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【詩】午後の散策と【日本滞在写真日記】いや、感想文?

午後の小径を一人行けば
あなたと歩いた日を思い出す

夏は灼けた石畳
春は軽やかな木漏れ日
秋は落ち葉踏みしだく音
それから
冬はただただあなたの熱い指先

いつまでも続いていくと思っていた?
いいえ、
そんなことは考えたこともなかった
その瞬間がすべてで
昨日のことさえ忘れてしまうから

だから今日は嬉しくて
なにひとつ
忘れていなかったことが嬉しくて
あの日にもあの日にも
あなたがいることが嬉しくて

寂しさを数えるより
もっとずっと
たまらなく胸の奥から


とりあえず新作です。
過去と未来がゆらゆら交差する
午後の散策を楽しみましたので。

今回は本を借りたり買ったりいただいたり。
書く方は思うようにいきませんでしたが、
読む方は十二分に満たされました。

海野弘さんの本、たくさん持っているんですが、
憧れているのにまだ持っていなかった
「野の花の本」を図書館で。

泡を飲みながらゆっくりと
花あふれるページをめくる至福のとき。

それから思わぬご褒美みたいな本だったのは
コルネーリア・フンケの「ゴーストの騎士」

ネタバレになるので詳細は書きませんが
アリエノール・ダキテーヌやリチャード1世、
その時代の文化が大好きな私にとって
なんとも魅力的な設定でした。
もちろん内容も。

イギリス中世の歴史が好きな方には
ぜひ読んでもらいたい一冊です。

それからユリイカ買いました。
2015年のアリス特集。
買えてよかった、宝物。

そして最後はジョーン・エイキン「月のケーキ」
その中の1つ「銀のコップ」からの引用です。

NYに帰ったらすぐ感謝祭があるので
まだ季節は秋本番というところですが、
この文章を読んで感じ入ったあと、
金沢の友人宅で友人作の白くて美しい
ヤドリギのランプシェードを見たので
気分はすっかりクリスマスです。
どうしましょうか。
困ったのでみなさんにもd(>∇<;)

ジムは父さんと森へいって、ひいらぎとクリスマスツリーにするもみの木を伐ってきた。かたくてわさわさしていて、魔法の香りがする。ヤドリギの枝もあって、真珠のような半透明の白い実がついていた。

ジョーン・エイキン「銀のコップ」

さあ、日本滞在、残すところあと4日。
明日はなにをしようかな。



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