エッセイ
先月から、エッセイを読んでいる(権利の問題があるかもしれないため題名及び内容は伏せておく)。まことに勝手ながら、作者の人付き合いが苦手な様子やネガティブな考えを持っているところを読み取り、親近感が湧いている。
エッセイはすごい。主人公が人とは限らない。私が読む大半は人が話の中心として位置付けられているが、中には猫や料理など、人以外のものが話の中心となっているものも多い。「猫は普段こんなことを考えているのかもしれないのか~」「こんなおいしそうに書くことができるのか!」と、読むたびに驚くことばかりである。
今読んでいるエッセイに関しても毎日いくつかのトピックを読み進めているが、どれもおもしろい。何より、これらは自分嫌い人間にとって「人生の先輩は自分と同じことを考えていたのか〜」と少し安心し、「こんな考え方・対処法があるのか」と気づかせてくれる。(これが読書本来の素晴らしさなのかもしれないが…)読書をする時間が多い私にとって、こうして私自身の身を包んでくれる時間であり、少しほっとすることができる。
特にエッセイはそう感じるときが多い。作者の失敗談や悲しい話、恥ずかしい話等々、ネガティブに感じ取りやすい体験を第三者の私が見るという時間は少し面白い。とても嫌な奴に見えるかもしれないが、こうした「嫌な経験」は自分のみならず全員が持っていると実感できることは、自分を少し安心させてくれる。「自分の抱えていることはなんて小さなものでしょう」「この人も一緒の失敗しているのか、同じ人がいるもんだな~」といった感じで、私を少し安心させてくれる。
そのうえで、作者は上記の「嫌な経験」すべてを別の方向に持っていく。失敗したことは次の活動の選択を研ぎ澄ますための材料にし、悲しい話や恥ずかしい話は笑い話にする。時間はかかるかもしれないが、私もこうした「嫌な経験」を「あってよかったと思える経験」に変えることができればと思う。
そして、エッセイの作者の方々ほどおもしろくためになることは書けないかもしれないが、みなさんに少しだけ元気や安心を届けることができれば…
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