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週末雑感

人材は急には育たない!

いろいろな企業のトップと話をしていて、研修をして変えたいという人が多い。

そういうトップに向かって私がエージェント時代によく言っていた言葉がある。

「人材はそう簡単に育たない」

理由は身銭をきらないから、何も身につかない。
危機感や切迫感がないから、業務で使える方法など、必死になって考えることが無いからである。

皆さんも、企業に勤めたことがある人なら、外部研修や社内研修というのを受けたことがあるだろう。

たいていの人が何でいかなきゃいけないのか、めんどくさい、仕事があるのに何でいかなきゃいけないなど、ネガティブな感情がまずそこに発生をする。

身銭を切るから本気になれる!

次に自分自身でお金を払っていないから、どうでもいい気持ちになることがおおい。

例えば、語学スクールに行くときに、身銭をきっていくのと、会社の研修費で行くのとでは、大きく結果が違ってくる。

身銭をきれば、投資した分、リターンを計算するから、必死になっていろいろな事を吸収しようと必死になる。

会社の研修費であれば、リターンは関係ない。

その後にtoeic800点以上取らなきゃいけないとか、切迫した環境でない限り必死にやろうとはしない。

だが、人事やトップは研修を通して、「変わるきっかけにでもなってくれたら」と期待をしてしまうこともわからなくないけど、その期待は毎回裏切られてしまい、投資に対してのリータンはないのが現状。

なぜなら、育たない人材は誰がどんな教育を施したとしても、絶対に育たないからである。

週2回以上社員を怒鳴りつけている社長はこの事実に気付いていない。

社長が瞬間湯沸かし器になってはいけない!

社長が社員を怒鳴りつけている光景として、「もっと頭を使え!」とか、「顧客の立場に立って考えろ」などとよく怒鳴っている光景を目にしていた。

怒鳴ったところでカイゼンはされないし、無意味な事をしているのに気付いていない。

結局、社長の人材を見抜く目が無かったとしか言えないのが現実である。

人材も素材がよければ人は育つが、人材の素材が悪ければ人は育たないというのが10年間エージェントをやってきた私の持論である。

人材が育つかどうかは採用した段階で100%決まる。

頭の良さ、リーダーシップ、仕事に取り組む意欲など、入社後の研修では伸びるスキルではないからである。

元々、持っていた天性の才能という部分だから。

どういうわけだか、日本の経営者は「人材は育てるもの」という愛情論や、
「努力をすれば誰でもできるようになる」という根性論をすぐに持ち出してくる。

その結果、育たない社員を怒鳴りつけるという負のスパイラルが完成してしまう。

採用して育成するシステムを作ることが急務!

いい人材を採用して、即戦力として活躍してくれるのが、採用担当者としては嬉しいことです。

そうして業績が上がっていったり、出世をしてくれると採用したかいがあるというものです。

即戦力で活躍できる人材はいろいろな企業でも必要とされる人材になるのは間違いありません。

そういう際にオファーレーターで決める人もいますが、リレーションシップが築けているかどうかがポイントになります。

面接の際の印象を良くしておくこととはもちろん、その後のフォローや連絡をこまめにとっておくことで、想定されるネックを外しながら、クロージングをしていく。

意外に基本的な部分を最近の人事は忘れている。

時間に追われて、結果にこだわらなければならないので、手間をかけることがムダと思う人も多い。

人事部に採用担当者を専任でおいていない企業や代表が採用に関わっている企業は特にそうである。

最終的な決定権は候補者にあることを忘れてしまい、自分達がグリップを握っていると思っているから、逆転現象が起きてしまい、クロージング時の大ドンデン返しがある。

家族がいる人であれば、家族のことに触れて、反対がないかどうか、説明のフォローであったり、いろいろなことへ気を配って、働きやすい環境ですよとアピールをするチャンスでもある。

人である以上、心で動く場合もある。
そういうチャンスをつぶしてしまうのは非常にもったいない。

忙しいということを言い訳にして、ちゃんとできることをやっていない人事が多い。

それで人材を採用しようということになると、企業の採用に対する考え方をかえない限り、本当に欲しい人材が採用できないだろう。

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