【日本滞在日記】 陽の当たる場所で読む世界と影に潜む美
日本滞在2週間。
ぶり返した夏日を避けて電車を待つ間、
図書館で借りてきた「月のケーキ」を開く。
陽の当たるホームで一人電車を待つなんて
私の日常にはないことだからすごく新鮮。
ジェーン・エイキンの短編集。
どこか湿った風が匂いが追いかけてきて
まとわりつくような第1話。
それでも、所々に散りばめられた
きらめきにも似た魅力的な単語たち。
グリーングラスツリー・カタツムリだなんて
私も崖の下で一緒に集めたいと夢を見る。
そして向かった先は四谷シモン人形館。
戦前期モダニズ