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DEEP DIVE

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日本発の公開情報インテリジェンスを目指すプロジェクト「DEEP DIVE」のパイロット版です。衛星画像や公刊物から得られた安全保障上の知見を広くシェアしていきます。
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記事一覧

北朝鮮が今年に実施した多連装ロケット砲の発射試験場所の特定

北朝鮮が今年に実施した多連装ロケット砲の発射試験場所の特定

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 今年に入ってから、北朝鮮は新たに開発したとする240mm操縦ロケット砲弾(誘導ロケット弾)と更新型240mm多連装ロケット砲の試験・検収射撃を数回実施しています。このロケット砲及び砲弾は旧式化した同後継のロケット砲を更新するものであり、精度や威力が増大しているとのことなので、核・ミサイルではない通常戦力の強化の一環として注目されます。
 今回は発射

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北朝鮮の防疫拠点化した空軍基地の原状復帰~コロナ後に向けた動き~

北朝鮮の防疫拠点化した空軍基地の原状復帰~コロナ後に向けた動き~

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 北朝鮮は2020年から世界で猛威を奮った新型コロナウイルスに相当早い段階から国境を封鎖して、事実上の「鎖国」政策を選択したことが知られています。ただし、経済では中国からの物資の輸入に大きく依存している以上、ウイルスの国内流入を防ぐために貿易がストップすることは、いくら北朝鮮でも死活問題となります。
 そこで、北朝鮮は中朝国境付近に防疫拠点を設け、そ

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北朝鮮の超大型多連装砲「KN-25」の発射痕が確認された

北朝鮮の超大型多連装砲「KN-25」の発射痕が確認された

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 今年5月31日、北朝鮮の朝鮮中央通信は「600ミリ超大型ロケット砲兵区分隊の威力示威射撃に関する報道 金正恩総書記が威力示威射撃を直接指導」という、いわゆるKN-25 600mm超大型多連装ロケット砲(実質的には短距離弾道ミサイル)の射撃の模様を報じました。この射撃について我が国の防衛省は5月30日に平壌近郊から複数発の発射があったと公表しましたが

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北朝鮮の空軍基地で確認された大規模な工事と自爆ドローンの考察

北朝鮮の空軍基地で確認された大規模な工事と自爆ドローンの考察

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 以前に当DEEP DIVEで北朝鮮の明星系無人機の拠点について考察しましたが、ここ最近に有力候補とされる方峴空軍基地で航空機用の格納庫と思われる大型施設の建設が開始されたため、衛星画像を交えて説明します。
 また、これを機会に8月下旬に金正恩総書記が視察した自爆ドローン2種類について考察もします。

空軍基地の工事 2022年に当DEEP DIVE

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北朝鮮海軍の動向など(日本海側)

北朝鮮海軍の動向など(日本海側)

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 前回に新浦南造船所における新潜水艦の建造の兆候を世界に先駆けてお知らせしましたが、今回はその続報を含めて日本海側の北朝鮮海軍艦艇(東海艦隊の艦艇)の動きなどを衛星画像を交えて紹介します。

新潜水艦建造の続報など 結論としては、「現在も継続して建造の動きがキャッチされている」ということになりますが、興味深いことに、昨年9月に北朝鮮が進水させた戦術核

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北朝鮮・南浦造船所で確認された艦船など

北朝鮮・南浦造船所で確認された艦船など

亜覧澄視

はじめに 令和6年2月2日、北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は「金正恩総書記が南浦造船所を現地指導」したと報じました。この報道では、①南浦造船所の近代化、②今後の海軍用艦艇建造について言及されるとともに、金正恩総書記が造船所屋内や岸壁内で完成前の艦艇を視察する画像が公開されました。
 この画像の中では未知の新型艦が確認されたため、当記事で簡単な検証などをしていきます。

画像の撮影位置

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北朝鮮の軍用無線機輸出フロント企業「GLOCOM」社の制裁違反などについて

北朝鮮の軍用無線機輸出フロント企業「GLOCOM」社の制裁違反などについて

亜覧澄視

はじめに  2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党第一書記の異母兄弟である金正男氏が暗殺され、マレーシアと(暗殺したとされる)北朝鮮の外交関係が悪化したことは多くの方の記憶に新しいと思う。

