僕のなかの赤毛のきみ
トキメキだけで
すべてを失ってしまえればいいのに
ほんの僅かな企みが
未だにぼくを
大切にしている
こんなはずじゃなかった
ぼくは何者なのだろうか
もっと上の
ひかりだけの世界から
やさしいうたが
聴こえているのに
ずっと遠くの世界から
僕らのこれからを
ささやいてくれているのに
むらさきいろの
向こうから
赤い手紙が
送られて
ずっと いっしょに いようね
ってひらかれた文字が
うれしそうに僕を抱きしめた
いい気持ち
赤毛の髪を
つかまえて
たいせつにされているの
ずっといっしょだよ
茶埜子尋子
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