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まだ起きてる人へ
まだ寝ない夜。
今日は失言ばかりしてしまう自分に
散々嫌気がさした日。
余計な一言どころか
私自体が余計な存在なんて
思えてしまう。
そんな反省会は辞めて。
そんなことより夜が綺麗だから。
活気のない町が今の私には優しいと感じる。
月が白くて、まん丸で、
自分の影ができるくらい眩しい。
照らされて薄明るい、いつもの近所。
青いフィルターがかかった町。
遠くで車の走る音がする。
もっと遠くでサイレンが聴こえる。
誰の声も聴こえない。
静かで街頭だけが働いてる道。
川に反射して、ゆらゆら揺れる光。
防犯の為か、眩しく照らされている看板。
気にしたこともない何でもない倉庫が
整然と小さな明かりで照らされ並んでいる。
いつも混んでる可愛いケーキ屋さんも
夜は店内が青白い数個の電灯だけで灯されて味気なくシンとしている。
閉じられたシャッター。
玄関灯だけ光ってるマンション。
あの部屋だけ種類が違うのか、他の部屋より
オレンジ色の光だ。
風もないけど
冷たい空気が身体を浮き彫りにする。
いつも誰かに何かに流されてる私が
今は1人、ここに立っていると実感する。
青くて透き通ってて
気持ちがいい。
もう日付も変わる。
昼が苦手な人へ
昼間に上手く過ごせなかった人へ
昼間は疲れた人へ
せめて夜は。
今日は特に綺麗な夜。
昼間は散々だったのに、「おやすみなさい」は
ちょっともったいない。
部屋の電気を暗くして
月明かりで部屋が照らされて
目が慣れてきたくらいの
そんな
何となくしか見えない世界が心地いい。
もう少し満喫することにしませんか。
私はもう少し起きてます。
こんな青い夜が大好きだから。
ここまで読んで下さった方
ありがとうございます。
好きなものを共有できて、
とても嬉しいです。
お疲れ様でした。
明日の昼もぼちぼち。
それでは、また。