![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114746694/rectangle_large_type_2_19568bba3c1a8ac53034e1de57c0ea09.jpeg?width=1200)
犯人は必ず現場に…
犯人は必ず現場に戻る。
これは猫の帰巣本能と似たようなものかも知れない。
引っ越しをした際、猫は以前住んでいた家に戻る習性がある。
中には県を跨いで戻った例もある。
そして、以前飼っていた猫も『里帰り』をしていた形跡があった。(たまたま近くだったため、無事に戻って来た。)
………
なぜその話に従い、1人で行ってしまったのか?
なぜ1人で解決しようとしてしまったのか?
なぜ家族はもっと気にかけなかったのか?
なぜ同じような嘘を、懲りもせず簡単に、何度も信じてしまうのか?
なぜもっと早く、取返しがつかなくなる前に、誰かに事態を打ち明けないのか?
なぜ…なぜ…
………
『なぜ』とさまざまな場面で何度も思い、ハラハラしながら、複雑な人間心理に引き込まれた劇場型犯罪劇の長編小説『模倣犯』。
嘘はどんなに遠くまで捨てにいっても、必ずちゃんと帰り道を見つけて帰ってくる(中略)
人の心は思い通りに操れない。
事件は解決しても、被害者は戻らない。
そして、犯人は常に現場を気にしている。
映画・ドラマ化もされている最後まで一気に駆け抜けた作品。