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自分がされて嫌なことを、相手もされて嫌だと思っているとは限らない。

自分がされて嫌なことを人にしてはいけない
という教えのもと、生きている。
だから、自分がされて嫌なことを、相手にしないようにしている。

昔、就活をしていた時、グループ面接などでたまたま一緒になった人に、大学や学部について聞かれることがよくあった。
私は、聞かれれば、答える。
でも、本心は、答えたくない、というより、聞かれたくない、と思っていた。
だから私は、相手のことを聞かない。
自分のことは答えるけど、相手のことは聞かない。
そうすると、こちらは、相手に対し、どんどん個人情報を開示することになる。
でも、こちらは、相手のことを、何も知らない。
こちらから、相手のことを聞いた方がよかったのだろうか。
でも、聞きたくない。
自分が聞かれたくないから。
自分がされて嫌なことは、したくないから。

なぜ、相手は、自分の情報を開示せず、こちらの情報ばかり聞くのだろうか、と思っていた。
相手は、なぜ自分のことを聞いてくれないのだろうか、と思っていたのだろうか。

自分がされて嫌なことと、相手がされて嫌なことは、必ずしも一致するとは限らない。
一致しない場合、こちらが自分の意思を貫くことにより、相手がして欲しいことをできないことになりうる。

この例の場合は、自分の意思よりも、何も考えず、ただ雑談として、周りに合わせて、話をすることができなければならなかったんだろうなぁと思う。

でも、今の私なら、相手のことを聞くのではなく、相手に聞かれても答えない方を選ぶだろう。
人とか、世間とかに合わせるより、自分の意思を貫くことの方が大切だ、と今は思うから。