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雑感400 ~自分らしく生きる~

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「毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。」の雑感400シリーズをまとめています。雑感は、本の要約ではなく、本との対話によって湧いてくる自由な考えです。特に「自分らしく生きる…
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2021年1月の記事一覧

『自分を差し出す貢献』雑感400_24

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 貢献とは、ベストな自分を差し出すこと 貢献とは「与えること」で、人生に意義と生きがいをもたらす重要な要素だ。ただ私は、純粋に「貢献しよう」と思っても、どこか胸につかえる違和感がある。 なぜだろうか。 貢献を無条件で人生に受け入れるほどの聖人ではない(!)し、貢献という言葉から、"押しつけ"や"おこがましさ"、はたまた"自己犠牲"を感じとっているのかもしれない。 そんな私にしっくりきたのが『自分を差し出す貢献』だ。 それ

『流れに乗る人生』雑感400_23

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 人生の流れに意図的に乗ることによって初めて、人は「自分はこのために生まれてきた」と思えるような人生を生きることができる 「流れ」とは、いくつかの予期せぬ出来事が立て続けに起こり、しかもそれらがすべてある特定の方向を指し示しているように感じられること。 これまでの人生で、流れを感じたことはないだろうか。 あるいは、今まさに乗っている流れはないだろうか。 私はいくつか思いあたり、いずれも重要な人生の転換期だ。 流れに乗る生き

『変化の核心は感情の中に』雑感400_22

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 行動を変えるには、考え方に影響を与えるような分析を行うよりも、感情に影響を与える現実を見たほうがいい 変革のための8段階プロセスを提唱したハーバード・ビジネス・スクール教授のジョン・コッターが、こう説明したのだからそうなのだろう。 最近変えた行動と、その変化の経緯を振り返ってみる。 毎晩、坐禅をするようになった。オンライン坐禅会への参加をきっかけに1週間続けたら、体と心のコンディションが整い、1日で幸せを感じる時間が増えた

『変化を見る視点』雑感400_21

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 変化に必要な苦しい努力に目を向けるのをやめ、その変化から得られる楽しい体験に注目する 変化の連続が人生だ。それは外から訪れることもあれば、内から欲することもある。いずれにしても、人生は変化を避けて歩めない。 それでも変化は容易ではない。 何かを失うのではないか、苦労や困難があるのではないか、十分な結果が出ないのではないか。いくつもの不安が、頭をかすめる。 ただ仮に、変化をしなかった場合はどうだろうか。 何も失わうことは

『安全な道』雑感400_20

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 アフリカを探索する宣教師と、そこに応援チームを派遣しようと考えた本国の人物のやりとり。 「現在地に至るまでの安全な道は発見できましたか。もしできたのなら、応援を何人か派遣しましょう。」 「安全な道が見つかったときにだけ助けに来るような人材しかお持ちでないなら、応援チームの派遣は遠慮いたします。私が必要としているのは、道がまったく見つからないときでも来てくれる人材ですから。」 本当は、挑戦の先に広がる自由な生き方を望んでいる

『経験と内省』雑感400_19

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 経験は最高の教師ではない。正しく分析できた経験だけがよい教師になれる もし仮に、食べ物を食べ、消化することをしなかったら、私たちはその食べ物が与えてくれる恵みを体内に取り込むことができない。 ありがたいことに、消化は、無意識の働きとして行われる。消化という行為に意識を向けずとも、私たちは、食べさえすれば恵みを受け取れる。 私たちを育ててくれるものは、食べ物だけではない。日々、人生のあらゆることを経験しながら、人は成長してい

『自己イメージ』雑感400_18

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 あらゆる状況において、個性的で才能豊かな本当のあなたを示すために、偽りなく、誇り高く、完全で、満ち足りた、信頼のおける自分でいられるよう自分が定義したイメージに一致する行動を毎日取る。 人は無意識に、無自覚につくられた自己イメージに引き寄せられるように、判断や行動を繰り返している。そうしてまた、新しい自分が肉付けされていく。 今あなたが自分に対して持っているイメージは、誰がつくり出したものだろう。期待を寄せる両親か。同調を求

