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遊学日記

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ラテンアメリカを9ヶ月かけて巡る大学生の日記。"diningscpe/食卓を巡る風景"をテーマに旅と学びの間を縫う遊学の様子。
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2024年5月の記事一覧

美しく変身を遂げる✴︎遊学日記week6@CDMX, México

楽観的なわたしは、ころん、と楽しさを取り戻す。 5/20 アメリカ人考案の定番ストリートフード : gringas ○このまま沈んでいくんじゃないか 月曜日、家を出る時におなかのあたりをぐーっと押し込まれるような感覚とともに家を出た。あれは不安とは別の何か。 バス停までの道、ぶつぶつつぶやきながら最近の出来事を思い出す。バスの中でも私の中の重たいなにかの皮を少しずつ剥いて、軽くすることはできないかと思いを巡らす。 不安や悲しみといった暗くてずっしり重たいものだけではなく

纏うものの移ろい✴︎遊学日記week5@CDMX, México

数字が増えていくのが怖い理由を考えたい。向き合わなければいけない。 水曜日ごろにこんなことを思っていた。 5/13 すれちがいゆきちがい 出国日、成田空港に到着してから気がついた最初のやらかしはデビットカードを家に置いてきたこと。クレジットカードでも事足りるのだけれど、デビットカードがあると何かと便利なのではないかと思っていたし、クレジットカード機能つきだったのもあって、分散して持ち歩いて万が一のことがあったときの心の支えにしようと思っていたのに。 忘れたことにショッ

ことばが肥えていきますように✴︎遊学日記week4@CDMX, México

言葉にできる動きや想いが少ない。それでも今わたしの口からでてくる言葉たちは薄っぺらいわけではなくて、今のわたしが伝えたいこと。 5/6 どらやきもどき あんこをおいしく食べてほしくて、どらやきを作ろうとした。  小麦や水が日本とは違うのが問題なのか、大さじ小さじを見つけられず感覚を信じたのが問題なのか、わからないけど失敗した。 甘い、生地がさらさらで焼く時に広がってしまう、もちもちを超えて固い、焼き目がまだら。 そんな失敗作もホストファザーはおいしいと言って食べてく

当たり前が増えてきた✴︎遊学日記week3@CDMX, México

水を飲む。浄水器の水が少なくなっていたら、いつも通り水を汲む。 洗濯をする。洗濯機が知らせてくれるタイマー通りに洗濯物を迎えにいくと、残り6分と表示されていて、またか、と思う。 お皿を戻す。迷うことなく正しい扉に手を伸ばしている。 当たり前にからだが動いてきた、家のなかだけ。 4/29 どこにいるのか忘れていた 部屋のドアを開けておくと来客がやってくる。わたしの方が新参者。 映画を見に行った。 Mi Amigo Robot (Robot Dreams) セリフは一切

pan de melón✴︎遊学日記week2@CDMX, México

わたしをとりまくあらゆるものが新しい。 新しいことがあらゆる場所にてんでばらばらに落ちていくように感じる。 落ちていくものを全て拾うことは今のわたしには難しくて、でもどれを選んで並べていけばいいのか、検討もつかない。 大きな不安の波に飲み込まれてしまいそうになった一週間だった。 4/23 ◯Vancouver International Airport しっかり予定をたてないまま出国しているので、ほとんどのチケットをぎりぎりに取っている。つまり、メキシコからいつ・どこへ移動