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エンドロールにしかない感情
もうすぐ留学が終わる、本当に、もうすぐだ。違う国に留学した子達がだんだんと帰国ストーリーを上げ始めていて、私も日々そわそわしている。ほんとうに、あと1ヶ月で日本に帰るんだ。留学前にも思ったけれど、終わりがあるからこそ私たちの日常は輝く。何気ない日常が、思い出がとても大切に輝いてくれる。
学校が終わって夏休みが始まってからは毎日友達と出かけている。10ヶ月の留学生活の中で、この1ヶ月がいちばん楽しい。先週は仲良しなタイの男の子と2人で毎日遊んだ。
この日々を私の日常なんだと捉えられるようになったのは、留学してから何ヶ月のことだろう。そしてそんな私の日常ももうすぐ日常じゃなくなるんだ。そう思った瞬間に日常だったはずの日々がなにか別のものに変わるような気がした。輝いて見える。
同じ地域の留学生みんなで帰国前キャンプをした。帰国したらこの人達と会うことはもう無いのか、と思うと不思議な気持ちになる。
久々に日本人と会って日本語で話せたのも嬉しかった。私の地域は何故か他の日本人留学生が全員男子なんだけど、イタリアでお互い強くなったのかめちゃくちゃ仲良く喋れて嬉しかった。留学前の私は男子と喋るのが結構駄目だったので。留学のおかげで変に遠慮することが無くなった感じがする。自分のことが好きになれてて嬉しい。