北朝鮮の軍用無線機輸出フロント企業「GLOCOM」社の制裁違反などについて
亜覧澄視
はじめに
2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党第一書記の異母兄弟である金正男氏が暗殺され、マレーシアと(暗殺したとされる)北朝鮮の外交関係が悪化したことは多くの方の記憶に新しいと思う。
その際にクアラルンプールを拠点とする「GLOCOM」社は北朝鮮のパン・システムズ社のフロント企業と指摘されるなどして、マレーシア当局は「GLOCOM」社と関わりがあるインターナショナル・グローバル・システム社とインターナショナル・ゴールデン・サービス社の企業登録を抹消したと公表した(注:いずれも名目上はマレーシア企業である)。
「GLOCOM」社が事実上の北朝鮮の軍用無線機輸出企業であることは、2017年2月に公表された国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネルの年次報告書に詳細が書かれているため、同社の沿革の紹介を含めてここでは省略する。
この余波を受け、同社のウェブサイトが一時的に閉鎖される動きが見られたが、以降も新製品をリリースするなど現在でも精力的な動きを見せている(なお、同社の最新製品は驚くべきことに2023年12月初旬にリリースされた)。
今回は、「GLOCOM」社が公開している情報から、北朝鮮との密接な関係の視覚的証拠と製品から推測される国連安保理が指定した制裁違反について紹介する。
GLOCOM社と北朝鮮の関係(視覚的証拠)
同社は情報公開に対してはある程度の情報保全を図っているが、北朝鮮との関係については驚くほど隠そうと努力した形跡が見られない。むしろ、本当に隠そうとしているのか疑わしいほどだ。
ここではその事例を紹介する。
1 朝鮮人民軍の画像を使用
同社のWebサイトでは、世界各国の軍隊及び兵器類の画像やCGを多用しているが、 ミサイルの遠隔制御用システムである「GS-2600-04 距離測定/遠隔制御システム」の製品紹介ページには、人民軍の323型装甲車をベースにしたP-15またはHY-1//2系地対艦ミサイル発射システムと2015年2月に公開された朝鮮人民軍海軍のヘサム級高速ミサイル艇から発射される金星-3型艦対艦ミサイルの画像が掲載されていた。
通常ならば防衛産業では用いることがないであろう朝鮮人民軍の画像 をわざわざ使用することは、何らかの背景を持ったものと考えるのが自然であだ。また、これらの画像がミサイルの関連装置のページで使用していることを踏まえると、北側の「実績」を暗に誇示しているとも受け止められる(そうすると、このシステムがすでに北朝鮮でも使用されていると推察することができる)。
2 ハングル文字や北朝鮮の地図を多用
GLOCOM社のウェブサイトの目立った特徴は、掲載している画像にハングル文字や北朝鮮の地図・衛星画像が多用されていることにある。その数があまりにも多いため、ここでは細かく紹介する。
・ GS-2700 VIP保護システム
製品紹介ページにはとある場所を撮影した衛星画像が用いられているが、画像を調査した結果、平壌直轄市の大同江区域(39° 1'11.34"N 、125°47'53.95"E)を撮影したものと判明した。なお、風景や建物の塗色を踏まえると、画像は2017年4月23日に撮影されたものである(グーグルアースで公開されているものと同一の画像である)。
・ GD-200 戦場監視レーダー
ロシアのPSNR-8MまたはCredo-M1戦場監視レーダーをコピー・改良を施したものであるが、このシステムで使用されるGR-810Tタブレットの画面にはハングル文字が使用されている。
・ GR-520 UHF 大容量データ通信用無線機やGS-3100 防衛 & 治安維持用C4Iシステム
これらの説明ページで「このように戦場の状況を把握できますよ」というとある場所の地図が表示されたサンプル画像が示されているが、表示されている言語は全てハングルな上に、場所はソウル近郊である(ソウル近郊で攻防戦が展開されている状況が表示されている)。
また、GR-930 戦闘管理システムではこの画像と一緒に北朝鮮の南浦特別市を起点とした地図も掲載されている。
・ GS-930 統合型戦術指揮 & 統制システム
この製品で用いられている戦況把握用モニタには、朝鮮半島西側・黄海上における(南北軍事境界線にあたる)北方限界線NLL周辺の地図が用いられている。
・ GS-2800 エコ-バトル管理システム
製品紹介ページでは特に紹介すべきものはないが、(現在は閲覧不可能になっている)製品のWebパンフレットでは最後のページだけ英語とハングルが混在して表記されていた。おそらくは英語に完全に翻訳する前に公開したものと思われるが、あまりにも杜撰な仕事ぶりと言わざるを得ない。
・ GS-2200-02 “オウル” 車両用システム (中型)
このシステムは迷彩塗装が施された中国・長安汽車のSC5041マイクロバス(トヨタ・コースターのコピー)品が用いられているが、製品のWebパンフレットではダッシュボード上にハングル文字を置いた同車両の画像を見ることができる。
