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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略

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メールマガジン「小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略」の中から興味のある記事だけお手軽にどうぞ。毎週一回更新。定期購読はこちらから https://www.mag2.com/m/…
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2020年3月の記事一覧

第77号(2020年3月30日) イタリアに派遣されたロシア軍とは?

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【質問箱】イタリアに派遣されたロシア軍とは? 今週は久しぶりに「質問箱」のコーナーです。コロナ絡みで次のような質問をいただきました。 ●質問  ロシア軍がイタリアのベルガモに化学部隊(結構な大部隊)を送ったようなんですが、具体的にどんな活動をする部隊なのですか?  また、ロシアも来週から一週間有給だそうですが、そんな余裕があるのでしょうか?

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第76号(2020年3月23日) サイバー攻撃主体間の関係性

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】サイバー攻撃主体間の関係性 本メルマガ第25号(2019年2月15日)では、ロシアのサイバー攻撃はいったい誰が仕掛けているのかについて紹介しました。連邦保安庁(FSB)と参謀本部情報総局(GRU)がどうやら主体らしいというのがここでの結論ですが、あとは主に世論操作工作を重点に紹介したので、意外とサイバー戦の話をここではちゃんとしてい

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第75号(2020年3月16日) 「ロシアの核戦力 2020」

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【レビュー】「ロシアの核戦力2020」 前回の『ミリタリー・バランス2020』に続き、今回も「レビュー」のコーナーで行きたいと思います。取り上げるのは、「世界終末時計」で知られる『核科学者紀要(Bulletin of Atomic Scientists)』が毎年公表している各国の核戦力見積もりの「ロシアの核戦力2020」。原文は以下から参照できま

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第74号(2020年3月9日)『ミリタリー・バランス 2020』を読む

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【レビュー】『ミリタリー・バランス 2020』を読む 今回は、以前から予告しつつなかなか手をつけられなかった『ミリタリー・バランス2020』のレビューをやってみたいと思います。といっても年々分厚くなっていく『ミリタリー・バランス』のことなので(いま定規で測ってみたところ厚さ2.5cm。5年前は2cmちょうどでした)、ロシアの軍事に関する部分のみに

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第73号(2020年3月2日) ロシアの対衛星攻撃能力をめぐる二題

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ロシアの対衛星攻撃能力をめぐる二題 やや旧聞に属しますが、米露間で衛星攻撃能力が再び話題になっています。  発端となったのはロシアの人工衛星「コスモス2542」が米国のKH-11偵察衛星(USA-245)を追尾しているという、@M_R_Thompによる以下のツイートでした。  ここから続く一連のツイートによると、ロシアのコスモス2

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第72号(2020年2月17日) グラハム・アリソン「新しい勢力圏」

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【NEW BOOKS】グラハム・アリソン「新しい勢力圏」 ・Graham Allison, “The New Spheres of Influence: Sharing the Globe With Other Great Powers,” Foreign Affairs, March/April 2020.   すべきでない時にすべきでないこ

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第71号(2020年2月10日) ロシア、「国家安全保障戦略」改訂へ

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】 ロシア、「国家安全保障戦略」改訂へ ロシアに関する重要ニュースが相次いでいるので、今週も「インサイト」のコーナーで行きたいと思います。  今回取り上げたいのは、ロシアの外交・安全保障の基本政策文書である「国家安全保障戦略」改訂の動きです。この種の文書はソ連崩壊後、4回策定されてきました。  ・「ロシア連邦国家安全保障概念」(19

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第70号(2020年2月3日) ロシア新内閣の顔ぶれ

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ロシア新内閣の顔ぶれ  2020年1月15日のメドヴェージェフ内閣総辞職により、ロシアの閣僚は前任者が代行として職務を遂行していましたが、このほど副首相も含めて主な顔ぶれが概ね出揃いました。ロシア連邦内閣のサイトを元に新内閣の顔ぶれを確認しておきましょう。

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第69号(2020年1月27日) ロシアが仕掛ける日露「中間条約」案

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ロシアが仕掛ける日露「中間条約」案 今回は難航が続くロシアとの北方領土交渉について取り上げたいと思います。  2018年9月、ウラジオストクでプーチン大統領が「無条件の平和条約締結」を持ち出したことは記憶に新しく、本メルマガでもその意味を詳しく解説しました(2018年9月14日付第4号を参照)。  その要点は、平和条約締結前に4島の

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第68号(2020年1月20日) プーチンの憲法改正案を読み解く

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】見えてきたロシアの「ポスト2024年」:プーチンの憲法改正案を読み解く 先週月曜日(13日)は成人の日でメルマガが休刊でしたが、その直後の15日、ロシアから激震がきました。定例の議会向け教書演説(Послание)に臨んだプーチン大統領が大規模な憲法改正の意向を表明したためです。しかもこれは2024年のプーチン大統領任期満了後のロシ

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第67号(2020年1月6日) 2020年、ロシアの軍事支出は?

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】2020年、ロシアの軍事支出は? あけましておめでとうございます。  昨年中はもう一回メルマガを発行するつもりでいたのですが最後の月曜日は祝日扱いで発行日に当たっておらず、ちゃんとご挨拶できずに年を越してしまいました。相変わらず間抜けで恐縮ですが今年もよろしくお願いいたします。  新年一発目は、昨年12月に出た2019年度ロシア連

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第66号(2019年12月23日) ゲラシモフ参謀総長と外国武官団の年末会見

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ゲラシモフ参謀総長と外国武官団との年末会見 今月最初のメルマガ(第63号)ではロシア軍の訓練年度が12月1日から始まるという話をしましたが、公官庁としてのロシア国防省の予算年度はその他の政府機関と同様、1月1日に始まって12月31日で終わります。  したがって12月は日本でいうところの年度末で結構忙しく、ロシアの役人は大晦日まで普通

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第65号(2019年12月16日) ロシアのミサイル戦力に関する二題

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ロシアのミサイル戦力に関する二題●イスカンデル-M旅団を4個大隊編制へ増強?  12月16日付『イズヴェスチヤ』が国防当局筋の情報として伝えたところによると、ロシア陸軍は9K720イスカンデル-M作戦戦術ロケットコンプレクス旅団1個あたりの定数増強を進めているとのことです。従来のロケット旅団は9P78-1自走式発射機(TEL)4輌を

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第64号(2019年12月9日) 北朝鮮、次なる一手は?

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】北朝鮮、次なる一手は? 12月8日、北朝鮮の朝鮮中央通信が、東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場で「非常に重大な実験」を行ったという国防科学院報道官の談話を発表しました。東倉里には人工衛星打ち上げ用のロケット発射施設と液体燃料ロケットエンジン用の試験設備が置かれています。  軍の研究機関である国防科学院が、ロケットエンジン

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