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願うは家内安全、ダルマのライフサイクルを知ってるかい?
今年も日本三大だるま市・富士の毘沙門天大祭で開眼祈祷をしてもらいました。ダルマを知らない人はいないけど、ダルマにどうやって願掛けするか、そして一年経ったらどうるするか、意外と知らない方が多いのでご紹介。ダルマがある生活3年目、赤くて丸いものはいいぞ。
日本三大だるま市
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静岡県富士市の妙法寺で行われる毘沙門天大祭、東京都調布市・深大寺の厄除元三大師大祭、そして群馬県高崎市・少林山達磨寺の七草大祭。日本三大だるま市と呼ばれ、大祭にあわせて境内にたくさんのダルマの屋台がたちます。
先日(1/30)、静岡駅から東へ小一時間、隣町の富士市で開催される毘沙門天大祭へダルマを買いにいきました。赤いダルマが所狭しと並べられた様子は迫力満点で壮観です。
ダルマの一生
①屋台でお気に入りのダルマを選ぶ
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屋台でお気に入りダルマを見つけます。手作りなので、顔が一点一点違う!赤が多いけど、金色や黒、白と色んなカラーもあるので屋台をめぐって選ぶのが楽しい。
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ふさふさで立派。これは強いぞ。
②開眼祈祷を依頼する
屋台ゾーンを越えると、本殿のある場所へ。お参りしたら、脇の専用テントで、「開眼祈祷」をお願いします。そう、ダルマに目をいれてもらう・・!
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隣の方は大人一人では抱えきれないような大きな金ぴかのダルマさんで、かっこよかった。
③開眼祈祷
自分のダルマがどうなるか、じっと見守ってしまいました。主な流れは、ダルマへの名入れ→目入れ→祈祷→目を乾かして、完成!
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年によってどっちの目を最初に入れるかは決まってるそう。
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ヒゲありが私のダルマ。ふふ。
④今年も家内安全
このときは空いていたので一連の流れを横でずっと見ていましたが、混んでたり、特に見守る必要がない場合は、ダルマを預けたあとしばらくぶらぶらして、適当なタイミングで受け取りの場所に来ると、開眼済みのダルマを受け取れます。
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あとはこのダルマを家に飾り、素晴らしい一年を過ごすのみ。年末、あぁいい一年だったなと振り返りながら、感謝の気持ちとともに片側の目も入れます。両目がはいったダルマさんもいい感じなので、目を入れるタイミングは好きな時でいい。
⑤古ダルマを納めて円環が閉じる
ダルマの効力は1年間(らしい)。翌年、また毘沙門天にお参りするときに連れてきて、納めます。
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一年、リビングに飾っていたダルマなので、お別れはちょっとさみしい・・けれど翌年また新たな気持ちで迎えるためにお納めします。このあと、妙法寺でお焚き上げされるそう。
妙法寺と毘沙門天大祭
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毘沙門天大祭は、毎年だいたい1月末~2月頭(旧暦1月7日~9日)に開催される。今年は1月28日~30日の3日間。最終日の夜に向かったので、人の出も落ち着いていました。
19時前に裏手の海岸駐車場から境内にむかったのですが、このルートが暗い。人もまばらなので「雰囲気あるね・・」と言いながら進むと、足元をざざっと何かが駆け抜ける。ネコとは違うリズム、狐狸だ・・。
お寺で狸にあっちゃったよ、と異界を感じてドキドキしながら歩いていると、草陰から視線。
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暗闇にうかぶ腰の高さまであるでかいダルマ。どこ見てるの・・。
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無事にダルマを手に入れたあと、駐車券についていた「洞窟七福神」が気になる。
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受付で、洞窟内には七福神の世界各国の姿が祀られていることを案内されつつ、スタンプラリーのような紙をもらいます。洞窟でスタンプを押して完成させる。
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目はだいたい厄除け・魔除けですよね?
七福神の名前、全部言えますか?私は今回初めて認識したかも。驚いたのは、インドでは美女の姿なのに日本にくると老人になる率が高い。美女も老人も有難いオーラがでてるのでアジア各国の宗教観を感じられておもしろい。(たぶん諸説あるやつなので気になる方は調べてみてください。)
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妙法寺は全体的に唐風な建築も多くて、昼間にゆっくりみても楽しそうです。
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ダルマをもらいにくるだけでなく、妙法寺もゆっくり回れていい一日でした。帰りは小脇に抱えたダルマに勇気づけられ、暗い小道もあっさり突破。無事に帰宅、ダルマは今年一年の家内安全を担ってくれています。頼もしいやつ。
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右横の招き猫&ダルマは去年のダルマ市で。
招き猫がメインだからこちらは長く飾っていいんだと。
季節行事のこと
そもそも静岡に来るまで三大ダルマ市のことも知らなかった。二年前、コロナで毘沙門天大祭が中止になると報じた新聞記事を読んで、ダルマとそのライフサイクルを知りました。「お守り」と同じ扱いなんでしょうけど、マンション暮らしのサラリーマン家庭にはどちらも縁遠かった。
でも、こういう季節行事は知れば知るほど面白い。大人になるほど仕事に追われ季節感が置いてきぼりになるからこそ、上手に暮らしに取り入れていこうと思います。