労働収入」と「権利収入」
この物語は「権利収入」の大切さを諭すものでした。
この途中で”パイプラインを作ること”を親友に提案したが断られるという場面があった。魂からのメッセージがあれば、真に「分け合い」の心があれば、この物語の結論は変わっていたのではないかと思うのです。結局は「理解しない者」の手を離したときに、自身の利益に限定されて「分け合う」ことが出来なかったように思います。
他の人の力を借りることが利益を共有することになり、結果として分け合うことが出来たのではないかと思う。この後に「パイプラインの仕組み」を売ることで継続的に権利収入を増やした事が想像できるが、それはやはり彼だけの利益となる。そうするとコピー商品が現れてくることになるだろうが、彼一人ではそれを抑えることはできないだろう。
そう考えると、協働した仲間がいないことは「損失」なのではないか…と脳裏をよぎりました。
【調べてみたいこと】
●ハイチの表現について、原文とその背景にある意味を調べてみたい…
(もし調べている方いたら、コメントにリンクを貼ってお知らせいただけると、踊りあかすほど喜びます)
<日本語訳>
もし、1個のケーキを持っていて、一人で全部食べてしまったら、あなたはむなしさを感じるでしょう。
でも、1個のケーキを持っていて、それを半分ずつ分かち合ったなら、あなたは満腹になると同時に心も満たされるでしょう。
ぜっんぜん関係ないけれど、こんな記事を見つけた。
ハイチの生活習慣も知っておくと、言葉の意味に深みを視るかも・・
【他の感想】
第4章の感想はコチラ▼
第6章の感想はコチラ▼
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