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茶埜子尋子
2024年3月21日 18:47
トキメキだけですべてを失ってしまえればいいのにほんの僅かな企みが未だにぼくを大切にしているこんなはずじゃなかったぼくは何者なのだろうかもっと上のひかりだけの世界からやさしいうたが聴こえているのにずっと遠くの世界から僕らのこれからをささやいてくれているのにむらさきいろの向こうから赤い手紙が送られてずっと いっしょに いようね
2024年3月20日 19:35
ちぎれた鳥の足が僕を導いてゆく跡をたどってぬかるみにはまっているのも知らずにあの輝きへ生ぬるい痛みも忘れられた傷もぜんぶそのひかりで思い出させて破裂した音きらきらと舞う腐敗した肉これは僕の記憶君の手を汚すぼくの血液のほうが何よりも温かいこと浅ましくなるそれでも僕の頬に流れ落ちた君の涙のほうが温かかったことよ
2024年3月12日 19:28
春の匂いが僕らをおいだして街は虹をつかんでるギターをきかせてあいを歌えば破顔するきみがたまらなかった嘘を重ねていくよ上辺の恋に焦がれてきみを苦しませるよ本当の恋をしてたから古びたバスが僕らを追い抜いて虹は愛をつかんでる同じでいたいから気づけなかった恋してた君も恋をしていたきみを跨いでいくよ煙草の火をつけながらきみを忘れていくよ最後の日を待たぬまま
2024年3月10日 19:09
遠くの島でうたが聞こえるなぎさの宴懐かしい音待っていて私が子どもに戻るまでやさしい波潮風に揺られて白い時は嵐のようなはやさでなぎさの心美しい島待っていて私が子どもに戻るまでほのおの香り文明の呼び声茶埜子尋子
2024年3月8日 19:09
ふたりで星座になれたらいつかの日も見つめあえるねかるいままで刹那さを探していちめんきら星裂け目からこぼれてきらきら 潮騒目をつぶって銀色 夜の方舟いい夢を茶埜子尋子
2024年3月5日 19:43
辿りついたの浮かんでは沈んでゆく星の丘の十字架の前にいつからここに居たの今までなにを見てきたのだろう私もここに繋いでください血をふき取って罪ほろぼしの詩草むらに散りばめるの光るといいなきらきら きらきらきらきらここに来るまでたくさんの約束かわしてきたのすべては許せないかもね白い約束茶埜子尋子
2024年3月4日 19:42
死ぬために造られた海の見える崖で昇ってゆく月の光りに照らされてあなたのおかげでこころ遺りも忘れましたこのきらめきがいまわたしの陰を消していくのですあなたがもし悪であっても憎むことはしませんただそれだけをこの一晩の月のひかりに残してゆきます朝焼けと共にさよならするの慟哭茶埜子尋子