純粋なマレーシア企業であればそのようなことをする必要性は無いし、おまけにナンバープレートが装着されていないので公道上も走ることができない(プロモーションビデオでは施設の敷地内を走行する姿が流れている)。
ちなみに、迷彩塗装は2014年以降に登場した朝鮮人民軍のヘリコプターのものと酷似している。
また、GS-2200システムの車両から部隊が情報を得ることができるというイメージ図としてGR-810T型タブレット3個を掲載しているが、いずれもハングル表記である(このうち1個はGD-200で使用された画像の再利用と思われる)。
3 朝鮮人民軍での使用
意外かもしれないが、GLOCOM社の製品は朝鮮人民軍で使用されていることが確認されている。事例は少ないものの、現在判明しているのは氷山の一角に過ぎないものと見るのが自然だろう。
・ GA-411B 航空機用アンテナ
430MHzから480MHzの周波数に対応する航空機用アンテナで、2014年前後から朝鮮人民軍の航空機及びヘリコプターに搭載されている状況が確認できる(注:現時点で確認出来るのはMiG-21(F-7を含む)/23/29,Su-25,An-2,MD-500)。
このアンテナはさまざまなGLOCOM製無線機に対応しているが、2014年にリリースされたという時期を考慮すると、機体にはGR-400 UHFデータ通信用無線機が搭載されていると考えるべきだろう。
・ GR-611 携帯無線機
2022年4月25日に実施された朝鮮人民革命軍創建90周年慶祝閲兵式のワンシーンで兵士が同無線機をホルダーに入れる場面が放映された。なお、この場面では「GR-611」と明確に型番が記されている状況が確認できた(これはColin Zwirko氏が発見したものであり、詳細な情報はNKニュースの当該記事を参照されたい:参考資料の⑬)。
・ GR-150 HF マンパック型無線機またはGR-310 VHF/UHF SATCOM マンパック型無線機
前者は兵士が背負ったり車両に搭載するタイプの戦術無線機であるが、後者は以前にエチオピアで使用されていることを記した記事で紹介しているので省略する。
2023年7月27日の戦勝70周年慶祝閲兵式では、同無線機を使用した兵士が狙撃兵に何らかの情報を伝えるシーンが放映された(両無線機は外見上はほぼ同一のため、衛星通信用アンテナといった関連機器の有無だけでしか型番を判断することができない)。
ちなみに、両無線機とGR-611については、2010年代半ばに某国へ売り込みがかけられていたという情報がある(導入されたかは現時点でも不明)。
・ GS-2600-01 UAV/USV 映像, 距離測定/制御システム
2012または2013年に金正恩朝鮮労働党第一総書記(当時)が平壌の「12月7日工場」を訪問した際に、金第一書記が正体不明のアンテナを備えた機器を操作している画像が公開されたが、アンテナの形状が旧式だとして我が国を含めて嘲笑する者が耐えなかった。しかし、現在ではそのアンテナがGS-2600-01無人機制御システムの地上管制アンテナである510G-ANT02型と同一形状であることが判明している。
ちなみに、GS-2200-03 “イーグル” 移動型C4ISRシステム (大型)のWebパンフレットでは旧ソ連製のジル-131トラック(指揮通信型)に510G-ANT01型が搭載されている状況が確認できた。
GLOCOMにおける外国製品の利用事例(制裁違反)
ここでは、同社のWebパンフレットに掲載されている製品から外国製品を利用しているか否かを調査した結果を記す。例えば、特定の製品に使用されていると思しきプリント基盤やCPUも含まれる(注:これはすでに誰かがやっていそうな案件だが、結果としてまだ未着手だったことが判明したために実施した)。
ここで注意すべきは、GLOCOM社が「これはあくまでもイメージ図」として無関係な海外製品の画像を勝手に使用したにすぎない可能性の存在であるが、各種状況から実際に使用している蓋然性が高いと判断したので、「実際に使用されているものとして」検証した。
・ GR-820T戦術端末
いわゆるタフパッドに酷似したタブレットである。GLOCOM社の製品紹介プロモーションビデオで、驚くべきことに韓国のサムスン製S3C6410A型プロセッサが搭載されていると紹介されている。
朝鮮人民軍でこれに酷似したタブレットが使用されている映像が公開されたが、画質の関係もあってGR-820Tかどうかは判然としない(後継品としてGR-930T型が存在するが、詳細は不明)。
・ GR-8520VU VHF/UHF 大容量データ通信用無線機
オプションの携行型パソコンとしてパナソニック製CF-31型タフブックが記載されており、製品システムの構成図には同社製CF-19型タフブックとしてCF-18型の画像が掲載されている(注:以前のオプションはCF-19型が指定されていたが、いつの間にかCF-31に更新されていた。GLOCOM社が付属品を含めた製品のアップデートを行っている証拠である)。
また、これもオプションのイーサネット・スイッチングハブとしてA8520-LH12/5型なるものが表記されていたが、これは中国の3onedata製IES215型産業用イーサネットスイッチであった。これはイメージ画像ではなく同製品をそのままオプションとしていると思われるが、根拠はGS-930の項目で紹介する。
