「がんばることをやめられない」は、とっても良い本でした
がんばることをやめられなかった私
若い時に、この本と出会っていたら
慢性疲労症候群にならずに済んだかもと
悲しくなってしまうぐらいです。
本当に、この15年で日本のメンタルヘルスは
大きく変わりました。
(ただ、実際の臨床の場は、まだまだと感じています。)
トラウマ 自己肯定感の低さゆえに がむしゃらに頑張ってしまう
20代・30代の私は、休日も返上し、仕事ばかりしていました。
技術職(ヘアメイク)だったこともあり、現場に出て、腕を上げようと必死でした。
焦りがハンパなかった
若い時の一時期は、そういう事も必要ですが
私の体はすでに悲鳴を上げていて
微熱に悩まされていました。
それでも「これぐらいで疲れていてはダメだ!」と
自分に鞭を打ちまくって、仕事に出ていました。
私はもともと色白なのですが、当時は顔色が悪く
黄色くて、くすんで、目もうつろでした。
それでも、若さで何とか持ちこたえていたのです。
(私は、高校生の時からずっと、こんな感じでした。
思い出すと、とても辛いです。)
やってもやっても、満たされなかった
30代になり、大学の非常勤講師になったり
ファッションショーのイベントで、ヘアメイクを任され
当時スクールで講師をしていた生徒を引き連れて
担当の配置や、ギャラ交渉まで一手に引き受け
ショーも成功して信用も得て、技術も経験も身に付いて
一人前と言ってもいいレベルまで、上ることが出来ていました。
それなのに、母親の日常的な暴言もあって
自分にまったく自信を持つことが出来ませんでした。
何年経っても、相変わらず何に対してもビクビクしていました。
さらに、それを悟られまいと、必死に虚勢を張っていました。
複雑性PTSD
幼少期からの、虐待による心の傷が蓄積して、やがて大きなトラウマとなり、心身に様々な症状が出てきます。
私は、モロにこれでした。すごく悲しいです。
「がんばることをやめられない」は、その原因と対処法を、優しく書いてくれている
まさに、倒れてしまうまでの私の心境です。
この本には
・トラウマとは何か?
・自分自身と、仲良くするにはどうすればよいのか?
など、毒親育ちが生き直すのに必要な、新たなマインドが解説されています。
自己肯定感が低いって何? そんなもの必要ない!
自分の体を壊してまで働く理由なんて、はっきり言ってゼロだし
むしろ、マイナスです。
疲れたら休む、否、疲れる前に休む。
たったこれだけで、病気は防げます。
社会に飛び込んで、働いてお金をもらって、自活して生活しているだけで
もう十分、100点なんです。
なのに何故「もっともっと!」「お前なんて、まだまだ!」
なのでしょうか?
毒親に刷り込まれた洗脳に、翻弄されているだけです。
一朝一夕で、手放せるものではないけれど
かけがえのない自分=わたしを信じて抱きしめて
日々を大切に生きていきましょう。