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大人へ絵本memo ~好きなだけでは外に出せない恥ずかしさを早く取り去ってあげたい~

あなたがおとなでも
子どもでもいいのです

息子がいきなり成人になりました。

それは大学に初めていく日でした。「大学生おめでとう」そう言いながら息子を駅まで送っていく車の中。ラジオからは「今日、4月1日から18歳を成人とし、女性の結婚は18歳からに引き上げられ・・」

「え?成人も??? お、おめでとう・・・🌺」
あまりにも急で笑ってしまいました。

帰宅後に
「今日はいきなり大人になっちゃったね」と息子と話していると
中学生の妹に
「成人式なの?」と聞かれ
「それは知らん」と答える息子。

この地域の成人の式典は今まで通り二十歳で行うと言う説もあり。
ちゃんとお祝いムードをあげないと
大人になった気もしないね。

何かわかんないけどおめでとう😅

あなたがおとなでも
子どもでもいいのです


突然何かを「許可」される瞬間があって
ビックリしたことってあるなあ。

喜びよりも
戸惑い😅

そんな意味での
表現者として自分を許可するとき
の話をしたいなって思います。


あなたが大人でも
子どもでもいいのですけれど

出来ないと思っていたことが急に出来るようになる瞬間てありませんか?

下手だと言われていた絵が、いきなりすごいよと言われたり。
運動が苦手だと思い込んでいたのに、好きなスポーツをやってみたらすごく良い結果が出て自分でも満足な出来だったり。。。

私は絵が上手と言われたことはないけれど、最近では独特のタッチが自分で気に入っていて、恥ずかしいと思わなくなりました。
自分勝手でわがままだと思っていたのに仕事では接客を褒めらます。

若い頃には本当に何も出来なかったし
そう思わされてきたから・・・

あの頃は何をしても
「あなたは何者?」って言われていました😅

何物でもないけれどなにか?って感じで
負けじとツンケンしていたと思うんですけれど
何かの許可書を持っていないとその表現はしてはいけないとですか?
と、居心地の悪さをよく感じていました。

今も何も出来ないことは同じなんだけれど
子育ては頑張ってきたと思います。
得意がないなりに
子どもと向き合ってきました。

幼児の頃は良かったんですけれど、そのうちね
中学や高校になると
子どもにも気がつかれるんですよ。

「ママって何も知らないんだね」
「何も出来ないんだね」
と言われることが増えまして・・・
ここでも子育て許可証をもらえないような😅

でも私
正直でした。

「うん。何も出来ないの」
「でもママやってるもん」

それがよかったかなあ。
気負いなく生活。大切です。

何も出来なくたって生活は出来る。
ご飯作ったり掃除したりお片付けをする。

子どもを励ますことが出来る。

おかげでと言いますか
4人の習うピアノには一言も口出しせずに、聞いて楽しむことが出来ました。(口出せないので 練習しなさい とも言わない)

子どもの描く絵には感嘆しかもれてきません。
いつまでも描いていられるって凄いことだし どんどん上手になる😍

娘のダンスを観て感動の嵐
格好良すぎて我が子には見えない。褒める場所しか目に見えない。

子どもの書いた文章からは優しさしか感じません。

みんなが入る部活では走っているだけで感動します。

どれをとっても何を見ても
間違いなんて分からないし、やっているという瞬間がすごくって
とにかくそっとしておきましょう。じっと見させて下さいな。
それしか思わないのです。

長男は高校の時に寝ても覚めても歌を歌っていました。すごい。眠るときも大きな歌声が聞こえるんだけれど全然うるさくない。子守歌にしちゃう。我が子が歌う声を聞けるなんて・・なんて幸せなんだ。可愛かった声が今ではどんな歌手よりも私を癒やす

何年も同じ事はしないし、どんどん移ろっていくものだってわかるから。
家の中では自由にしていて欲しい。


みんな伸び伸びと育ってくれたはず。

✨✨けれど・・・
うちの子たちって

自信がない。

ピアノはしばらくやっていないと弾けないと言うし
歌も絵もダンスも
誰かの前では披露しない。
スポーツもしかり。
文章もしかり。

当たり前か。。。。

ん?

そうなの?

「そもそも誰かのためにやっていることじゃない」
「だから誰かを楽しませなくたっていい」

そっか。

自分のためだよね。

プロの人はみんな凄い。誰かにも喜んでもらおうって思うんだから。

けれど

たとえ自分のためにでも
好きなことを誰かに見せても良いと思うんだ。
見てもらって気持ちが晴れやかになって
見た人も幸せで💕

これから みんなは
その出来ることに支えられて生きていくんだと思う。

もっともっと
いろんなハードルが低くなったらいいなって思って
今日のタイトルはそんな気持ちで付けました😌

エンターテイメントって日常だも~ん😍


そして今日のタイトルに似合う絵本は

『セロ弾きのゴーシュ』
宮沢 賢治 (著) さとう あや (画)
2012年 ミキハウス

ゴーシュは下手で下手でこっぴどくけなされているセロ弾きなんですが
実は みんなの病気を治すのです。
「すると治るのか」
「はい。からだ中とても血のまわりがよくなってたいへんいい気持ちですぐに治る方もあればうちへ帰ってから治る方もあります」

上手い下手ってなんなんでしょうね。
必要な技術をどのようにしたら会得できるのか
それは果たして
大人が伝えようとしている方法でいいのでしょうか。

私はただひたすらに
隠れています。
好きなことをしていられる時間と
バリアの貼った空間を与えて・・・


✨✨
子どもたちも かつての私がそうであったように
なにもの?って思われるから、自分の好きを表に出せないでいる。

ちょっと得意なくらいでは
表に出せない恥ずかしさが
世の中にあるから。

けれど
みんなはいつか
愛する人の前で自分を表現して分かち合うんだろうな。

その時相手の人は心底喜んで 楽しくなって
嬉しいって思うとおもうよ。

私はどんなコンサートに行くよりも
みんなのハチャメチャに表現している日常が
何よりの娯楽です💕


✨✨
私は何も出来ないけれど
あなたの歌を観ることが出来る。
私は何も出来ないけれど
あなたの絵のささやきを聞く事が出来る。

私は何もできないけれど
あなたたちの話している姿に自分を重ねることが出来る。
私は何もできないけれど
あなたたちの踊りの中に情熱を描ける。

私はこんな文章しか書けないけれど
あなた達を自分の事のように感じ
まるでたくさんの人生を歩んでいるように感じる。

それだけでありあまる幸せなのです。