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夜の女
『夜の女』と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、往年のドイツ人女優、マレーネ・ディートリッヒ。
かつて『ゲルマンの流し目』と言われ、アメリカに亡命したこの女優さんは『100万ドルの脚線美』と言われる美しい脚をしていたそうです。
子どもの頃、背が高く、陰のあるように見えた映画の中のマレーネさんに、少し恐い印象を持ったのを憶えています。
『世界一タバコが似合う女性』という異名もあったとか。
私の目には、夜を支配する女王のように映ったマレーネさん。
アガサ・クリスティ原作の『検察側の証人(Witness for the Prosecution)』(1957年 アメリカ映画)【邦題は『情婦』】は最後まで展開が読めず、夢中になって引き込まれてしまいました。
先日、この女優さんの大ファンだった知人が逝去しました。
その知人がマレーネさんの大ファンだと知り、数年前、ネットで見つけた大き目の写真2枚をプレゼントしたことがありました。
後日、感謝を綴ったお礼の手紙とお小遣いが届きました。
あんなに喜んで頂けて、プレゼントした甲斐がありました。
黄泉の国で、憧れだったマレーネさんと出会えたかなと、あの時の手紙を読み返した今年の夏の出来事です。
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