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「走れ、走って逃げろ」マイ・ベスト・ブック2022

いかがお過ごしですか、長谷川ちゃみです。

本好きでラジオ好きな私のお気に入りのラジオ番組はこちら。
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この番組は、文学作品を毎週ひとつ取り上げて、作家の小川洋子さんが解説する番組です。小川さんの作家としての専門的な目線での解説が面白く、毎週楽しみにしています。

年末になると、「マイベストブック」と題してその一年に取り上げられた本の中から特に心に残った本が紹介されます。

そこで、今年この番組で紹介された本の中で、私の「マイベストブック」を選んでみました。

走れ、走って逃げろ
ウーリー・オルレブ著  母袋夏生訳

舞台は、ナチス・ドイツに占領されていた第二次世界大戦下のポーランド。8歳のユダヤ人少年が家族と離れ、ナチスの支配から逃れて一人で必死に命を守り抜く実話に基づく物語です。少年の姿が力強くスピード感溢れる描写で綴られていて、物語に引き込まれました。どんな過酷な状況でも、生きることだけを考えて邁進する少年。そんな少年の姿に胸を打たれると同時に、私たちは元来生きることに何の疑問もなく、ややこしいことなど考えずに、ただ生きていたいものだということを再認識させられました。
一方で、この物語が実話をもとに構成されていることについて、たった8歳の少年をこのような過酷な状況に追い込んだ大人たちの罪を考えると、子どもたちの未来を守るために、私はいま本当にすべきことをしているだろうかと考えさせられます。

それでは、また。


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ちゃみ
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