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木津川から宇治_1|喫茶と幻の都恭仁京
5月11日のハイキング前ぶらり
起点としたのは京都府木津川市
JR加茂駅から山沿いを北上し
最終的目的地は宇治に設定🍵
今回このルートを歩こうと思ったのは
毎度おなじみ…軌跡繋ぎたい欲😂
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京都府と奈良県の府県境付近は
昨年歩いた東海自然歩道と
先月歩いた大仏鉄道跡の軌跡があり
加茂から宇治へ歩くことで
ループ状に繋いでみたかったんです🙌
今回歩いたルートはさらに
近畿2府4県を繋ぐ軌跡の一部にも…
何が楽しいのかと思われそうですが
歩いた軌跡を繋ぐことが
最近の楽しみなんです🙄
加茂から宇治《1》
最終的な目標は軌跡繋ぎですが
加茂駅から北は歩いたことなく
興味があったのも訪れた理由♪
歩き方は他の歩き旅と同じですが
決まったルートが無いため
色んな道を繋ぎ合わせて
自分なりのルートを歩いたのが
他の歩き旅と違うとこ🙌
山道や車道が混在してて
同じルート歩いた記録もないため
距離や時間が不明確なのが難点💨
行程的には自然歩道と同等程度で
1記事で書いてしまおうと思ったけど
序盤で通った場所が気になったので
分けて書くことにしました
加茂駅から歩く
加茂駅と言えば奈良市内から
大仏鉄道跡を辿り辿り着いた駅
前述理由で奈良から宇治へ歩きたくて
ルート模索してる時に見つけたのが
大仏鉄道の廃線跡でした🚞
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本来なら歩き始める前に
駅近くでモーニングしたいけど
ベッドタウン要素の強い駅前には
目ぼしい喫茶が見つからず…
国道沿いの喫茶まで歩くことに♪
ただ営業してるか微妙やったので
コンビニで予備朝食も購入👍
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木津川は三重の青山高原が水源とし、京都と大阪府境付近で北東からの宇治川、北からの桂川と合流し淀川になる。
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橋の北側に橋名のバス停が…
なんて読むんやろと思ってたが
ここで恭仁大橋と判明
変わった読み方の漢字💦
この地名どこかで聞いたような🤔
と思いつつもとりあえず喫茶へ
軽食喫茶 相楽
交通量多い国道163号線沿い
道路沿いにしては目立たない店
車やったら素通りしそう💦
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昔ながらの喫茶店あるある
店内が暗く中の様子不明💦
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心を込めて営業中の看板を
どうにか確認するも入り辛い…
でも腹減ったし…
営業中なら入っても良いやろう♪と
いざ入店!
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扉開ける時に鈴が鳴ったし
気付いてるやろうと待つが
一向に出てくる気配がない🙄
逆に気付かれてなければ
そのまま出ても問題ないか…と
退席も考えたが一旦奥を確認しに…
すると来客に全く気付いてなかった
奥から出てきた店員さんと鉢合わせし
お互いに声を出してビックリ🫨
店|い、いらっしゃいませ💦
僕|す、すいません💦
も、モーニングやってますか?
店|できますよ~お待ちください🙌
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店内を見回しても
モーニングメニューはなく
どんな内容か不安やったけど
想像を上回るボリューム🙏
パンの下にハムエッグもあり
さらにパン追加も可能やったり…
(食べ過ぎは苦しいので追加せず)
そしてもちろん美味しくかった😋
店内には定食メニューもあって
口コミの写真見たら美味しそうなので
機会があればランチでも寄ってみたい✨
入店と直後の緊張はどこへやら
最後は再訪希望になりました
軽食喫茶 相楽
場所|京都府木津川市加茂町岡崎溝跨
営業時間|8:30~18:30
(Googlemapは6:00~やけどHPは8:30~)
定休日|水曜
山城国分寺跡
無事に腹ごしらえできたので
本格的にハイキングスタート🙌
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喫茶裏の道から見えたのが
初めに登る三上山と思われる
(土地勘なく自信がない…)
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田畑沿いの道を歩いてると
広い場所に佇む巨石群…
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ここ(写真の場所)は塔跡の正面で、周囲を塀に囲まれた塔は残されている基壇跡や礎石跡から考えて七重塔だったと推定されます。
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山城国分寺は、741年(天平13年)聖武天皇が仏教による国家鎮護のため、当時の日本の各国に建立を命じた寺院の一つ。
現在でも日本各地に国分寺という
寺院や地名が多く残るのは
当時の名残ってことなんやろな🤩
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塔跡から少し西へ行くと
こちらにも国分寺跡の石碑
…とその下に小さい文字
舊 恭仁宮阯
「舊」は旧と同じ意味らしいので
旧恭仁宮阯ってことらしい…
恭仁宮とは
740年12月に、聖武天皇は平城京から現在の木津川市へと遷都しました。その都の名前が恭仁京(恭仁宮)です。都であった時期は744年までのわずか3年3ヶ月と短かったため、古代の都の特徴である碁盤状の町並みが完成していたかどうかを含め、謎が多く幻の都とも呼ばれてきました。
恭仁京ってここやったんや!