・ GD-200X 地上監視レーダー
2022年に登場した新製品。システムを構成する遠隔操作機器・ディスプレイ装置として携行型パソコン(パナソニックまたは台湾のGetac製)が指定されている。
・ GE-2100 戦術ネットワーク・インターコムシステム
2022年に登場した車両・船舶用の無線機器。構成品の携行型パソコンとして台湾のGetac製S410が指定されている。
・ GR-611B Secure Personal Radio
数年前に登場したGHR-611の発展型。オプションのタブレットとして、パナソニックまたは中国のウレフォン製が指定されている。
・ GR-8400L データリンク用無線機など
オプションのSignal Condition BoardとしてA8400-SB01型なるものが指定されているが、それとして使用されている画像はスイスのSTマイクロエレクトロニクス製STM32F100マイコンそのものである。
また、これにもオプションとして3onedata製IES215型産業用イーサネットスイッチがA8520-LH12/5型イーサネット・スイッチングハブとして指定されている(こちらはメーカーと型番が指定されているので、先に説明したGS-8520VUの例も同様の記載は無いが、製品自体の画像が使用されているのでそちらにも実際にオプションで指定されている可能性は十分に高いというわけだ)。
・ GR-8453 IFF質問機及びGR-8454 IFF応答機
GR-8450 IFFシステムを構成するもの。両者に共通するオプション品の携行型パソコンとしてパナソニック製CF-53が指定されている(以前はCF-19が指定されていた)。
前者の構成品であるアンテナにA8453-ANTなるものが指定されているが、それとされている画像のアンテナはトルコのアセルサン製「セルダル」沿岸監視レーダーシステム用アンテナである。ただし、システム概要図で使用されたアンテナ画像ではアセルサンのロゴがマーキングされているので実際に使用されているかは不明である(ただし、すぐ下のシステム構成品のアンテナ画像では会社のロゴが隠されていないので、マーキングの意味をなしていない)。
・ GS-930 統合型戦術指揮&統制システム
これは固定式指揮統制センターや移動式指揮統制センターや小隊ごとにシステムの構成品が異なっているもで分けて説明する。
(1) 固定式指揮統制センター用
システムを構成するサーバーには製品名こそ書かれていないものの、使用するCPUにインテル製ジーオンE3-1200 v3が指定されている。
また、Ethernet To RS232 Converterとして3onedata製NP301が指定されている(他製品では企業名は挙げられずに画像だけ使用されていたことを踏まえると、同社製品がGLOCOMで多用されていることは疑いようもない事実であろう)。
ウェブサーバには64-bit Google Chrome v56.0.2924.87 or aboveとされており、グーグルのサービスが活用されている。
(2) 移動式指揮統制センター用
構成品に3onedata製NP301とパナソニック製CF-53が指定されている。
(3) 小隊用
構成品にパナソニック製CF-53と(アンドロイド使用のタッチパッドとして)ウレフォン製アーマーX3が指定されている。
また、Bluetooth Ethernet Converterとして、台湾のUコネクト・インターナショナル製BT-232B-Eが指定されている。
・ GS-2210 砲兵火力統制システムとGR-8340VT VHF無線機
両者ともに1,2年前に登場したものであり、システム構成品の携行型パソコンとして台湾のGetac製S410が指定されている(画像省略)。
・ GS-2600-04 距離測定/遠隔制御システム
構成品のRS232-USB Converterとして、台湾アドバンテック製USB-4604BMが指定されている(同製品については、GS-2600-01 UAV/USV 映像, 距離測定/制御システムのチュートリアル・ビデオでもその姿を確認することができた)。
・ GP-2000 超高速並列プロセッサやGR-120 Reconnaissance Receiver
使用しているCPUの画像が2006年に登場したアルテラ製Stratix II FPGAである。
・ GEM-2 プログラマブル暗号化モジュール
GLOCOM製品全般に組み込み可能な暗号化モジュール(小型のプリント基板)である。旧型と現行の2種類があり、前者は基板にドイツのインフィニオン・テクノロジーズのPMB6850EとインテルのF160C3TC、アメリカのダイアログ・セミコンダクター製D0839BBが、後者ではアルテラ製サイクロンFPGAが組み込まれていることが確認できた。
ただし、この基盤をまるごと撮影した画像を掲載していた中国の通販サイトがあったため、海外企業の既製品をそのまま転用した可能性は否定できない(現在は商品自体を説明する記事が削除されているため、詳細は不明)。
