TSUDA Shiori
大学入学から、大学院進学、学振申請など、研究生活に関係するかぎりでのこれまでを、ざっくり記録しています。
都内の大学で哲学・思想史の研究をしています。 都内私大の文学部を卒業後、国立大学修士課程に入学、2年間で修士論文を執筆後、同大学の博士後期課程に進学しました。博士後期課程に進学のタイミングで、日本学術振興会特別研究員DC1に採択、加えて科研費RA(正確には科研費技術員)や研究協力者、その他翻訳のお仕事をさせていただきながら、現在は博士論文執筆中です。 今はかなり恵まれた研究環境にありますが、それでも博士論文執筆後もこの世界に残れるかはわかりません。だからこそ、自分がどのよ
こんにちは。みなさま、いかがお過ごしですか。 私はオンラインでの一年を終えて、来年度の博論提出に向けて、心が落ち着かない日々を過ごしています。 さて、今回は日本学術振興会の特別研究員について、私が2018年5月に申請書を提出したときのことを振り返ってみようと思います。 ただの体験談で終わってしまってももったいないので、先輩方に教えていただいたノウハウ的なものも紹介していきます。 まずは前提のお話を。私が申請したのは、2018年の5月、修士課程2年のときです。 申請書の審
気がついたら11月になってしまいました。本当は9月中にこの記事を公開しようと思っていたのですが...。 今回は、大学院に進学を決めた経緯と、進学先を選ぶ過程についてです。 私はそもそも大学入学当初から進学を希望していたわけではありませんでした。 高校時代は趣味に明け暮れてほとんど勉強をしてこなかったので、学生最後の大学くらいは勉強しよう、the 学問(実学ではなく)を専攻してみよう、といった程度の考えで文学部に入学しました。 なので、唯一知っていた哲学者の名前はヴィトゲン
こんばんは。気がついたら前回の記事からかなり日が空いていました。この期間は夏バテたり、新しい趣味に目覚めたり、バタバタしていたのかもしれません。 さて、今回は大学院進学について、進学先を選ぶときに重視したことや院試に向けてやったことなど書こうと思っていたのですが、ちょっと寄り道してみます。 実は今日、毎年恒例の合宿がありました。オンライン開催なので、合宿とはいえないかもしれないです。 例年であれば、いろんな大学の学部生や院生が30人ほど集まって、卒論や修論の構想発表をし
今回は、なぜ今の研究対象に至ったのか、です。 私の専門は、例えばプラトンやカントのような、いわゆる全集が刊行されているメジャーな思想家ではありません。そのため、「なぜ今の研究をしているのか」を問われることがとても多いです。学会の懇親会などで「はじめまして」のときには、ほぼ100%きかれます。 そこで、改めて自分自身に〈研究対象との出会い〉を問い直してみようと思います。 私が一番最初に関心をもったのは、アウグスティヌスの『自由意志論』でした。あまり詳細には覚えていませんが
こんにちは☺︎ 今回から私の大学生活・研究生活を振り返っていこうと思います。 ただ時系列で並べるだけでは日記と大差ないですから、現状に寄与したと思われること、誤解を恐れずにいうならば〈know-how〉だけを取り出していくつもりです。 前提として、私の学部時代の生活を共有しておきます。実家暮らし・週3バイト・残りの日は飲み会でした。バイトと飲み会が忙しくて、特に趣味もなかったので、サークルには入っていませんでした。テスト・レポート期間以外に日頃から勉強しているタイプではな