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日本の理論家~森田正馬、吉本伊信~

1.森田療法
~あるがまま、絶対臥辱~

(1)「あるがまま」という心を育てる
森田正馬(1874~1938精神科医)による精神療法で、1919年に確立。
精神疾患の症状の背後にある内向的・心配性・敏感・完全主義などの性格傾向が影響して、「とらわれ」という心理的メカニズムが働いていると考える。

<心理的メカニズムに含まれる2つの考え>
・精神交互作用:身体や感情の違和感を取り除こうとするあまり、かえってその違和感にとらわれていく悪循環
・思想の矛盾:客観と主観、知識と感情、理想と現実などの違いやギャップ

症状へのとらわれから脱して「あるがまま」の心の姿勢を獲得できるよう援助していくのが森田療法。

「あるがまま」とは不安や症状を排除しようとせず、そのままにしておく態度を養うこと。
不安があるのは人として自然なことだと認め、不安との共存を目指す。
不安の裏にある生の欲望に気付き、その力を社会の建設的な行動に向けていくことを積み重ね、精神疾患(不安障害)を乗り越える生き方を学ぶ。

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