見出し画像

番外編 恋愛

細かに書くのは恥ずかしいものがあるが私の中での最も近況にありそして書いている今のこの気持ちをリアルに表現したくて急遽このお話を書こうと思いました。

私は今付き合っている人がいます。でも今日お別れをする気持ちの整理をしたので後日伝えるつもりです。

そもそも恋愛なんてどうしてきたのか。特に私のようなニューハーフだと気になる方も多いのではないか。

彼との出会いはお店でだった。仕事は真面目に取り組む私なので恋愛とか恋に落ちるなんてことは今まで一度もなかった。ほがらかで場を明るくし自身も楽しむ、そんな印象だった。冗談の好きや可愛いって言われるたびにはにかんでは照れてもいた。

初めて同伴で映画を観に行った。その日は2本立て続けに「名探偵コナン」とお互いハロプロ好きというのもありそのファンの生き様を描いた「あの頃。」だ。私は一人で映画に行くこともなかったため仕事とはいえ映画を見れることが嬉しかった。

帰りの車の中、彼は過去の話を始めた。「優しい」って言われるのがわからないと。その言葉を言われ続け学生時代感情剥き出しに
「優しいってなんだよ!」と友人に怒鳴りつけたそう。それを聞いて私はNGワードと思い優しいという言葉を避けてきた。

一回り上でお仕事も良い地位、なのに未婚でバツなし、AB型なのである。血液型で判断はしたくないが彼は全面的にその傾向が出てしまっているのだ。

付き合う前まではお客さんに接する気持ちだったが次第に映画やご飯に行くたびに心地よさを感じ惹かれていった。久々に恋をした。

しかし店員と客、関係が変わればお店にも影響出るかもしれない。だからこのままで片思いでいいと思った。誰も傷つかないから。映画やご飯、休みの日や仕事終わりにも呼ばれて一緒の時間を過ごす、それだけで幸せだった。それ以上を求めることを罪だと思った。私はまだ戸籍は男であり彼は普通に女性を好きな人だから。周りに私といることやイジられることで傷ついてほしくなかった。

人に依存する性格ではないから恋愛なんてタイミングだと思ってた。一人でも生きていける世の中だし、本当に好きになった人としか付き合いたくなかった。

過去にも恋愛やお付き合いは経験したことはもちろんある。最後にときめいて10年ほどその人だけを思い続けたのは高校からだがその話はまた長くなるため後日書きます。
叶わなかった恋を引きずって何人かとお付き合いはしたけど相手の栄転や留学などで別れた。そういう話が出たときは迷わず仕事や自分の道に進んでほしかったから。空港までお見送りもした。細かいことはまた書くとして。

私が口唇口蓋裂関連の手術を去年受けたのだがその時も毎日ラインしてくれた。心の拠り所になり益々彼に惹かれていった。その頃になるとお見送りの際にハグされるようになる。その温もりさえも心地よくて拒む理由が見当たらなかった。新年の挨拶のときには来年ももっと側にいてと記されており、その言葉に更に胸を高鳴らせた。

そして今年の1月3日、いつものお見送りでハグされてからキスされた。最初は頬に軽く、ポカンとしてたら唇に激しくきて私は確信してしまった。

次の日も会うことになり帰り道またキスをした。曖昧な関係が嫌な私は
「この関係ってなんなんですか?遊びだったらやだ…」
と咄嗟に出てしまいその彼の返事は
「つまり、そういうこと…彼氏と彼女…」
と見たことない柔らかい表情で応えてくれた。その日一緒に帰り1つのベッドで過ごした。まさに夢心地だったし起きたときも
「このままずっと一緒にいたいなぁ」とも話してくれていた。

それから仕事が忙しくなると聞いていた私は仕事ならとずっと待っていた。連絡はしていたが昨日も今日も明日も、また会えない。
付き合っているのかすら疑いたくなる関係。しかし仕事だからと折り合いはつく。

が、彼は飲み歩く人なのだ。そして更には接待か趣味かわからぬゴルフもする。ストレス発散も必要と考える私は容認していた。ほんとは行ってほしくないし女性の連絡先も最小限にしてほしい。狭い街での素行はすぐに私に伝わってくる。どこどこで見かけたとかである。

ほんの少しの努力をしてほしかった。少し二人で会う時間を作ってほしかった。誕生日も二人でお祝いしたかった。でも、会えない。
一度別れ話を切り出したこともあったが仕事が忙しくてごめんねと話を逸らされた。

釣った魚に餌をあげないという表現が今の関係を話すのにちょうどよいだろう。かれこれお店でたまたま会う以外は会ってないため実質付き合って3ヶ月会っていないことになる。私の気持ちも風前の灯火だ。

彼は嘘はつかないが下手くそだ。自分に都合が悪いことは既読スルーになる。未読スルーもある。でも、大好きだった。しかし、彼が5月のゴルフは参加予定でなおかつ他のお店にお気に入りができて足しげく通っていると聞いたら私のちっぽけなプライドさえももう限界だ。お互いによくない関係だと思った。

ほんとに仕事が忙しいだけならいつまでも待てたが、私と会う時間よりも飲む時間、遊ぶ時間、他の女性にお熱になっていたらもうお手上げである。だから私は決心した。
関係を戻そうと付き合う前に。

お仕事の周りの人も許してくれた。彼はそういう人だからと。きっとこのままだと私は幸せになれない。

年齢が一回り以上上ということもあり大人であってほしかったし甘えたかった。将来のことも考えて最後を看取るまで面倒見るつもりだった。ダメな彼の弱い部分さえ愛おしく感じていたが、彼は他の道をどうやら歩みたいようだ。

お別れを告げどうなるかは分からない。でもなかったことにもしたくなくてここに書きました。せめて私の経験として消えないものにしたくて。今は毎日noteを書くのが楽しいし将来の夢のためにもピースを揃えていきたい。だからこそ曖昧な関係が嫌なのだ。

最後に彼へ一言。
ずっと大好きでした。私を私として好きになってくれてありがとう。あなたの思い描く彼女になれなくてごめんね。私は自分の道を行きます。だからあなたも今まで通り1人で飲みに行きお気に入りの女の子を見つけて通い、ゴルフで女の子と賭けをしてたくさん物貢いでください。私は私に一途な人で少しでも時間作ってくれて他の女の子に口説かず自慢してくれるような素敵な人と共になります。でも今はまだいいや、またときめいたら。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?