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ことばが肥えていきますように✴︎遊学日記week4@CDMX, México

言葉にできる動きや想いが少ない。それでも今わたしの口からでてくる言葉たちは薄っぺらいわけではなくて、今のわたしが伝えたいこと。


5/6 どらやきもどき

あんこをおいしく食べてほしくて、どらやきを作ろうとした。 

材料は完璧

小麦や水が日本とは違うのが問題なのか、大さじ小さじを見つけられず感覚を信じたのが問題なのか、わからないけど失敗した。

甘い、生地がさらさらで焼く時に広がってしまう、もちもちを超えて固い、焼き目がまだら。

そんな失敗作もホストファザーはおいしいと言って食べてくれたみたい。本物のおいしさを伝えたい、わたしが作ったのはできそこないでしたので。

これでもきれいな子

後日談:
メキシコシティは乾燥している。日本と同じく6月から梅雨が始まるらしいのだが、その気配はまだない。
なので、tostadas(torillaを揚げたうすいクラッカーみたいな食べ物)もファミリーサイズのクッキーも、封をせずにキッチンに置きっぱなし。そんなキッチンに同じようにどら焼きを置きっぱなしにしておいたらさくさく(かちこち)どらやきができあがった。

5/7 ともだちづくりのレシピ

語学学校初日。
自分から話しかける勇気は備えていないため、話しかけていただいたのに対して、精一杯の気持ちと伝えられるだけの言葉を返す。

操れない言葉にのっかるわたしの気持ちなんてうすっぺらいなと思った。

5/8 Tortilla食べ比べ

この日は朝の9時から夕方の17時ごろまで学校にいた。
話す時間も自ずと増えるわけで、複数人と会話をしている間に思ったことがある。操りきれない言葉を使うもの同士の会話は、言葉以上のものが詰まっていている。きれいとはいえない言葉の繋ぎ合わせの往復で会話が進んでいく。言葉を付け足してもらったり、足りない部分を付け足したり。

とりあえずうすっぺらいわけではない、と気づいた。
でも、言葉が、文が、想いがこれから肥えていってでぶっちょになってほしいとも同時に思う。

お釣りは2ペソのはず、幼くみられた暁

お昼ご飯を食べ損ねたわたしを待っていたのは空っぽのお家。
実は、お腹ぺこぺこ + 一人のタイミングを待ち望んでいた。

デデーン!tortillaを食べ比べる会!

お家に着いた初日の冷蔵庫見学のときにtortillaゾーンを見て、食べ比べをすると決めていた。

メキシコで生活する日が増えるにつれて、tortillaの存在と可能性の大きさを感じる。もう少し詳しくなってからメキシコのとうもろこし事情について書こうと思う。

中身は冷蔵庫にいつもある子たち
frijoles, aguacate, nopales, chicharrón

5/9 Yakisobaの隣のNikosoba

いたるところで 〇〇SHUSHI という看板を目にする。
久々の日本食。日本食なはずなのに、書いてあることはよくわからない。
Yakisobaのお隣のNikosobaが何か少し気になったが、とりあえず知っているものから始めてみようということで、Yaki'soba'を選んだ。

具材はニンジン、ズッキーニ、タマネギ、ピーマン、シイタケ、マッシュルーム、肉。そしてソースはなんだか少し甘酸っぱい、酢豚っぽい味。そしてとろとろ。焼きそばじゃなくて、Yakisobaだもの。

焼きそばはソースより塩派

加えて、散々聞かされていたsuhi rollをいただく。
外側からマンゴー→お米→クリームチーズ、サーモン、アボカド。
上にマヨネーズ、すり身、唐辛子を混ぜた、ある意味わさびみたいなものをのせて、醤油をつけて食べる。つける、よりも、浸す、の方が正しいくらい。
今度はパン粉が周りについたempanizadoをいただきたい。

5/10 "I made you a mother"

メキシコの母の日は5/10(金)。学校もおやすみ。
昔は女性職員だけお休みだったらしいけど、いつからか学校全体がお休みになったって、先生が言っていた。

おばあちゃんをご招待して、15時ごろからランチが始まる。
お父さんがお庭のバーベキュー装備で大きいお肉を焼いてくれて、お母さんと子どもたちでケーキやその他お菓子を用意する。

ごはんを食べ終わってのんびりしながらボードゲームをした。ただふざけて話していただけなんだけど、パワーワードだなと思った。

みんな : it’s mother’s day so let’s start with mum
ホストマザー:everyday is my day but ok
ホストシスター:I made you a mother so it is also my day

誰から始めるかを決めている時の会話
お家のキッチン(立っているのはお手伝いさん)

5/11 突然の連絡ってなんだかうれしい

メキシコシティの中心部、Zócalo訪れた。
メトロを降りて、改札を抜けて階段を登ると人々が交差しながらのんびり歩いていく広場と、その四方をどっしりと構えながら囲む建物たちが待っていた。

Zócaloに行くことを話していたクラスメイトが、前日の夜におすすめのtaquerilla(tacos屋さん)のリンクを送ってくれた。

店内はとんでもなく暑かったけど、tacosは美味しかった。サルサは辛すぎることがあるから一回味見してからかけたほうがいいよ、という友人の助言に感謝し、ちょうどいい量のサルサとライムをかけて頬張る。

📍El Torito Tacos : タコス3つと氷たっぷりのagua de jamaicaで$100(1000円弱)

Colegio de San Ildefonso

5/12 すくすく育つ

お姉ちゃんにおつかいを頼んでお花を買って、お母さんに渡してもらった。

わたし:いつも挑戦を応援してくれてありがとう。すくすく育ってます。
あね:いつもたくさんの愛情をありがとう。のびのび育ってます。

ありがとうメッセージ

これに対するLINEの返信「わたしもすくすく育ってます。」
よくわからない。いつもよくわからない。

おまけに日本の夜にあわせて電話をかけて、ありがとうと伝えたら、「わたしもぬくぬく育ってるよ〜」と言われた。わたしたち姉妹の言葉は伝わっていなかったみたい。

みんな少しずつ適当で自分のことに夢中で、でもお互いを大切に思っていて、大きな存在として見続けている、そんな関係性で繋がっている家族。居心地がいい。大好き。


歌うように話すメキシコ人に近づきたい。

@Zócalo, CDMX

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