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うつ病改善のためのカウンセリング(認知行動療法)

皆さんこんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター静岡県浜松店の岡村です。今回は、うつ病に悩んでいる方がカウンセリングを受けた際、どのようにセッションが進行するのかを、認知行動療法(CBT)の観点からご紹介いたします。認知行動療法は科学的に効果が証明されており、うつ病の改善に非常に有効なアプローチの一つです。

うつ病とは?

うつ病は、気分の落ち込みや興味・喜びの喪失、疲労感、睡眠の問題など、さまざまな症状を伴う精神的な疾患です。日常生活や仕事に支障をきたすことも多く、場合によっては長期間にわたって症状が続くことがあります。うつ病の原因としては、ストレスや環境要因、遺伝的要因、脳内の化学物質の変化などが関わっています。

認知行動療法とは?

認知行動療法(CBT)は、うつ病や不安症に対して効果的なアプローチの一つです。「思考(認知)」と「行動」の関連性に注目し、ネガティブな思考パターンを修正することを目的としています。うつ病の方は、しばしば「自分は価値がない」「未来には希望がない」といった自己否定的な思考に捉われがちで、これが気分の落ち込みを悪化させ、行動を制限してしまいます。
CBTでは、このような思考パターンに気づき、それを現実的でバランスの取れたものに変える方法を学んでいきます。これにより、うつ症状の悪循環を断ち切ることが期待できます。

カウンセリングの流れ

  1. セッションの初期段階
    初回セッションでは、クライエントさんの現在の状態や生活への支障について確認し、困っていることや目標を整理します。たとえば、「朝起きるのが辛い」「仕事や家事に手がつかない」「何をしても楽しめない」などの具体的な問題について話し合います。うつ病の症状は人によって異なるため、個々に合ったアプローチを見つけることが重要です。

  2. 認知へのアプローチ
    うつ病ではネガティブな思考が優勢になりがちです。例えば、失敗をしたときに「自分は全くダメな人間だ」と過度に自分を責めてしまうケースがあります。このような思考パターンは感情や行動に影響し、症状を悪化させます。認知行動療法では、こうした思考パターンに気づき、客観的に振り返る練習を行い、バランスの取れた認知を取り戻すお手伝いをします。

  3. 行動へのアプローチ
    うつ病が進むと、活動レベルが低下しやすくなります。「何もする気が起きない」「一日中ベッドにいる」などの行動は気分をさらに悪化させがちです。認知行動療法では、こうした「気分一致行動」ではなく、「気分不一致行動」を推奨します。例えば、だるくても少し散歩に出てみる、やる気がなくても簡単な家事をしてみるなどの行動が気分の改善につながります。

  4. 行動活性化
    行動活性化は、日常生活でできる小さな行動を少しずつ増やしていくアプローチです。以前興味を持っていた活動や楽しみを感じられる活動を再開することを目指します。カウンセラーと共に、現実的にできる範囲で行動計画を立て、活動レベルの回復をサポートします。

認知行動療法の効果

認知行動療法の特徴は、クライエントさんがセッション中に学んだスキルを日常生活でも活かせることです。これにより、セッション外でも自分で問題解決が図れる力がつきます。CBTは、短期間で効果が出やすく、実践的なアプローチであるため、忙しい現代人にも適しています。また、薬物療法と併用することで、さらに効果が期待できる場合もあります。

セルフケアの重要性

カウンセリングだけでなく、セルフケアも重要です。規則正しい生活リズムの維持やバランスの良い食事、適度な運動を取り入れることは、うつ病の改善に役立ちます。趣味やリラクゼーション法を見つけて、ストレス軽減を図りましょう。カウンセリングで学んだことを日常生活に取り入れることで、長期的な改善を目指しましょう。

最後に

認知行動療法カウンセリングセンター静岡県浜松店では、うつ病に悩む方々に個別対応のカウンセリングを提供しています。クライエントさん一人ひとりの状況に合わせたサポートを行い、最適な改善計画を共に立てていきます。うつ症状でお悩みの方、または家族のサポートをお探しの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。心の健康を取り戻すお手伝いを心を込めて行っております。

認知行動療法カウンセリングセンター静岡浜松店
https://hamamatsu.cbt-mental.co.jp/


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