【短編小説】 karma 1
大学の授業と長時間の肉体労働のアルバイトを終え、狭いアパートに帰宅し時計を見ると、深夜一時を過ぎようとしていた。もうこんな時間か。帰宅途中のコンビニで買ったコーラを一気に半分までゴクゴク飲むと、冬の夜風に熱を奪われた身体がさらに冷やされて大きく震えながらも、糖を歓迎しているのがわかる。コーラと一緒に買った惣菜パンは狭いキッチンスペースへ袋ごと放り投げた。
身体に残った僅かな気力だけでシャワーを浴びたあと、ベットにうつ伏せで倒れ込む。もうなにもしたくない。惣菜パンの存在を思