『人格を選ぶ』雑感400_17

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 才能は選べないが、人格は自由に選べる 「自分はこういう人格である」と、人格に従属することは簡単だ。しかし、そうしたくない人まで、わざわざ付き従う必要はない。人格は自由に選べるからだ。 私たちは、何かを選択するたびに、人格を作り上げている。 今は「大寒」、1/20~2/3が1年で最も寒い時期とされる。言い訳をするつもりはないが、今朝、あまりの寒さに、畑にいくつもりだったのにいかない選択をした。私は、困難から逃げる人格を育てた

『恐怖より自由を』雑感400_16

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 恐怖心を克服することが人生の自由を獲得する第一歩 人生は、自由を求める欲求とその欲求を打ち負かす恐怖の衝動との戦いといえる。恐怖心を克服することが、人生の自由を獲得する第一歩となる。 本来、短期的な身体的脅威を回避する機能だった恐怖心は、今や、長期的な精神的脅威から身を守る欲求となった。 例えば、誰もが持つ「人前で話す」恐怖。これは、襲い掛かられることを回避したいのではなく、「失敗したくない」という欲求のあらわれだ。恐怖心

『シンクロという道しるべ』雑感400_15

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 シンクロニシティはその人が進むべき道を指し示す道しるべ 心理学者のカール・ユングが提唱したシンクロニシティ。それは意味のある偶然の一致のことだ。 コーチ養成機関CTIジャパンの創設者である著者は、人が生き生きと仕事ができるようになるまでのプロセスをサポートする効果的な方法を探していた。 その折に、異なるタイミングで異なる3人から「コーチングの勉強をしてみたら?」と勧められ、そこに意味を見出し、コーチングに足を踏み入れた。

『今、どんな人生を生きているか』雑感400_14

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 自分は今、どんな人生を生きているのか。 現在地をわからずして、正しく目的地に向かうことはできない。 それでも、どんな人生を歩みたいかを考える前に、「自分は今、どんな人生を生きているか」に目を向けることは稀である。 全米トップコーチとして知られる著者は、人生は3つのタイプに分類できるという。 1つ目は、過去や他人の期待に捉われ、不安と恐怖で現状維持を優先する「鳥かごの中の人生」。 2つ目は、快適なはずなのに心は落ち着かず

『快と不快』雑感400_13

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 人は自分の幅を広げ、成長し、有意義なことを行うためなら、人生に不快な要素を加えることもいといません。 時間がないから、学ばない。 学ばないから、時間がない。 どちらにも捉えられる問題の狭間に落ちて、身動きが取れなくなることがある。 ただ、突破口はある。 それを学ぶことが、「自分の幅を広げ、成長し、有意義なことを行うため」であると、心の底から信じることができたら、どうだろうか。 第三の選択肢が、目の前に広がりはしないだろ

『矛盾のない仕事』雑感400_12

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 この仕事はそれまで経験した仕事に比べて、矛盾がなかったんです。 自然発酵種を用いたヨーロッパの伝統的なパン製法を学び、日本でパン屋さんを開業した方のインタビュー。 複数の仕事を経験されたあとに、導かれるようにパン屋に。それは、矛盾のない仕事。 本人は気持ちよくパンをつくり、パンは応えるように美味しくなる。スタッフは個性全開で楽しく働き、顧客は気持ちよくパンを買う。パンの素材は体によく、食べた人の心も満たす。 矛盾のない仕

『理由なき声』雑感400_11

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 理由なく自分の中から湧いてくる「内なる声」は天からの贈りもの 人生を振り返ってほしい。分岐点となるたくさんの選択が思い出されるはずだ。 自問して欲しい。どのようにして、その選択肢が出てきたのか。どのような理由で、その選択肢を選んだのか。その理由には、どれほどの納得感があるだろうか。 私たちは、極端に理由を求める社会を生きている。二言目には「なぜ?」「どうして?」と問い返される。「なんとなく」という答えは力を持たず、都合のよ