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ゲーム会社の採用・育成についてのお話

こんにちは
宮崎です。

今日は、先日横浜で開催されました「CEDEC2023」にて私が講演させていただきました「育成」とそもそもについて少し書かせていただこうと思います。

CEDEC2023『育成が急務!ゲーム開発の人材育成の課題と解消に向けた取り組み事例の紹介』

今回の講演では、サイバーコネクトツーにおける採用基準を「即戦力から1年間育成したら戦力になる」に変更したところから始まります。

そのための準備として

・全セクション共通の研修期間を設ける
・内容を属人化させないようにマニュアル化する
・プロジェクト預かりから、セクションでの教育体制に変更する
 (キャリアパスを意識した育成を行う)

次に始めたのが

・準備をしない勉強会を行う
 (新人に指導するところを動画で撮ってライブラリ化する)
・新人は一年間プロジェクトコストに計上しなくても良い
 (育成が大事)
など、試行錯誤を続けています。
※詳細はCEDECの記事なども公開されているのでそちらをご覧ください。

このように採用と育成をワンセットで捉え行動を起こしています。


そして、新たにチャレンジしていこうと行動を始めたのが、“そもそも新卒採用者のスキルを上げる”をやらなくてはならないのではないかと思い考えました。

色々考えましたが一社では難しいという結論に至り、福岡のゲーム産業団体「GFF」に提案させていただき、賛同いただけたのでチャレンジしようと動き出したことがあります。

我々ゲーム産業が学校の先生方をサポートする

・学校のカリキュラムと産業が求めるもののギャップを縮める
・先生が教えるのに情報が足りなければ情報提供する
など

そして、もっと根本的に高校生以下の学生たちにも情報発信が必要だと思いました。
ゲームクリエイターは、どの年代の学生でもなりたい職業の上位に入ります。
でも、どうしたらなれるのかわかっていないし、教えてあげてないのです。

高校生以下の学生、そして親御さんなど一般の方にアプローチする

・福岡にはゲーム開発会社やゲームに関連する企業がたくさんあること知ってもらう
・福岡にはゲーム開発会社に就職するために指導してくれる学校がたくさんあることを知ってもらう
 (でも、普通の努力では就職できない事実があることも知ってもらう)
・専門的な学校に入る前からゲームを作ることも学ぶこともできるということを教えてあげる

一番知ってもらいたいのは、「ゲームクリエイターという職業はとても素晴らしい職業である!」ことを伝えていきたいと思います。


他人に感動や気持ちよさ、楽しさを伝えられるのがエンターテインメントです。

皆さんが作るゲームを遊んでくれるプレイヤーは、もしかしたら学校で嫌なことがあったり、怒られたりすることもあるかもしれません。

そんな時に皆さんが作るゲームを手にしてプレイして、この主人公の様にまっすぐ頑張ろうと思ってくれたり、気持ちよくプレイして気分転換したりして明日への勇気を与えられる職業だと思います。

でも、プロのゲームクリエイターになるのは大変です。
これから、もっともっとゲームクリエイターを目指す方々に具体的になにを学べばなれるのかヒントを提供していきたいと思います。

サイバーコネクトツー 取締役副社長
宮崎太一郎