 その際にクアラルンプールを拠点とする「GLOCOM」社は北朝鮮のパン・システムズ社のフロント企業と指摘されるなどして、マレーシア当局は「GLOCOM」社と

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北朝鮮・南浦における造船所の動き

北朝鮮・南浦における造船所の動き

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 南浦特別市は北朝鮮西部の黄海に面する主要都市として知られており、同市には北朝鮮有数の造船所として知られる南浦造船所が存在する。そこで軍用艦艇の建造が行われているだろうことは言うまでもないが、北朝鮮西部で「大型軍用艦艇」を建造可能な唯一な場所であることは見落とされがちである。
 今年8月28日の「海軍節」に北朝鮮の金正恩総書記が海軍司令部を祝賀訪問、

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北朝鮮の無人機基地となるか?方峴飛行場と航空機工場などを考察する

北朝鮮の無人機基地となるか?方峴飛行場と航空機工場などを考察する

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 2023年7月27日に平壌で実施された軍事パレードとその数日前に開催が始まった「武装装備展示会-2023」で、以前に当DEEP DIVEにて発表された無人機と思われる「明星-9」多目的攻撃型無人機と6月に衛星画像でキャッチされた「明星-4」戦略無人偵察機が登場しました。
 これらの無人機は、どちらもアメリカの「MQ-9 "リーパー"」と「RQ-4

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北朝鮮が主張する「領空侵犯」及び対応措置の信憑性について

北朝鮮が主張する「領空侵犯」及び対応措置の信憑性について

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに 7月10日、朝鮮中央通信は、北朝鮮の国防省が「米軍の無人偵察機が領空侵犯した」という談話を出したことに続いて金与正朝鮮労働党副部長がその詳細と対応に関する談話をリリースしました。

 一連の声明・談話では、「スクランブルで米軍機を追い払った」との対応のほか、1969年に米軍のEC121電子偵察機を撃墜した件や2003年に戦闘機がRC-135偵察機を

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戦術核弾頭から北朝鮮の核無人水中攻撃艇『ヘイル-1』の大きさを推測する

戦術核弾頭から北朝鮮の核無人水中攻撃艇『ヘイル-1』の大きさを推測する

亜覧澄視

はじめに

 令和5年3月24日に、北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は3月21日から23日まで、新しい水中攻撃型兵器システム「ヘイル-1」に関する実験を行ったと報じました。
 何年も前から北朝鮮が「核魚雷」または「核機雷」の開発を進めているという韓国の報道がありましたが、おそらくはこの「ヘイル-1」を指すと考えられます。 この「ヘイル-1」のサイズを推定するウェブサイトなどが見当たらな

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10年以上の時を越えて:北朝鮮の新型コルベットの就役が確認された

10年以上の時を越えて:北朝鮮の新型コルベットの就役が確認された

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに

 北朝鮮海軍の水上艦の動向については世間どころか艦船マニアからも一切注目されておらず、一部の熱烈なウォッチャーのみが追い続けているのが現状です。
 今回は著者が10年以上も動向を注目してきた新型の「トゥマン」級コルベットが遂に人民軍の基地に配備されたことが確認されたため、詳細を交えながら紹介いたします。

トゥマン級コルベットとは

1 概要

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断念?それとも完成?10年以上も造船所内に放置された北朝鮮の新型ミサイル艇の動き

断念?それとも完成?10年以上も造船所内に放置された北朝鮮の新型ミサイル艇の動き

亜覧澄視、小泉悠(@OKB1917)

はじめに

北朝鮮の海軍と言えば、潜水艦や旧式の小型艇というイメージを抱く方が多いと思われますが、以外にも北朝鮮は2000年以降から新型ミサイル艇やコルベット(注:ミサイル艇以上フリゲート未満の戦闘艦)などをスローペースで建造してきました。
今回は北朝鮮で10年以上前に建造が始まるも、最近になって依然として完成していないことが判明したミサイル艇を解説していき

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エチオピア首脳が北朝鮮起源の軍用無線機を使用している画像について

エチオピア首脳が北朝鮮起源の軍用無線機を使用している画像について

亜覧澄視

1 はじめに

  令和4年11月11日に当DEEP DIVEで「エチオピア首脳が北朝鮮起源の軍用無線機を使用している画像について」というレポートを寄稿・発表されましたが、追跡調査の結果、エチオピアのアビー・アハメド・アリ首相自身がマレーシアに拠点を置く北朝鮮の軍用無線機輸出のフロント企業Glocom(グローコム)の「GR-310」UHF/VHF/衛星無線機を使用していた事実が判明しま

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