なお、このモジュールを構成するGEM-2EK評価キットには、台湾リードテック製LR9101型GPSモジュール(2008年発売)とアメリカのアナログ・デバイセズ製AD73311製フロントエンド・プロセッサ、台湾のマーキュリー・エレクトロニック製ED885、そしてメーカー不詳の12.000MHz水晶発振子が組み込まれていた(注:ED885については打刻された番号の位置や形状などから同社の製品と推測した)。
・ GR-8100HV HF/VHF マンパック型無線機
この無線機自体の構成品に外国製品を使用したという情報はないが、 GLOCOM社がリリースした同無線機の製造工程を紹介するビデオでは、中国のEKTion製 EKT-VT-680D型自動光学検査機を用いてGR-8100HV用のプリント基板をチェックしている状況が撮影されていた。
この基板にはM8100.01.001という型番が印刷されていたことから、調査した結果、中国のZENS Electronics社のWebサイトでフレキシブル基板製造サービスを紹介するページに同社のGR-8100HVで用いられている基板とほぼ同一のものを発見した。当該画像については「当社ではこのような基板を製造できますよ」という一例に過ぎなく、ごく僅かに基板上の配置が異なっている部分があった。
これをどのように考えるかが問題となるが、ZENS Electronics社はプリント基板の製造以外に製造機器自体も販売しているメーカーのため、その機械自体にプリント基板の形状が最初からプログラミングされている可能性が排除できない。したがって、ここから導き出される推論は①同社の製造機械をGLOCOM社が輸入して使用したか、中国自体にGLOCOM社の製造拠点がある、のいずれかとなる(これを見極めるためには、さらなる情報収集を行っていくしかないが、見通しは暗い)。
上記の動画ではGR-8100HVとGR-8600Mの動作チェック(検品)をしている状況も含まれているが、そこで使用されている機器には、①パナソニック製「VP-7721A」オーディオアナライザ、②第一電波工業「SX-600」高性能SWR・パワー計、③英Ami-TTi「CPX200D」直流電源装置が含まれていた(注:①と②は旧式または古くから販売されている製品のため、北朝鮮が制裁前に入手した可能性は高いと思われる)。その他の装置の詳細は現時点で調査中であり、判明次第ここに追加したい。
詳細は下の画像のとおり(画像のレノボ製モニタも制裁違反であることは記しておく)。
4 おわりに
現時点で判明した事項は以上のとおりであるが、今回の執筆を通して北朝鮮における軍用無線機及び情報通信の能力高さのみならず、フロント企業が今でも制裁を逃れて活動を続けている実態を痛感した。特に日本や台湾、アメリカ企業などの製品がGLOCOM社の製品に大々的に使用されていることは衝撃的であり、エンドユーザーの把握を含めた輸出管理の困難さも深く認識するに至った。
この問題は深刻なものであるがあたかも存在しないがごとく扱われていることは残念でならない。当記事によって本件について多くの方に知っていただいて問題提起と具体的対策の実行がなされることを祈るばかりである。
5 その他
GS-2500兵員用C4ISRシステムのプロモーションビデオでは、無線機やヘッドセットを装着したマネキンが登場するが、そのマネキンが被っているヘルメットは形状や特徴が朝鮮人民軍兵士が使用するものと同一である。なお、無線機を収納するナップザックは北朝鮮や中国で見られたシンプルなデザインとなっている(ただし、GLOCOM社のWebサイトを見るとナップザックのデザインは2017年時点で現代的なものに変更されている)。
6 参考資料
Glocomのウェブサイトは悪意のあるソフトウェアやウイルス感染、乗っ取りのリスクがあるためアクセスは推奨しない(アクセスは各自の自己責任でお願いしたい)。
② https://glocom-corp.com/images/thumb/gs-2600-04.png
③ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-2700
④ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gd-200⑤ http://roe.ru/eng/catalog/land-forces/ground-surveillance-radars/kredo-m1/
⑥ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-3100
⑦ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-930
⑧ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-2800
⑨ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-2200
⑩ https://glocom-corp.com/video/gs-2200.mp4
⑪ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-310
⑫ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-611
