【ショートショートのような詩のような】流れ星〜遅刻のシロクマ文芸部〜と日記
流れ星なんて必要ありません。
願い事をしないのかという彼に
私はそっと答えた。
私の願いは絶対、
叶うことがありませんから。
よりによって彼に
こんなことを言わなくてはいけないなんて、
世界はなんと残酷なんだろう。
大きく息を吐いた彼が微かに笑った。
そうか。
でもよかった。
きみはいつだって
この世界に興味がないように見えたから。
だから
どんな形にしろきみが
願望を持ってくれたことが嬉しいよ。
薄情だと思うかな?
でも本当に嬉しいんだ。
私は心の中で目を見開い