(現地ではちょっとした感動)
橋の名前…どこかで見たようなと
モヤモヤしてた記憶も蘇り
パズルがハマったような感覚🤣
恭仁京を初めて知ったのは先月
飛鳥から桜を追いかけ歩いた日
最後に立ち寄ったのが藤原京で
そこも奈良時代の都城だった地
歴史が苦手やった僕としては
〇〇京は平城京と平安京しか知らず
藤原京っていつの時代の都?と
記事を書くときに調べてた
《遷都の歴史》
694年・藤原京
710年・平城京
藤原広嗣の乱の後
740年・恭仁京
(743年・天皇のみ紫香楽宮)
744年・難波京
745年・平城京(天皇も復帰)
784年・長岡京
794年・平安京
その時の記事では
藤原京だけ知れたらよかったが
ついでに調べた中に恭仁京という
見知らぬ地名があったので
どこにあったんやろと思ってた🤔
まさかこんな直近で
来ることになるとは!な喜び🙌
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とはいえ今から約1300年前に
3年だけ存在した都なので
目立つ跡があるわけでもない💦
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歩いてて都を感じたのは
登大路地区という地名
〇〇大路って通名っぽくて
奈良にある登大路と言う地区は
春日大社への参詣道が由来らしく
登り坂やったからかなと予想
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登大路地区を抜け振り返ると
緩やかに登ってきてたと分かる
この場所は三方を山に囲まれ、北が高く南に川が流れているという、当時の都を置く上で理想の地だったと考えられる。のちに万葉集を編纂した大伴家持も、若手官人として恭仁京におり、「今造る久迩の都は小川のさやけき見ればうべ知らすらし」と詠み、建設工事が進む恭仁について、小川の美しい場所だと称え、聖武天皇が都を置くのももっともだという歌を残している。
大極殿の建物
そんな理想的な土地にも関わらず
たった3年3ヶ月で未完成のまま
難波京に遷都をしてしまうが
理由ははっきり分かってないそう
はっきり分かってしまうより
ああなのか?こうなのか?と
想像する方が楽しいかも😙
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恭仁京ってここなのか!と
知った山城国分寺の金堂跡
恭仁京が存在した時代に
ここにあったのが大極殿
当時の価値観で言うと
大極殿=天皇というくらい大切で
恭仁京に建てられた大極殿は
平城京にあったものを移築したもの🙌
(平城京の前は藤原京にあったそう)
ただ難波京へ遷都する際には移築されず
この場所に残されることになり
大極殿は山城国分寺の金堂に再利用✨
1300年前とは思えないエコな使い方
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現在、山城国分寺金堂跡には
石碑しか立ってないけど
かつては平城京の大極殿と同じ
巨大な建物があったってことか🙄
歴史は短いが変化の多い時代
恭仁京へ遷都される前の平城京は地震、天然痘の大流行によって政治を担う重要な立場にあった藤原四子が相次いで死去するなど、先行きが不透明な時期だった。さらに藤原広嗣が乱を起こすなど政情的に不安定となっていた。
聖武天皇は状況を変えるため
恭仁京の時代に次々に施策を
打ち出したそうです
恭仁京の存在は知らなくても
恭仁京で起こった出来事は
知ってるんではないでしょうか?
と、HP内で自虐するほど
出来事と影響力がもの凄い👍
恭仁京遷都
740年(天平12年)国分寺建立の詔
741年(天平13年)仏教による国家鎮護を目的に、当時の日本各国に寺院の建立を命じた。墾田永年私財法
743年(天平15年)墾田を奨励するため、開墾者は本人を含めて三代目まで土地を私有することができるという三世一身法から、永年にわたって私有できるものに改められた。大仏造立の詔
744年(天平16年)大仏は紫香楽の甲賀寺で造営が始まるが、山火事の頻発や地震により平城京へ再遷都した後、746年に東大寺で大仏建立が再開された。※詔が出されたのは紫香楽だが、都は恭仁京
恭仁京は現地に痕跡が少なく
歴史の教科書でも触れられず
まさに幻の都とも思える
けど恭仁京が存在したのは事実で
その時代に起きた出来事で
歴史が変わったと言っても良いほど
重要な時代やったんやろなと感じる
今回通りすがりで知っただけなので
痕跡探しができんかったけど
また機会があれば現地を訪れて
当時に思いをはせながら
巡ってみたいなと思いました😙
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この日の本来の目的
宇治を目指すハイクの続きこちら👇
◉恭仁京について参考にした記事
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