真夏のホットチャイティーラテ
ある新聞記事によると、日本の主要カフェチェーン9社で、令和2年に使い捨てられたプラスチックや紙のカップは、推計で3億6950万個。
1日100万個を超える計算になるという。
『再利用容器の使用拡大などで使い捨てカップ削減に取り組む必要がある』との指摘がされていた。
最多だったのが、推定で約2億3170万個を消費したスターバックスとのこと。
何だかんだ言っても、そのスターバックスを贔屓にしている私。
先日、職場近くのスターバックスで、お昼休みにチャイティーラテの『ホット』を注文した。
人によってお好みはあるだろうが、私はチャイティーラテを注文することが多い。
その日は35℃を超える真夏日で、よほどアイスにするべきか悩んだが、敢えてホットにした。
氷の入った冷たい飲み物を飲むと、ゆっくりと時間をかけて、夕方近くに身体が冷えてくるからだ。
注文後、しばらくして出てきたのは『アイス』のチャイティーラテだった。
「ホットをお願いしたのですが…」と告げると、若いスタッフが申し訳なさそうに「失礼しました。」と作り直そうとした。
ホットもアイスも値段は変わらないので「アイスでも良いですよ。」と言ったが、わざわざ注文通りにホットを作ってくれた。
間違えたのも無理はない。
あの日は猛暑だったのだから…。
あんな暑い日にホットを注文する客がいるなんて、スタッフも考えなかったに違いない。
作り直してくれたホットチャイティーラテのカップを受け取る。
いずれこのカップも、リユースとなる日が来るだろうか…?
職場に戻る途中、レシートを確認すると『アイス』となっていて、思わず笑顔に。
手間をかけさせてしまったことを申し訳なく思う気持ちと、丁寧に対応して下さった感謝の気持ちとが混ざり合い、『ホット』な気持ちで過ごした真夏の昼下がりのこと。