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正しい行いをするなら、ヤジに耳を貸すな【超訳】自省録13日目
・今日の超訳
自分にふさわしいことをせよ。そして自分が真に、自らにふさわしいことを行っているのであれば、他者の言うことに気を散らすな。所詮それらはろくでもない世迷言なのだから
・引用原文(第6巻22章より)
「私は自分の義務をおこなう。ほかのことは私の気を散らさない。なぜならそれは生命のないものか、理性のないものか、または道をわきまえぬ人びとであえうからだ」 岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より
・ちょこっと解説
・原文にある義務とはストア倫理学の用語で、「ふさわしい行為」と訳される。何をするか、何を考えるかは個人の自由(思慮の徳)だが、人間は社会に生きる以上、自らに役割が与えられている。(例えば私は、だれかの夫であり、だれかの父であり、だれかの息子であり、どこかの会社員であり、俳人であり…)各人はその生において、自らの役割に対しては誠実な態度をとり続けなければならない。
・問題は自分の役割を発見すること。また発見したとしても、それにふさわしい態度や振る舞いを行えるのかということ。口にするのは易いが、これはなかなかに難しい。自己分析や自己啓発は絶えず行わなければならない。
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