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聴いて貰って書けたこと

傾聴ってなんだ?

心理学の授業やキャリコンの勉強で
必ず出てくる「傾聴」というワード。

傾聴はカウンセリングの基本。
傾聴がなければ何も始まらない。
と言っても過言ではない(笑)

ロジャーズさんの傾聴はこちら↓
傾聴とは|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト (mhlw.go.jp)

私は「傾聴体験」の基礎となるのは
親に話を聴いてもらった経験ではないかと考える。

きっと健全な親子関係であれば、
話を肯定的に受け止め、真摯に聴いてくれる
最初の相手は親だと思う。

実際、私は5歳の娘の話を聴く時、
丁寧な傾聴を心がけている。
実際、傾聴姿勢で話を聴けている時は
どんなに激怒していても
娘は穏やかに話を終えることが多い(笑)

私が初めて聴く側になった時の話


中学の夏休み明けの話。

夏休みの宿題の読書感想文を提出。
後日、先生があるクラスメイトに
「これは感想文じゃない。ただ、あらすじ書いただけ」
「きゃっさんにアドバイス貰え」と返却されていた。

私はアドバイスと言われても、、、と
かなり困惑した。
国語が得意でもなかったし、
自分が書いた感想文も全く自信が無かった。
それに何より、
そのクラスメイトと話したことが無かったから。

しかしながら、
頼まれたら断れない性格の私は
放課後、二人で教室に残り、話し合う。

思い返せば、これが人生初のインタビューだ(笑)

「なんでこの本を選んだん?」という、
それっぽく、たわいもない話から始まって、
「この本で印象に残っているシーンとか言葉はある?」
「そのシーンが印象に残ってるのは、なんでやろう?
似たような経験を見聞きすることがあったからとかじゃない?」
「この本のこの人はこう言ってるけど、○○(クラスメイト)はどういう言葉をかけたかった?」
「もし次、同じ場面に遭遇したらどうする?どうしたい?」
と言った内容の質問をした事を覚えている。

そして、その子は私に語ってくれた内容を基に
感想文を書き直して提出した。

私は別にこれといったアドバイスをしていない。
ただ、「なんでそう思ったん?」を聴いただけ。
なのに、
先生が帰りなさいと声を掛けに来る頃には
「話せてよかった」「ありがとう」と言われた。
当時の私は、
「役立たずでごめんよ~っ」と思っていた。

聴いて貰うから書けること

「なぜ、そう思ったのか」は
人から聞かれて自分の言葉で説明してみないと
案外、わからないものなのかもしれない。
私にとって、それが初めての体験だった。

人は話を聴いてもらうことで
自分のことを整理できる。

「話す」「聴く」が大切なことだと
改めて実感した瞬間でもあった。

私も就活中にESが書けなくて困った。
ガクチカや自己PRに悩んだ。
一人でPCの前に座り、
ただただ、にらめっこ。
何も書けなかった。

でも、キャリアセンターに行って
話をすることで事実や気持ちが整理され、
納得のいくESが書けた。

やはり、聴いて貰うことは
書くことの第一歩なんだと思う。



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