⑬ https://www.nknews.org/pro/north-korean-soldiers-spotted-with-sanctioned-firms-tech-for-first-time/
⑭ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-150
⑮ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-2600-01
⑯ https://glocom-corp.com/video/GS-2600-01%20Tutorial.mp4
⑰ https://glocom-corp.com/video/introduction-to-products.mp4
⑱ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-8520vu
⑲ https://www.notebookcheck.net/Panasonic-Toughbook-CF-18.1725.0.html
㉑ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gd-200x
㉒ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=ge-2100
㉓ https://www.getac.com/intl/products/laptops/s410/
㉔ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-611b
㉕ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-8400l
㉖ https://www.stmcu.jp/stm32/stm32f100/
㉗ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-8450
㉘ https://www.radartutorial.eu/19.kartei/02.surv/karte024.en.html
㉙ https://www.3onedata.com/serial-device-server/1-port-serial-device-server.html
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㉜ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gs-2210
㉝ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-8340vt
㉟ https://glocom-corp.com/video/GS-2600-04%20Tutorial.mp4
㊱ https://www.fpgakey.com/altera-family/stratix-ii-fpga
㊲ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gem-2
㊳ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Siemens_C45_-_board_-_Infineon_PMB_6850_E-2310.jpg
㊴ https://world.taobao.com/item/604346812113.htm
㊵ https://www.alibaba.com/product-detail/SMD-Original-Electronic-Component-D0839BB_1600886456403.html
㊶ https://tao.hooos.com/goods_3DdWKqFAtMwprQt00Ni9tJ-aAZjjVSdBmRYOyNiW.html
㊷ https://www.sekaimon.com/itemdetail/174850435619/?country=US
㊸ https://www.ebay.com/itm/392523190349
㊹ https://www.xonelec.com/mpn/mercuryunited/mf22500018p3050x50r
㊺ https://glocom-corp.com/index.php/product/detail?p=gr-8100hv
㊻ http://www.aoi-tech.com/59.htm
㊼ https://www.zens-elec.com/pcba/pcba-oem-and-odm/flex-pcb-assembly-services.html
㊽ https://www.reuters.com/article/us-northkorea-malaysia-arms-insight-idUSKBN1650YE/
㊾ https://www.armscontrolwonk.com/archive/1203749/glocom-is-at-it-again/
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