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悪に慣れよ。しかし、馴染むな。【超訳】自省録23日目

・今日の超訳

病も、死も、誹謗も、謀も、人間社会にはごく普通に存在する。悪に慣れよ。しかし、馴染むな。

・引用原文(第4巻44章より)

「あらゆる出来事はあたかも春の薔薇、夏の果実のごとく日常茶飯時であり、馴染み深いことなのだ。同様のことが病や死や讒謗や陰謀やすべて愚かな者を喜ばせたり、悲しませたりする事柄についてもいえる。」岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より

・ちょこっと解説

・人間は、善性も悪徳も持って生まれてきた。生まれつきの善人がいるように、生まれつきの悪人もいる。光ある所に常に影があるように、すべては二律背反の関係にある。

・小生らは、悪を憎む。故に悪らしいものに出会ったときに、どうしても注意を向けてしまいがちである。そして、傷ついたり、苦しんだりする。見て見ぬふりをせよということではない。悪は何故存在するのかではなく、悪はあってしかるものであり、賢人はその悪に対する振舞いを考えておく必要がある。決して自らが悪になじまないように注意しながら。

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