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地方都市に住むということは、秘境に近いということ。
静岡駅から乗り換えなしのバス旅110分、辿り着くのは赤石山脈の南端、梅ヶ島温泉郷。コンビニもスーパーもないけれど、硫黄の香り漂う標高1000mの秘湯で、日常から離れたゆっくりとした時間に癒されました。
静岡駅からバスに揺られて安倍川を遡上
都内から静岡へ引っ越して、もう4年。けれどもまだまだ訪れてない場所があります。お盆は遠出をせず、前からずっと気になっていた秘湯・梅ヶ島温泉へ向かうことにしました。
梅ヶ島温泉は、静岡市の山奥、「オクシズ」エリアにあります(静岡市の北端は山梨県境)。そして、市内をつらぬく一級河川・安倍川の源流エリアでもあります。
静岡駅でバスに乗り、安倍川沿いの県道29号線をどんどん登っていきます。
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地すべり跡もけっこう目立つ。
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車窓の変化が楽しくて、覚えたての地学の知識を思い出しているうちに気づけば梅ヶ島温泉に到着していました。
10:13静岡駅発→12:03到着、乗り換えなしの110分。乗車賃は1800円、とっても気軽な旅路。バスを支える皆様、ありがとうございます。
硫黄の香り漂う秘湯・梅ヶ島温泉
バスから降りるとここは標高1000m、下界よりも5度以上涼しい爽やかな空気。「おお、秘湯にきたな」という情緒たっぷりな景色。
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まずは腹ごしらえ。何も調べずにバスに乗ってしまったのですが、梅ヶ島温泉でお昼ご飯を食べられる場所はおそらくこのお店しかありません。もちろんコンビニや商店もありません。車内で昼食をとれそうなお店を検索して焦りました。湯元屋さん、開いててよかった~。
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ここから少し下った有東木がワサビ栽培の発祥の地。ワサビと言えば伊豆が有名ですが、実はオクシズから広がった栽培方法とのこと。ワサビの産地に隣接してるからこその、美味しいワサビでした。
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満腹になったところで13時、ちょうど宿へチェックインの時間。早いですよね、ありがたいです。
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他にもお客さんはけっこういらっしゃったのですが、終始、ひそやかでした。
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今回の旅行は、「なにもしない」をしに来たので、いつもみたいに荷物を置いてからバタバタすることもありません。お茶飲みながら甲子園を見る。近江高校の山田君はすごい。
源泉を見に行く
しばらくテレビをみてぼーっとしてたのですが、宿の目の前に、温泉が流れ落ちる滝があるとのことで、カメラだけ首にかけて散歩に出ました。
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温泉湯滝を眺めたあと、川沿いを上流に向かいます。徒歩3分で、立派な砂防ダムが。
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行きのバスで宿周辺の地図を眺めていたとき、近くに安倍川の起点があることを知りました。普段、静岡市民としてお世話になってる安倍川の起点は見てみたかった。次回は水源地を見に行こうと思います。
温泉ですべすべになって、軍鶏たべて、寝る
小一時間うろうろと散歩してから宿に戻って、温泉へ。硫黄の湯の花がまうぬるぬるした温泉でした。あまり温泉に詳しくなくても、源泉(の滝)を眺めたあとなので、効能あらたかな気がします(実際、肌がつやつやになりました)。
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個室でゆっくり美味しいご飯をいただいて、満腹になって部屋へよろよろと戻り、持ってきた本を読んだり缶チューハイをのんでダラダラ。そして入眠。
翌朝は晴れ、でも午後の予報が悪いので早めに撤退
自然に6:30に目覚め、温泉に入り、朝ごはんたべたらチェックアウト。バスまで時間があったので、また安倍川起点まで散歩。
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安倍川上流の美しい水の色をしっかり目に焼き付けました。バス停に向かいます。
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午後の天気予報がよくなかったので、はやめのバスで帰宅することにしました。9:27発。11時過ぎには静岡駅に到着。
遠出するとついついいろんな観光地を巡ろうと、無理して歩き回ったうえにいろんな交通機関を乗り継ぐ緊張感に疲れ果てて帰ってくることが多いのですが、今回は行きも帰りも楽々で、心身ともにリフレッシュできた旅でした。
秘境が近いということ
海沿いのイメージが強い静岡ですが、静岡市の山側は南アルプスです。広大な山側エリアは「オクシズ」と呼ばれ、知る人ぞ知る魅力的なエリア。
都内にいたころは知らなかった。東海道沿線で遊ぶばかりでした。ところが静岡市に来ると、市街地から車で山側に20分も行くともうそこはオクシズ。思い立ったら翌日には訪問できる距離感。
いろんな方からオクシズの魅力を教えてもらい、ゆっくりと開拓中です。観光地化されすぎてない静けさと豊かな自然、そして個性的な里山文化をのんびりと体感しては、「あぁ、そうかこういう時間を求めてたんだ」と深い充足感に満たされます。
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